はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコイン準備金の検討はトランプ大統領の優先事項」仮想通貨特命官サックス氏が会見

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン準備金に言及

米国のAI(人工知能)・暗号資産(仮想通貨)特命官を務めるデビッド・サックス氏は現地時間4日、トランプ大統領から最初に取り組むよう指示されていることの1つが、ビットコイン(BTC)準備金の実現可能性の調査だと記者会見で語った。

一方で、この調査はまだ初期段階であると説明。また同時に、政府系ファンドで仮想通貨に投資する計画があるのかも質問されたが、これは準備金とは少し異なるコンセプトであり、別の担当者に聞くように促して詳細は語らなかった。

関連トランプ米大統領が政府系ファンドの設立を指示 ビットコイン投資への期待も

今回の会見は、4日に行われることが事前に予告されていた。予定通り、上院銀行委員会のティム・スコット委員長ら4名も参加している。

他にサックス氏は冒頭の挨拶で、過去数年間にわたって多くの企業の創設者と対話をしてきたと説明。そして、創設者が最も望んでいたことが、米政府が明確な仮想通貨規制を作ることだったと話している。

そして、過去4年間は米証券取引委員会(SEC)が創設者らにルールを明確に伝えずに法執行措置を行なってきたと指摘。その上で、このSECの対応では、技術が海外に流出してしまうと危機感を示し、今後はイノベーションが米国で起こるようにすると表明した。

また、イノベーションを米国で起こすだけでなく、仮想通貨に関する活動が国内で行われることで、規制当局が監督しやすくなるというメリットにも言及。バハマ拠点の仮想通貨取引所FTXの破綻は、仮想通貨史上最も大きな詐欺事例だったと指摘した。

サックス氏は他にも、米議会とステーブルコインの法制化に取り組むことを楽しみにしているとも話している。ステーブルコインの可能性を評価し、デジタル上のドルの利用を増加させ、ドルの優位性の維持にも有益であると主張。また、裏付け資産の運用を通して米国債の需要につながるとも語った。

ステーブルコインとは

価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。

▶️解説記事

スコット氏の発言

今回の会見に同席したスコット氏はデジタル資産について、金融システムを民主化し、金融包摂を推進できると可能性を強調した。

スコット氏らが今回強く主張したのは、規制の枠組みを構築し、他国ではなく米国でイノベーションが起こるようにすること。同氏は以下のように話している。

政権、上院、下院の連携によって、我々ではなく、労働者階級の米国民に特化して活動していくという現在のコンセプトが気に入っている。労働者階級の米国民は、物価が下がったり、金融サービスへ広くアクセスできるようになったりすることを非常に必要としている。

これが、両院のデジタル資産の作業部会が取り組もうとしていること。会見に参加しているメンバーとはこれまでも協業しており、米国民に資する取り組みができる能力は証明済みだ。

一方、今回の発表内容が「事実売り」となり、ビットコインは一時96,000ドル(約1,470万円)台まで急落する局面が見られた。

関連ビットコイン再び急落、トランプ政権の関税措置で波乱|仮想NISHI

関連:ビットコインの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、最適な取引所選び

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/24 水曜日
17:57
2025年の調整局面 過去サイクルの「仮想通貨の冬」との違いは?
2025年後半、仮想通貨市場は調整局面を迎えている。しかし過去2度の「冬」とは決定的に異なることがある。トランプ政権の支援、ETF普及、規制整備が同時進行。従来の4年サイクルが崩れる可能性も。2026年の市場展望を専門家の見解とともに解説する。
16:51
ガーナで仮想通貨取引が合法化、2024年取引高は4700億円規模
アフリカのガーナ議会が仮想資産サービスプロバイダー法案を可決し、約300万人が利用する仮想通貨取引を正式に合法化。中央銀行がライセンス発行・監督を担当し、2024年の取引高は4,700億円規模。個人の取引を保護しつつ、事業者には厳格な規制を適用する新たな枠組みを解説。
14:17
ビットコインとイーサリアムに資金集中 仮想通貨市場は年末調整局面へ=Wintermute分析
大手マーケットメーカーWintermuteの分析によると、仮想通貨市場ではビットコインとイーサリアムへの資金集中が加速。機関投資家は夏以降一貫して買い圧力を維持し、個人投資家もアルトコインから主要通貨へローテーションを開始している。
13:25
取引所クリプトドットコム、スポーツ予測市場でトレーダー募集 利益相反の懸念も
仮想通貨取引所クリプトドットコムがスポーツ予測市場のトレーダーを募集している。流動性提供を担当する職務内容だが、利益相反に当たるとの議論も浮上している。
10:20
ブラックロック、ビットコインETFを「今年の3つの投資テーマ」に選出
最大手資産運用会社ブラックロックが、仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」を2025年の上位3つの投資テーマに選出した。米国債などと並ぶ投資先として位置づけている。
09:46
コインベースがベース経由でSOL入出金に対応
コインベース取引所が23日、ベースネットワーク経由でのSOL入出金機能を開始。チェーンリンクとの協力により、外部ブリッジを使わずソラナとベース間の直接送金が可能に。ただし日本を含む一部地域では利用制限あり。
09:45
IMF「エルサルバドルのBTCプロジェクトに関する議論は継続中」
IMFは、エルサルバドルに関する職員の報告を公開。報告は40カ月間の中期融資制度のレビューに関する内容で、同国の仮想通貨ビットコインのプロジェクトにも言及している。
08:30
米Amplify ETFs、ステーブルコインとトークン化特化の新ETFを上場
米Amplify ETFsがステーブルコイン技術とトークン化技術に投資する2つの新ETFを発表した。ステーブルコイン市場は2030年に3兆7000億ドル、トークン化資産は3兆6000億ドルへの成長が見込まれている。
07:20
ロシア中銀、適格投資家以外の仮想通貨購入の認可を政府に提案
ロシア中銀は、仮想通貨規制のコンセプトを考案して政府に対して法改正の提案を行ったと発表。提案の内容や今後の計画を説明している。
06:55
ソラナ特化型ウペクシ社、シェルフ登録で柔軟な資金調達体制を構築
米上場のソラナ特化型企業ウペクシが米SECにシェルフ登録届出書を提出し、未使用のエクイティラインを解約する計画を発表した。資本調達の効率性向上とコスト削減を目指す動きとなる。
06:20
ビットコイン、金・銀と乖離し上昇に遅れ 大口売り圧力が要因に
仮想通貨ビットコインは金や銀と異なり最高値から30%下落したまま推移。8月以降ナスダックとの相関が乖離し、大口プレイヤーからの売り圧力が上昇を阻んでいると分析された。
05:35
米アリゾナ州、仮想通貨免税法案を提出
米国アリゾナ州で仮想通貨を州税から免除する法案が提出された。連邦レベルでは200ドル未満のステーブルコイン取引を非課税とする超党派法案の草案が発表された。
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧