はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、罰金支払いなど米規制当局との和解に応じる構え

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

 

バイナンスCSOの見解

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスが、米国の規制当局との和解に向けて罰金支払いに応じる可能性があることが15日に明らかになった。

主に設立初期のコンプライアンス違反が争点となっている模様だ。プロジェクト初期の事業を巡り、バイナンスのPatrick Hillmann最高戦略責任者(CSO)はWSJのインタビューで以下のように述べている。

バイナンスは急速に成長し、贈収賄や汚職、マネーロンダリング、経済制裁のリスクに対処する法律や規則になじみのないソフトウェアエンジニア達が運営する事業としてスタートした。

Hillmann氏によると、同社はこれまで米国の規制当局との調整を進めており、結果的に「おそらく罰金か、規制当局が決めるそれ以上の措置」が下る可能性があるという。

Hillmann氏は、罰金の規模や解決時期について言及しなかったが、結果について「高い自信を持っており、議論の方向性について満足している」と指摘。「問題を過去のものとすることができる点で、会社としてポジティブな瞬間になるだろう」と見解を述べた。

SEC(米証券取引委員会)は2月13日、バイナンスブランドのステーブルコイン「Binance USD(BUSD)」の新規発行停止を、Paxos National Trust(パクソス・トラスト・カンパニー)に命じたばかり。

BUSDへの規制措置を踏まえて、Hillmann氏は仮想通貨市場に対する米国の規制環境が「まだ非常に混乱した時期」であると指摘。最近のSECの執行は、「米国に非常に深刻で長期にわたる萎縮効果をもたらすだろう」と加えている。

関連:米ニューヨーク当局、パクソスにステーブルコイン「BUSD」の新規発行停止を命じる

バイナンスを調査する規制当局

Hillmann氏は直接言及していないが、WSJはDOJ(米司法省)とCFTC(商品先物取引委員会)とバイナンスに対する過去の報道を引用している。

22年12月にロイター通信が報じた内容によると、米司法省はマネーロンダリングや制裁措置に関する法律違反の可能性があるとして、2018年以来バイナンスを調査している。

当時バイナンスはロイターの報道内容を「悪い噂(FUD:Fear, Uncertainty and Doubt)」であるとして、現在は約300名からなる調査チームが取り締まりを強化しており、従来の現金システムよりも犯罪活動を少なく抑えているとユーザーに運営体制をアピールしていた。

関連:バイナンス、米司法省のマネロン関連告訴に関する報道に反論

CFTCについては21年3月、事情に詳しい情報筋に基づいてブルームバーグが報じている。バイナンスが適切な登録なしに米国の顧客に仮想通貨のデリバティブ取引を提供した疑いがあるとして、調査を進めているとしていた。

マネーロンダリングとは

犯罪によって得られた収益金の出所などを隠蔽する行為。匿名性が高いという特徴から、仮想通貨のマネロン対策は最優先課題の1つとされる。

▶️仮想通貨用語集

関連:バイナンス、カザフスタン規制機関から仮ライセンス取得

規制に準拠するバイナンス

バイナンスは当初、中国を拠点とし、グローバルに事業を展開する仮想通貨取引所を17年7月にローンチした。近年、規制に準拠してグローバルに事業を展開しようと努めている。

2019年には、米国で仮想通貨サービスを提供する「バイナンスUS」をローンチした。US本社はカリフォルニアにあり、同国の規制を遵守し、米国民にサービスを提供している。

22年8月には、カザフスタンの金融規制当局であるアスタナ金融サービス局(AFSA)から原則的な(In-Principle)ライセンスを取得。その他、22年中にナイジェリア、フランス、イタリア、スペイン、さらにはニュージーランドでも事業認可を取得している。

関連:世界最大の仮想通貨取引所バイナンスが日本進出へ、サクラエクスチェンジを買収

関連:世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスとは|企業としての取り組みを紹介

タイトルについて編集済み

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/01 火曜日
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。
10:02
ロビンフッド、トークン化した米国株やETFの取引サービスを欧州で提供
仮想通貨などの投資アプリを提供するロビンフッドは、トークン化した米国の株やETFの取引サービスをEUユーザー向けにローンチしたと発表。独自ブロックチェーンを開発していることも明かした。
09:55
テキサス州、戦略的ビットコイン準備金設立に続き「金・銀」を法定通貨として認可
テキサス州のアボット知事が金・銀を日常取引の法定通貨として認可する法案に署名。戦略的ビットコイン準備金設立法案も成立し、米国初の大規模な貴金属・仮想通貨政策を実現。
09:40
ビットコインマイニング難易度が7.5%低下 米テキサス州猛暑が影響か
仮想通貨ビットコインのマイニング難易度が約7.5%低下した。米テキサス州の猛暑による電力制限が主要因と指摘されている。6月中旬にハッシュレートも下落していたところだ。
09:15
ナスダック上場企業SRM、140億円のトロン財務戦略完了でTRXをステーキング
フロリダのテーマパーク向け記念品製造企業SRM Entertainmentが、1億ドルのTRON財務戦略の一環として3.65億TRXをJustLendにステーキングした。年率最大10%のリターンを目指す。
08:55
ドイツ最大手銀行グループ『シュパーカッセ』、2026年夏に個人向け仮想通貨取引開始へ=報道
ドイツ最大の銀行グループSparkassenが方針転換し、個人顧客向けビットコインなど仮想通貨取引サービスを2026年夏に開始予定。EU規制整備を背景に3年ぶりの決定となる。
08:10
SEC、ビットワイズ・イーサリアムETFのステーキング承認判断を延期
米証券取引委員会がビットワイズ社申請のイーサリアムETFのステーキング機能追加提案の承認判断を延期。投資家保護と公正な市場慣行への適合性について追加審査を実施中。
07:45
サークル、米国でナショナル・デジタル通貨銀行設立を申請
米ステーブルコイン発行企業サークルが米通貨監督庁にナショナル・トラスト銀行設立を申請。承認されればUSDC準備金の自己管理と機関投資家向け仮想通貨カストディサービス提供が可能に。
07:25
仮想通貨税制改正案、ルミス議員が「大きく美しい法案」へ修正提案
シンシア・ルミス上院議員がトランプ大統領一推しの予算調整法案に仮想通貨税制改正修正案を提出。300ドル未満取引免税とマイニング・ステーキング報酬の二重課税解消を目指す。
06:55
リップル社、XRPLのEVM互換サイドチェーンの正式稼働を発表
リップル社は、XRPLのイーサリアム仮想マシン互換のサイドチェーンのメインネットがローンチしたことを発表。開発者はイーサリアム上のdAppsをXRPLのエコシステムで容易に展開できるようになった。
06:35
イーサリアム戦略転換などで株価7倍暴騰、ビットマイン社にトム・リーが会長就任
ファンドストラット共同創設者トム・リー氏がビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ会長に就任。同社は2.5億ドル調達でビットコインからイーサリアム中心の戦略に転換。
06:15
米国初のソラナ現物ステーキングETF、7月2日取引開始予定
米REXシェアーズが仮想通貨ソラナのステーキング機能付きETFを7月2日から米国市場で開始。価格追従と配当収益を『C法人』構造で実現する画期的な仮想通貨投資商品に。
05:45
カザフスタン、仮想通貨の国家準備金創設へ 犯罪没収資産と国営マイニングで調達
カザフスタン中央銀行のスレイメノフ総裁が30日、犯罪事件で押収した資産と国営マイニング事業で得たビットコイン・仮想通貨を原資とする国家準備金創設計画を発表した。
05:30
ストラテジー社、約770億円でビットコイン追加購入 『ラッセルトップ200指数』入りも
米ストラテジー社は30日夜、6月22日から6月29日の間に総額765億円を投じて、4,980 BTCを購入したことを報告。前週購入数の20倍となった。
06/30 月曜日
17:30
ポンタポイントで暗号資産運用体験「Pontaビットコin牧場」開始 総額1,000万円キャンペーンも実施
BACKSEATとロイヤリティマーケティングが、Pontaポイントで暗号資産の運用体験ができるサービスを開始。実際の売買は行わず、ゲーム感覚で楽しめる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧