はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨 Vertcoin(ヴァートコイン)とは? ASIC対策で公平なマイニングを実現

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

非中央集権型のビジョンを持った分散型通貨
大手企業などの権力のある組織に管理されない、人々のための通貨をビジョンとしています。
ASIC耐性で公平なマイニングを実現
マイニングマシン『ASIC』の対策により、マイニング集中化問題を解決し、真の分散型通貨を実現しました。
SegWit(セグウィット)を実装済み
トランザクションの可用性やブロックのスケーラビリティに最善な策を施しました。
目次
  1. Vertcoin(ヴァートコイン)の概要
    1. ASIC対策で公平なマイニングを実現
    2. 新規マイナーの参入で真の分散型通貨へ
    3. SegWit(セグウィット)を実装済み
    4. アトミックスワップのテストに成功
  2. Vertcoin(ヴァートコイン)を買える取引所
  3. Vertcoin(ヴァートコイン)を管理できるウォレット
  4. まとめ

Vertcoin(ヴァートコイン)の概要

通貨コード VTC
公開日 2014/01/08
コンセンサスメカニズム Lyra2RE,Proof of Work(PoS)
発行上限 84,000,000VTC
ブロック生成サイクル 約2.5分
公式サイト http://vertcoin.org/
ブロックチェーンURL https://explorer.vtconline.org/
White paper →White paperはこちらから

Vertcoin(ヴァートコイン)はビットコインなどと同じく、非中央集権型のビジョンを持った分散型通貨です。

大手企業などの権力のある組織に管理されない、『人々のための通貨』をビジョンとしています。

Vertcoinのプロジェクト資金は寄付によって全額提供されており、人々の支持を多く集めていることが分かります。

またVertcoinの仮想通貨トークンは、プレマイン、ICO、エアドロップなど一切行わず、人々に公平に配布されています。

現在(2017/11/9)、マイニングと取引だけで41,058,100VTCもの量が流通しています。

ASIC耐性で公平なマイニングを実現

マイニングといえば、特定のマイニンググループ高度なPCを所持している個人が利益を独占しているような印象はあると思います。

このような状況では、Vertcoinのビジョンとは異なった通貨のあり方となってしまいます。

そこでVertcoinは新しい作業証明アルゴリズム『Lyra2RE』を開発しました。

これはビットコインの採掘などで猛威を奮っていた『ASIC』というマイニングマシンの対策用のシステムです。

ASICは、他のマイニングマシンより特定の通貨をマイニングしやすいマシンとして知られ、ビットコインはこのASICマシンによるマイニングシェア独占が問題となっています。

ビットコインも元々は非集権化のコインとして生まれましたが、ASICを有するマイナーにハッシュ値が集中したことで、ビットコインコミュニティが分散化されず、非集権化の意義に反する形で形成されています。

VertcoinはLyra2REの開発・導入によって、特定のマシンを持っているものだけが利益を得ることは少なくなり、より公平にマイニングが行われます。

新規マイナーの参入で真の分散型通貨へ

マイニング集中化問題が解決に近づき、マイナーが新規参入しやすい環境になりました。

マイナーが増えることはVertcoinとっては非常に望ましいことです。

なぜなら、特定のグループや個人がマイニングを独占している状況は、真の分散型通貨とは言えないからです。

また、特定のグループのや個人の計算力に依存していないことでリスクも回避できます。

こうしてVertcoinは、すべてのマイナーがお互いに公正に競争できる機会を提供しています。

SegWit(セグウィット)を実装済み

Vertcoinは2017年5月にSegWit(セグウィット)を実装しました。

これにより、トランザクションの可用性やブロックのスケーラビリティに最善な策を施しました。

そしてさらなる改善策の実装が期待できます。

↓↓SegWitについて詳しくはこちらから↓↓

セグウィット(Segwit)とは?
SegWit(セグウィット)は、仮想通貨取引が抱える2つの問題(スケーラビリティ問題・トランザクション展性)に対する解決策の一つです。SegWitが導入されることで、今後より円滑な仮想通貨取引が見込まれます。

アトミックスワップのテストに成功

アトミックスワップとは、P2Pネットワーク間で異なる二つの通貨を同時に交換するシステムです。

中央サーバーを介さないP2Pネットワーク間で行われる個人間のやり取りです。

現在仮想通貨を交換する方法は、

  1. 取引所で交換する
  2. 個人間で送金しあう

の二つあります。

1の場合だと特定の個人との交換はできず、2の場合だと持ち逃げされる可能性があり、本当に信頼している人としか取引できません。

しかし、アトミックスワップは同時に異なる通貨を交換できるのです。

例えばVTCとBTCが取引所を介さないでも取引できるわけです。

これが本格的に実用化されれば、真の分散型通貨として非常に価値の高い通貨になるでしょう。

Vertcoin(ヴァートコイン)を買える取引所

  • Bittrex
  • Poloniex
  • Yobit
  • Bleutrade

Vertcoin(ヴァートコイン)は以上、4つの海外取引所で取り扱っています。

特に『Bittrex』や『Poloniex』などの大手海外取引所は開設しておいて損は無いかと思います。

仮想通貨取引所 Bittrex(ビットトレックス)とは?
bittrex(ビットトレックス)は、アメリカにある仮想通貨取引所です。2014年に設立され、マイナーな仮想通貨を取引するのに最適な取引...
Poloniex(ポロニエックス) 世界最大級のアルトコイン取引所
Poloniex(ポロニエックス) の基本情報・最新ニュースを網羅的に解説しています。Poloniexは世界最大級のアルトコイン取引高を誇る仮想通貨取引所であり、取引可能アルトコインは60種類以上となっています。

Vertcoin(ヴァートコイン)を管理できるウォレット

Vertcoin(ヴァートコイン)は公式のウォレットで管理できます。

まとめ

以上、非中央集権型の仮想通貨『Vertcoin(ヴァートコイン)』について紹介しました。

マイニング集中化の解決、SegWit(セグウィット)実装済み、アトミックスワップのテストに成功など、ビジョンに向けて多くのことを行いました。

そのビジョンにも人々の支持を多く得られています。

ポテンシャルのある通貨だと思うので、これからの動向に期待が集まります。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。
12:55
メタプラネット支援コンソーシアム、タイ上場企業買収でビットコイン戦略を東南アジアに拡大
メタプラネット支援者らが筆記るコンソーシアムがタイ上場企業DV8の買収計画を発表した。日本で成功したメタプラネットのビットコイントレジャリー戦略をタイで再現し、さらに東南アジアに展開する第一歩として注目される。
12:36
オルタナ信託、BOOSTRY・ALTERNAと連携しデジタル証券の管理体制を強化
デジタル証券特化の「オルタナ信託」設立。BOOSTRYとALTERNAが協業を深化し、STの取得から販売まで一貫した新たな枠組みを構築する。
11:35
米雇用統計好調でビットコイン一時11万ドル超、アーサー・ヘイズが下落リスクを警告する理由は?
米国6月雇用統計が予想を上回る14万7000人となり、ビットコインは一時11万500ドルまで上昇した。しかしBitMEX創業者アーサー・ヘイズ氏は、米財務省がステーブルコインを国債購入の受け皿として活用することで市場から流動性が奪われ、8月開催のジャクソンホール会議前に9万ドル水準へ下落すると予測した。
11:00
アルトコイン取引の増加傾向続く 仮想通貨OTCレポートが公開
Finery Marketsは、仮想通貨のOTC取引に関する2025年上半期のレポートを公開。ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインの他にアルトコインの取引が増加傾向を継続していると指摘した。
10:35
「1兆ドル予測は楽観的すぎた」、 JPモルガン ステーブルコイン時価総額の2028年予測を下方修正=報道
JPモルガンはステーブルコイン市場の2028年予測を5000億ドルとし、他社の1-4兆ドル予測を否定。決済利用は6%に留まり、主用途は仮想通貨取引と指摘。
10:00
ビットコイン、クジラによる売却と機関投資家の需要が拮抗=報道
仮想通貨ビットコインの大口保有者が過去1年で50万BTCを売却する一方、機関投資家の需要増加により価格が膠着している。今後のビットコイン価格については様々な見解がみられる。
09:30
ロビンフッドCEO OpenAI株式トークン化を「革命の種」と表現も、提携否定で波紋広がる
ロビンフッドがOpenAI株式トークン化サービスを欧州で開始したが、OpenAIは提携を否定。テネフCEOは「トークン化革命」と強調するも、未上場株式の権利問題が浮き彫りに。
09:16
仮想通貨SEI、国内取引所OKJに新規上場へ
国内暗号資産取引所OKJが2025年7月8日からセイ(SEI)の取扱いを開始。ゴールドマンサックス・Robinhood出身者が開発した高速ブロックチェーンで、米国でETF申請も話題。入出庫は7月8日、売買は7月11日17時開始予定。
09:00
ビットコイン今年4度目11万ドル超え、株価相関強まり最高値更新も視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは3日に今年4度目となる一時11万ドル突破を記録した。7月3日から4日にかけて、トランプ政権の大きく美しい法案が可決されたことに加え、米雇用統計が底堅い推移を示したこと、さらにシンシア上院議員が暗号資産の減税法案を提出したことが追い風となった。
08:05
ETF購入減速でビットコイン価格上昇に陰りか、ETHは蓄積量が過去最高に=Cryptoquant分析
仮想通貨ビットコインETFとMSTR(ストラテジー)の購入は大幅減速、全体需要の縮小で価格上昇が鈍化。一方、イーサリアムは6月に蓄積アドレスが史上最高を記録、機関投資家による大量保有が続く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧