はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、「5年間で計3000億円の資金洗浄に利用された」とする報道を否定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨による資金洗浄を調査

大手メディア「ロイター」は6日、暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが2017年から2022年までの5年間で、少なくとも3,000億円(23.5億ドル)の資金洗浄に利用されたと報じた。

オランダを拠点にする分析企業Crystal Blockchainらとロイターは独自調査を実施。麻薬や武器などが売買されるダークネットにおけるバイナンスの顧客の取引等を詳細に調べたという。一方でバイナンスは、今回の報道内容を否定している。

ロイターは今年1月にも、バイナンスは顧客確認の強化を行っていなかったと指摘。本人確認について、上級スタッフの懸念を無視して緩い基準を維持し、コンプライアンス部門の推奨に従わない行動がとられていたなどと報じていた。

関連「バイナンスは本人確認を強化していない」=ロイター報道

今回の報道のタイトルは「バイナンスがどのようにして、ハッカーや詐欺師、麻薬密売人のハブ(中心地)になったか」。冒頭では2020年9月、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」が、スロヴァキアの小さな仮想通貨取引所をハッキングした後、盗難した約7億円(540万ドル)相当の資産を洗浄するために、バイナンスに匿名のアカウントを複数作成したという手口を紹介している。

関連米財務省、北朝鮮ハッカー集団の仮想通貨アドレス3つを制裁対象に追加

ロイターはブロックチェーンのデータに加え、裁判記録や法執行機関の発表を調べて23.5億ドルという数字を算出。業界の専門家にチェックも依頼したとし、計算の正確性を主張した。

バイナンスの反論

一方、バイナンスは今回の報道に反論している。同社の最高コミュニケーション責任者はロイターに対し、以下のようにコメントした。

バイナンスは、ロイターの計算が正確であるとは考えていない。

我々は世界で最も高度な技術を持ったサイバー犯罪対策チームを作り、違法取引を発見する能力を向上させてきた。

また、バイナンスは6日、公式ツイッターアカウントで、バイナンスが世界規模で資金洗浄対策を主導していることを記したブログを紹介。このブログは5月31日付だが、「あるジャーナリストが、2017年から2022年の間にバイナンスが約25億ドルを資金洗浄したという証拠があると主張してきた」と書いてある。そして、「このジャーナリストはデータやブロックチェーンの仕組みを理解していないことは明確だ」と指摘した。

ブログの中でバイナンスは、仮想通貨が資金洗浄に適していない理由を3つ挙げている。

  • 仮想通貨業界は本人確認が厳しく、地方の小さな銀行などの方が、偽造の本人確認書類で口座が作りやすい。
  • ブロックチェーン上では、人に知られずに多額のお金を仮想通貨に替えることはできない。
  • ブロックチェーンは、送金の追跡が可能である。

ブロックチェーンとは

ネットワーク上の複数のコンピューター機器を接続し、分散的に情報を記録・管理するデータベース(台帳)、またはその技術を指す。ネットワーク参加者がデータを共有し、相互に監視することで、透明性と信頼性が担保されている。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
米当局がビットメイン製品を国家安全保障リスクで調査、トランプ関連企業も1万6000台使用
米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
09:35
ベセント米財務長官、ビットコインバーにサプライズ訪問 仮想通貨業界への影響は
スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
08:25
NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧