ビットコインを押収
ドイツのザクセン州の警察当局は30日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を1月に5万BTC(3,200億円相当)押収したことを発表した。
このビットコインは、海賊版サイトを運営した利益で購入されたものであると説明。そして、ドイツの法執行機関による最も大規模なビットコインの押収だと述べている。
今回の捜査は検察当局や税務当局らが協力して行われた。捜査の対象になっていたのは、2013年まで海賊版サイトを運営していたドイツ人とポーランド人の2名の模様。購入したビットコインは容疑者が自主的に当局に送金して押収されている。
なお、この捜査は著作権法違反やマネーロンダリングの疑いで現在も進行中。押収したビットコインをどのように使用・処理するかは、まだ決定していないとした。
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仮想通貨の押収事例
今回のように仮想通貨が押収されると当局が売却する場合に売り圧につながる可能性があるため、市場から注目される。今回の事例以外にも、これまで米国などで仮想通貨が押収される事例が報告されてきた。
先週には米司法省が、ダークウェブ「シルクロード」から押収した2,934BTC(現レートで187億円相当)のビットコインを売り払う意向を表明する通知を裁判所に提出したことが明らかになった。
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「Arkham」のデータによれば、米政府は本記事執筆時点でビットコインやイーサリアム(ETH)など複数の銘柄を合計96億ドル(1.4兆円)相当保有している。
シルクロードとは
2011年に開設された、ダークウェブ上のマーケットプレイス。違法薬物の売買などが行われており、当局によって2013年に閉鎖された。ビットコインは売買の決済に使用されていた。
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