はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

リップル最重要カンファレンス『SWELL 2019』、注目ポイントと仮想通貨XRPへの影響

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米リップル社主催のカンファレンス「SWELL」
米リップル社主催の最重要カンファレンス「SWELL 2019」が迫るなか、仮想通貨相場に影響を与え得るポイントを特集した。前回、前々回のSWELL時のXRP価格推移も掲載。

米リップル社主催のカンファレンス「SWELL」

米リップル社主催の国際カンファレンス「SWELL2019」が、世界有数の技術および金融センターの1つであるシンガポールで、11月7日、8日にかけて開催される。

日本とシンガポールの時差は「1時間」のため、リップルCEOのガーリング・ハウスがオープニングスピーチを行うのは日本時間11時半からで、日本時間12時より最初の講演がスタートする予定だ。

出典:SWELL2019 アジェンダ

2017年はカナダの主要都市「トロント」で、10月16〜18日に開催され、2018年は、リップル社の本拠地であるアメリカ合衆国のサンフランシスコで、10月1日〜2日にかけて開催された。

SWELLは、「巨大な波(XRP革命の大きさ)」を意味する用語で、世界各国における、政治・経済界、銀行業界、ブロックチェーン業界のリーダーが一堂に介し、「送金の未来」について議論する場となる。

ゲストスピーカー

Swell2019

カマル・クァディル bKash CEO。 急成長を見せるバングラデシュのモバイル金融サービス「bKash」のCEO。発展途上国向けeコマース市場「CellBazaar」を設立。
チャン・ヘンチー大使 大統領評議会のメンバーで、シンガポール外務省で大使を務めており、シンガポールの米国大使、シンガポールの国連代表者だった。
ラグラム・ラジャン博士 前インド準備銀行総裁。シカゴ・ブース金融学教授。IMF(国際通貨基金)チーフエコノミスト。

大々的にカウントダウンイベントを開催した2017年の「第1回SWELL」、クリントン元米大統領などを豪華ゲストを招いた「第2回SWELL」と比較すると若干おとなしめの布陣であるが、過去1年間の仮想通貨市況を踏まえると、”過度に期待を煽らないスタンス”の方が今の市場環境には好都合と言えるかもしれない。 株式市場と同様、イベントに合わせて思惑買いばかり先行すると、市場期待に届かなかった場合の反動も大きくなりやすいからだ。

SWELL2018の模様

2018年は、リップル(XRP)を利用する「xRapid」の商用化が発表されたことが材料視されたほか、1993年〜2000年まで米大統領を務めたビル・クリントン氏が、ブロックチェーン技術のアクセス格差を90年代後半のeコマースになぞらえ、大きな注目を浴びた。

Swell 2018

XRP価格への影響

低迷するアルト市場において、SWELL2019の影響は限定的との見方も強くあるが、過去の値動きはどうだったのか。イベント前後の値動きを見直してみた。

2017年

2017年はイベント当日のカウントダウンに合わせて一時高騰するも材料出尽くしに。その後12月8日、ビットコイン(BTC)高騰など仮想通貨市場がバブルの様相を呈する中、リップル社が保有する630億XRPのうち90%の550億XRPがロックアップ完了することを発表し、高騰に繋がった。

2017年10月のXRPチャート

2018年

思惑先行でハードルが上がりすぎた場合は、イベント当日に利確売りが相次ぐため、値動きとしてはそう珍しくない。基本的には、事前に高騰していた場合は、イベント開始時の「事実売り(セルザファクト)」を警戒する必要がある。

SWELL2018の1ヶ月前の2018年9月中旬に急騰し、期待感の高まっていたXRP。

SWELL開幕にかけて10%以上下落するも、初日の発表で「xRapid商用化」が明かされると、一時下落前水準まで値を戻すなど強い値動きを維持。しかし、その後じわじわと下落方向に傾いた。

2018年10月1日〜3日のXRPチャート

その後、11月になってから価格を回復させる動きも見られた。

2018年9月中旬〜11月上旬のXRP価格

11月5日深夜から6日未明にかけて上昇に転じたXRPは、約2日間で50円台から高値64.6円まで、価格を約23%急伸させた。当時の相場では、1位に国内仮想通貨取引所bitbankのほか、2位と4位に韓国大手取引所のUpbitとBithumbが続くなど、日韓XRPマーケットが高騰相場を牽引したことも判明している。

出典:coinmarketcap

そのほか、ビットコインキャッシュ(BCH)の急騰で時価総額上位のメジャーアルトコインが循環物色された上、リップル社と金融業界の提携関連ニュースや、格付け機関による上昇修正も後押しに。

その後、11月中旬のハッシュ戦争に伴う仮想通貨市場全体の暴落に巻き込まれて結果的には大幅下落したが、いずれにせよ「SWELL 2019」は、投資家のみならず、各国の金融マーケット関係者からも大きな関心と注目を集めており、動向を注視する必要があると言える。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
12/07 日曜日
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
17:00
ハイパーリキッドの将来性・HYPEの買い方|注意点まで徹底解説
HYPEトークンの買い方から注目理由まで完全解説。手数料収益による自動買い戻し、機関投資家参入、ステーキング機能など、急成長するDEX「Hyperliquid(ハイリキ)」の魅力を詳しく紹介します。
14:35
仮想通貨取引所のキャンペーン・特典情報【2025年12月最新】
2025年12月更新:主要な暗号資産(仮想通貨)取引所が展開するキャンペーンと特典情報を徹底解説。仮想通貨取引の第一歩は、国内取引所の口座開設。初心者もトレーダーもキャンペーンや特典を駆使して、投資の機会を最大限に活用しましょう。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
ステーキング 主要取引所の仮想通貨別・年率報酬を徹底比較
【2025年12月最新】国内主要取引所のステーキング対応銘柄と年率を一覧比較。イーサリアムやソラナなど人気コインの高利率サービスを紹介し、各取引所のメリット・デメリットや税金のポイントも解説します。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
07:00
JPYCの買い方・使い方まとめ|何ができる?
JPYCが資金移動業ライセンスを取得し、日本初の円建てステーブルコイン「JPYC EX」を発行へ。特徴や将来性を徹底解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧