はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米モンタナ州議会、ビットコイン準備金法案を否決

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

州のビットコイン準備金法案は廃案に

米国モンタナ州の下院議会は22日、ビットコイン(BTC)準備金を創設する法案を41対59で否決した。この法案は事実上廃案になった格好だ。

この下院法案第429号は2月19日に同州下院ビジネス労働委員会の支持を得ていたものの実現はならなかった。主に財政保守派の反対によるものだったが、仮想通貨を党として肯定する共和党の議員からも多くの反対者が出ている。

法案の内容は、貴金属、ステーブルコイン、および過去1年間の平均時価総額が7,500億ドル(約113兆円)を超えるデジタル資産への投資のための特別収益口座の設立を提案するものだった。

なお、デジタル資産の中身としては暗号資産(仮想通貨)、ステーブルコイン、NFT(非代替トークン)、その他の所有権などを付与するデジタル形式の資産だと定義している。

事実上、時価総額272兆円のビットコインが、法案の基準を満たす唯一のデジタル資産だった。

法案をゲイル・ラマーズ議員と共に提出したカーティス・ショーマー議員は、モンタナ州の資産を多様化し、従来の債券投資よりも高い収益をもたらす可能性があると述べていた。

一方で、反対に回った議員からは、ビットコイン投資はリスクが高すぎるなどの意見が上がっている。例えば、ビル・マーサー議員は「州の労働者が苦労して稼いだお金を、投機に回すのは正しいやり方ではない」と話した。

また、ジェーン・ジレット議員は趣旨が明確に説明されていなかったとして、次のように異議の声を上げた。

私はこの法案に納得できておらず、財政保守派として絶対に賛成しない。この法案では、その準備金の目的が十分に明確に述べられていないと思う。

米国では連邦議会でも、シンシア・ルミス議員が政府による「戦略的ビットコイン準備金」を創設する法案を提出している。米財務省が5年間で最大100万ビットコインを取得し、少なくとも20年間保有するという内容だ。

なお、ドナルド・トランプ大統領もビットコイン「備蓄」の可能性を検討する大統領令を出しているが、これは積極的にビットコインを購入する「準備金」政策とは違うのではないかとの意見もある。トランプ氏は以前、司法省が押収したビットコインをそのまま備蓄することを提案していた。

関連「ビットコイン準備金の検討はトランプ大統領の優先事項」仮想通貨特命官サックス氏が会見

ビットコイン準備金法案の審議状況

モンタナ州の他、これまでにノースダコタ州、ワイオミング州、ペンシルベニア州などが、州のビットコイン準備金創設法案を否決しているところだ。

Bitcoin Reserve Trackerのデータによると、アリゾナ州、イリノイ州、ケンタッキー州、メリーランド州、オクラホマ州、ニューハンプシャー州、テキサス州など、19州では、まだ法案の審議を待っている状態である。

また、アリゾナ州とユタ州では委員会を通過し審議が始まっている。ユタ州のブロックチェーン・デジタルイノベーション修正法案は、州財務長官が公的資金の最大5%をデジタル資産に割り当てることを規定する内容だ。

アリゾナ州では、年金制度を含む公的資金の最大10%を仮想通貨に投資することを許可する法案の審議が進められている。

関連米20州でビットコイン準備金法案検討、VanEckが3.5兆円規模の需要を試算

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧