カザフスタンでライセンス取得
大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは15日、カザフスタンの金融規制当局であるアスタナ金融サービス局(AFSA)から原則的なライセンスを取得したことを発表した。
このライセンス取得により、バイナンスはカザフスタンのアスタナ国際金融センター(AIFC)にて仮想通貨取引所とカストディサービスの提供が可能になる見込み。なお、現時点では原則的(In-Principle)な承認であるため、本格的なサービス実装にはまだ最終的な認可が必要となる。
カストディとは
投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。
▶️仮想通貨用語集
カザフスタンでの事実的なライセンス取得について、バイナンスのチャンポン・ジャオ(CZ)CEOは以下のようにコメントした。
カザフスタンは中央アジアにおける仮想通貨の採択と規制におけるパイオニアであることを証明した。
今回の承認はバイナンスがコンプライアンスを第一に優先する取引所であり、世界各国で安全かつ規制の整備された環境でサービス提供を目指すコミットメントをさらに示す事例だ。
直近では、バイナンスは隣国ウズベキスタンで事業認可を取得していない取引プラットフォームとしてアクセスが制限されていた。
関連:ウズベキスタン、未承認の仮想通貨取引所へのアクセスを制限
バイナンスのコンプラ強化
バイナンスは世界各国での法的遵守(コンプライアンス)体制を強化している。
最近ではスペインやイタリア、フランスなどでライセンスを取得したほか、中東地域でもバーレーンやUAE(アラブ首長国連邦)などで当局の認可を受けた。
CZ氏は「バイナンスは世界で最もライセンスを取得している取引所だ」とコメントしている。
#Binance is the most licensed crypto exchange globally.
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) August 15, 2022