はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米CFTC、バイナンスとCZ氏を提訴 米国法違反の疑いで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスを告訴

米商品先物取引委員会(CFTC)は27日、大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスと同社のチャンポン・ジャオ(CZ)CEOらを提訴したと発表した。

米国部門バイナンスUSではなくバイナンス本体が、意図的にCFTCに登録を行わずに、米国でデリバティブ取引サービスを提供していたことなどを問題視。CFTCは不正利得の返還や罰金の支払い、永久的な事業登録の禁止などを要求している。

CFTCは、バイナンスが2019年7月から現在まで米国ユーザーを対象に、「ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)を含むコモディティ(商品)」の取引を提供したと主張。企業の利益を最大化するため、CZ氏の指示のもとで、コンプライアンスルールが適用されない状態になっていたと指摘している。

具体的には上述した期間、ユーザーに個人情報の提出を要求せずに取引サービスを提供していたと説明。米国の「先物取次業者」のように運営されていたにもかかわらず、テロ資金供与対策(CFT)やマネーロンダリング対策(AML)の基本的な手続きを行なっていなかったとした。

関連米議員、バイナンスに書簡を送付 16日までに規制対応等について情報提供を要求

その他の問題点

ほかにも、バイナンスは米国からのアクセスを制限していると主張しながらも、コンプライアンス対策を回避する方法を米ユーザーに指示していたと指摘。バイナンスの従業員と米ユーザーのやりとりには、文章が自動的に削除されるメッセージツールが使用されていたとも主張している。

厳密には提訴の対象になったのは、バイナンスのプラットフォームを運営する以下の3社とCZ氏。また、今回の違反を幇助したとして、同社の元最高コンプライアンス責任者Samuel Lim氏も提訴した。

  • Binance Holdings Limited
  • Binance Holdings (IE) Limited
  • Binance (Services) Holdings Limited

CFTCのロスティン・ベーナム委員長は、以下のようにコメントしている。

バイナンスは何年もの間、CFTCのルールに違反していることを認識していた。それにもかかわらず、資金の流れを維持し、コンプライアンス対応を避けてきた。

今回の告訴はデジタル資産領域の全員にとって、CFTCは、米国の法律を故意に遵守しないことを容認しないという警告になったはずだ。

CZ氏のコメント

今回のCFTCの訴訟を受け、バイナンスは今朝、CZ氏のコメントを発表した。

まずCZ氏は、2年超の間CFTCと連携してきたにもかかわらず、予期せぬ訴訟を行なったことは残念であると述べている。

そして、訴状の中には正確ではない内容も含まれていると指摘。例えば、バイナンスは最高水準のコンプライアンス技術を導入しており、本人確認など複数の手段を活用して米国ユーザーをブロックしていると主張した。

今回の告訴についてバイナンスは、平和的な解決を望むと述べている。

関連バイナンス、罰金支払いなど米規制当局との和解に応じる構え

バイナンスとは

取扱銘柄や取引高、登録者数が非常に多い大手仮想通貨取引所を運営。他にもベンチャーキャピタル部門の活動や教育コンテンツの提供、慈善活動など幅広い事業を展開している。22年11月には、日本市場への進出を発表した。

▶️仮想通貨用語集

関連世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスとは|企業としての取り組みを紹介

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/20 火曜日
18:39
イーサリアム将来価格2025展望 | ETF・機関投資家・開発動向の注目点
【2025年5月最新】イーサリアム(ETH)の将来価格と成長可能性を徹底分析。ペクトラ後の価格回復、ブラックロックのステーキングETF申請、機関投資家の700億円購入など最新動向を解説。
14:45
「サトシ」か「ビット」か? ビットコイン価格高騰で基本単位論争が再燃
ビットコインの価格高騰に伴い、コミュニティではその基本単位「サトシ」変更の議論が白熱している。サトシを廃止すべきというビットコイン改善提案177にジャック・ドーシー氏が支持を表明する一方で、反対意見も多く論じられている。
14:00
ブラックロック「BUIDL」で利回り増やす取引戦略 BounceBitが実証試験
BounceBitがブラックロックのトークン化米国債「BUIDL」を担保に利用して、年利20%を実現した取引戦略を公開した。ステーブルコインを担保とするよりも利点があるとしている。
13:10
個人ノード運用を容易に、ヴィタリックの新たなイーサリアム拡張案とは
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が新L1スケーリング計画を発表。個人のノード運用を容易にする「部分的ステートレスノード」でガスリミットを10~100倍に拡張する革新的アプローチを提案。
12:35
米上院、ステーブルコイン規制『GENIUS法案』の審議進行可決
米上院が仮想通貨ステーブルコイン規制法案「GENIUS法案」の審議を66対32で可決。消費者保護や倫理規定を強化した修正案で超党派合意が進展。
11:59
ビットコイン下髭で押し目買い意欲旺盛か イーサリアムにも機関投資家の強い関心
過去最高値の更新まで目前のビットコインは米国債格下げなど不透明感のある中、下髭形成し押し目買い意欲の強さを示した。50日・200日移動平均線のゴールデンクロスが目前に迫る中、イーサリアムには機関投資家の資金が集まり、CMEグループのXRP先物は初日に1,560万ドルの取引高を記録した。
11:20
SEC新委員長、仮想通貨規制を全面見直し
SEC新委員長ポール・アトキンス氏が仮想通貨規制の抜本的見直しを表明。前政権の執行措置を批判し、発行・保管・取引の3分野で明確なガイドライン策定へ。
10:35
リップル社、UAEの金融企業2社と提携
リップル社は、UAEのZand BankとMamoの2社が顧客になったことを発表。両社はリップルペイメントを使用すると説明しており、中東市場の事業を強化していく。
10:05
ソラナの新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」提案 性能引き上げへ
ソラナ開発スタジオAnzaが新コンセンサスプロトコル「Alpenglow」を発表した。処理時間を理論的に約150ミリ秒まで短縮し、Web2と競合できる高速処理を実現するとしている。
08:45
ビットコイン急騰、米国債格下げと州法により"安全資産"化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは史上最高値となる10万9,000ドル付近まで上昇している。米国債の格下げを契機として米国の信用力に対する懸念が台頭し、ドル安が進行した。
08:02
ステーブルコイン大手サークル、コインベースとリップルから買収アプローチ=報道
USDC発行元のサークル社が50億ドル以上の企業価値での買収提案を複数社から受けている。リップルとコインベースからアプローチされ、IPO計画と並行して検討中か。
07:45
過去最高515億円含み益達成、エルサルバドルのビットコイン投資
エルサルバドルが保有するビットコインが515億円の含み益を達成。国際通貨基金との合意に反してビットコイン蓄積を継続中。
07:25
コインベース顧客情報流出事件、米司法省が捜査開始=報道
米司法省が仮想通貨取引所コインベースの顧客データ流出事件について刑事捜査を開始。インド拠点従業員への贈賄による情報漏洩で、ハッカーが2000万ドルの身代金を要求していた。
06:40
ストラテジー社とセイラー氏、ビットコイン投資の収益性めぐり投資家から集団訴訟
ストラテジー社とマイケル・セイラー会長が、仮想通貨ビットコインの投資戦略の収益性について虚偽の説明をしたとして投資家から集団訴訟を起こされた。
06:15
Bybit、USDT使用の株式取引開始 ストラテジーなど78社が対象
仮想通貨取引所Bybitが株式取引機能をGold & FXに追加。ストラテジーやコインベース、マグニフィセント7を含む78社株式をUSDTで取引可能。CFDモデル採用で実株保有は不要。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧