はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ステラ(XLM)が前週比100%急騰 トランプ効果で決済系仮想通貨に注目集まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨XLMが急騰

暗号資産(仮想通貨)ステラ(XLM)の価格は、本記事執筆時点で前週比100%超急騰している。

ステラは送金・決済分野で着実な発展を遂げているプロジェクト。価格急騰の大きな要因は、米大統領選におけるドナルド・トランプ氏の勝利であるとの見方がある。

仮想通貨規制の緩和や決済手段としての普及拡大への期待のほか、グレースケールの保有量増加、循環物色に伴うXRP急騰の連れ高もXLMの押し上げた要因になったとみられる。かねてより、XRPとXLMは類似性や相関性の高い銘柄として認知されてきた。

資産運用会社グレイスケールは米証券取引委員会(SEC)に提出した10-K(年次報告書)において、ステラルーメン(XLM)の保有量を増やしたことを開示。同社のステラルーメントラストを通じたXLM保有が増加したことが明らかになった。

出典:CoinGecko

関連米大統領選でドナルド・トランプが返り咲く 仮想通貨相場への影響は

XLMの価格が急騰する中、ステラ開発財団の共同創設者であるジェド・マケーレブ氏が24日にXで、多くの新しい人々がステラに注目しているとしてステラの価値を説明した。

まずは、ステラは非常に過小評価され、あまり知られていない仮想通貨プロジェクトであるとの認識を示している。その上で、1日あたりのトランザクションは大部分のブロックチェーンよりも多いとし、多くの人々が現実世界の取引でステラを使用していると説明した。

特徴としては、シンプルかつ綿密に設計された仕様が特筆すべき点として挙げられている。具体的には、ステーブルコインやトークンの発行機能をネイティブで実装し、DEX(分散型取引所)を統合している点が注目される。

また、オンチェーンガバナンスの導入や、高度なセキュリティを備えたスマートコントラクトシステムを採用。さらに、基盤レベルから高性能を追求した設計により、実質的にゼロに近い手数料で高速な取引処理を実現している。

加えて、持続可能性の高さやユーザービリティを重視した基盤設計、世界トップクラスのエンジニアによる開発体制など、包括的な強みを有していると、マケーレブ氏は自負している。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

関連初心者にもわかるステーブルコインとは|特徴やユースケースを解説

また、マケーレブ氏は、仮想通貨の最も影響力がある最適な用途はデジタルマネーとして使うことだと考えているとも述べた。つまり、支払い手段として便利でなくてはならないという意味だと説明している。

そして、ステラはデジタルマネーとしての用途のために開発されたとし、優れた決済システムであると主張。世界の人々や企業がこのことを認識し始めているとし、ステラは世界の金融インフラで重要な役割を果たすようになる可能性を秘めていると考えているとした。

ステラの概要

XLMは、グローバルな金融システムをより効率的で包括的なものにすることを目指して開発された仮想通貨。特に、世界の約17億人の金融サービス未利用者(アンバンクト)や新興国市場の中小企業に向けた、革新的な金融インフラとして注目されている。

リップル社の共同創設者でもあるマケーレブ氏は2013年に同社を離れ、ステラの構想に着手。当初はXRPレジャーのプロトコルをベースにステラは開発され、その後に独自のコンセンサスプロトコルが開発された。

ステラのプロジェクトは、送金大手のマネーグラムと提携したり、規制機関や金融機関と連携したりすることで、金融システムの革新を目指している。

今年10月にはステラ開発財団が、カード会社大手のマスターカードと新たなパートナーシップを締結したことを発表。消費者や企業が行うブロックチェーン上でのやりとりの認証をサポートする「Mastercard Crypto Credential」をステラのエコシステムに組み込むと説明した。

関連XRP・SOL・ADAなどのL1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇=CryptoQuant

今後の課題

これまでマネーグラムと送金分野で提携したり、ウクライナでの中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を行ったりしてネットワークの普及を進めるステラだが、まだ課題は残されている。

最も注目すべき課題は、ネットワークの分散化。2024年2月時点でのバリデーターノード数は約75に留まっており、ステラ開発財団は2025年までに150ノードへの拡大を目指している。

この課題に対しては、地域的な分散化と、ノード運営者へのインセンティブ制度の確立が進められている。

関連ステラ(XLM)の特徴と最新動向|おすすめ取引所を解説

関連おすすめ国内仮想通貨取引所 投資家のクチコミ比較ランキング

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
04/03 木曜日
08:36
ビットコイン100万円超急落、トランプ大統領の関税発表が引き金に|仮想NISHI
米国のトランプ大統領による相互関税の詳細発表を受けて、ビットコインは前日比で100万円超の急落。現物売りが増加し、CMEの未決済建玉も減少していることから機関投資家の撤退が進んでいる可能性が示唆される。米国の納税期限も迫り、仮想通貨市場は厳しい状況に直面している。X-Bankクリプトアナリストによる最新分析。
04/02 水曜日
16:57
三菱UFJ信託銀行、電子決済手段としては国内初のステーブルコイン発行へ=報道
三菱UFJ信託銀行が近日中に「電子決済手段」としてのステーブルコイン事業を開始する。カーボンクレジット取引から始め、貿易決済への拡大も視野に。
14:30
ソニー・シンガポール、オンラインストアでステーブルコインUSDC決済に対応
ソニー・シンガポールが仮想通貨取引所と提携し、オンラインストアでステーブルコインUSDCによる決済サービスを開始。シンガポール初の仮想通貨決済対応家電ブランドとなり、ソニーグループの分散型技術戦略と連動した取り組みとなった。
13:25
エリック・トランプ氏「仮想通貨事業参入のきっかけは不当な銀行口座閉鎖」
トランプ大統領の次男エリック氏は、大手銀行による突然の口座閉鎖が仮想通貨事業参入のきっかけとなったと明かした。同氏は、ブロックチェーン技術により今後10年で金融や銀行の在り方は大きく変わると予想している。
12:56
メタプラネット、ビットコイン追加購入で累計4,206BTCに
メタプラネットが4月2日に仮想通貨ビットコインを160BTC、約20億円分追加購入し、累計4,206BTCに保有量を伸ばした。2025年末1万BTC・2026年末2万1,000BTCを目指し、独自財務戦略を進める。
12:05
ビットバンク、村上信五さん起用の新CM放映開始へ
国内暗号資産取引所の大手ビットバンク株式会社は4月2日、バラエティ番組の司会などで活躍する村上信五さんを起用した新CM「Everybody bitbank」シリーズの放映を4月3日から開始すると発表した
11:44
米グレースケール、バスケット型仮想通貨ETF申請 XRP・ソラナ・ADA含む5銘柄で
米グレースケールがビットコイン他複数の仮想通貨に投資する「デジタル・ラージキャップ・ファンド」のETF転換をSECに申請した。承認されれば一般投資家にも開放される見込みだ。
11:00
「決済用ステーブルコインは利子提供不可」米ヒル議員が強調 コインベースらの嘆願却下
米下院金融委員長が決済用ステーブルコインの利子提供は認められない計画だと強調。コインベースなど仮想通貨業界からの要望を却下した。法案にも禁止条項が盛り込まれている。
10:30
国内上場のenish、1億円相当のビットコイン購入へ Web3事業強化で
株式会社エニッシュが1億円相当のビットコインを4月1日から4日にかけて取得すると発表。ブロックチェーンゲーム開発を手がけながら、Web3領域での事業展開強化と財務戦略の一環としてビットコインを活用へ。
10:15
バックパック、FTX EUの顧客へのユーロ返還手続きを開始
仮想通貨取引所バックパックは、FTX EUの顧客にユーロを返還するための手続きを開始。FTX自体は現金での返還をすでに開始しており、仮想通貨の買い圧につながるのではないかとの見方も上がっている。
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧