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SBI子会社、170カ国・180万ユーザーに提供するスイスの「仮想通貨モバイルウォレットサービス」会社に出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SBI、スイスの「仮想通貨のモバイルウォレットサービス」に出資
SBIHDが、スイスのBreadwinner AGへの出資を発表した。SBIVCは昨年12月、日本初の全ユーザー向け「独自ハードウォレット」の送付サービスでも反響を呼んでいる。

SBI、スイスの「仮想通貨のモバイルウォレットサービス」に出資

SBIホールディングスの100%子会社で、デジタルアセット関連ベンチャー企業などへの投資を行う「SBIクリプトインベストメント」は、仮想通貨のモバイルウォレットサービス開発を手掛けるスイスの「Breadwinner AG(BRD)」への出資を発表した。

Bread社は、顧客の資金や個人データを一切保有をしない「世界最大の分散型金融機関」を目指し、仮想通貨ウォレットアプリを開発・運用する米シリコンバレー発の急成長ベンチャーだ。App StoreならびにGoogle Playを通じて170カ国・180万ユーザーへ仮想通貨向けウォレットアプリ「BRD」を提供している。

同社の提供してきたウォレット機能は、サーバーに頼らない設計として仮想通貨のP2Pネットワーク(ブロックチェーン)に直接接続することで、Breadが経営破綻したり、サーバーなどがハッキング被害に遭っても、顧客資産は自分たちのデバイスの中で安全に保護される。

bread公式WP

2017年8月には、日本法人「AnyPay株式会社」が仮想通貨への投資実績、国内外の仮想通貨取引所や専門弁護士とのネットワークを活かし、コンサルティングした「ICO」で700万ドルを調達し、スイスに本社を設立した。

Breadトークン解説動画

Breadが挙げる問題点

Bread社は、現在の仮想通貨市場の課題点として、以下の3点を挙げている。

  1. ビットコイン及びその他の仮想通貨はまだ利用しにくく、新規ユーザーに対して十分に魅力的ではない
  2. デジタル資産を利用できる場が限られており、一括して管理する方法がない
  3. ほとんどの銀行は今日この様な選択肢を提供しておらず、多くの場合グローバルではなく国別に運営されている

仮想通貨ベンチャーへの出資を加速するSBI

SBIホールディングスは、台湾で仮想通貨のコールドウォレット事業を展開するCoolBitX Ltd.など、仮想通貨領域で急成長する各国の有望なベンチャー企業に積極的に出資している。

昨年12月には、国内最大手の仮想通貨取引所「SBIバーチャルカレンシーズ」にて、日本初の全ユーザー向け「オリジナルハードウォレット」の送付サービスを告知したことでも大きな反響を呼んでいた。

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