- 仮想通貨市場
- 仮想通貨市場は4日、SWELL閉幕後に全面安となった昨日の相場から一夜明け、ビットコインの値動きを中心に、相場が乱高下する場面が目立った。乱高下した原因として2つの要因が可能性として浮上した。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は4日、SWELL閉幕後に全面安となった昨日の相場から一夜明け、ビットコインの値動きを中心とした価格推移をするも前日比プラスで推移する通貨が目立つ相場に。
特に昨日から2日間はビットコインが複数の要因を元に乱高下し、慌ただしい相場が続いた。
ビットコインに影響が出た要因は以下の2点。
1.USDTが5%の乖離を記録
2.bitfinexのメンテナンス
USDTが5%の乖離を記録
まず、出来高が高い取引所のランキングでもわかるように、主要な取引所でのメイン通貨ペアはUSDTペアとなっているのが今の仮想通貨市場だ。
価格が変動しないステーブルコインは続々と発表されているが、未だUSDTは多くの取引所でメインの通貨ペアとして機能しており、USDT関連の動きは、それだけ市場にとって重要な意味を持つ。
基本的にUSDが準備金として担保されている仕組み上、1USDT=1USDの価値を保つコインとして成り立っているUSDTだが、3日午前7時にUSDT価格がUSDに対して5%乖離したことが明らかになった。
USDT/USDペアを提供する米クラーケンのチャートでその状況が確認できるが、2%以上の乖離が記録されたのは、この1回を除いて今年1月以降一度もない以上な状況であり、この当時大量のUSDTが売りに出された可能性がある。
また5%USDTが下落したことで、最も人気の通貨ペアとなるUSDT建で取引する投資家、または通貨ペアの価格にも影響が出た可能性があり、USDTが通常より安い価格となることで、BTCからUSDTへの売りが先行した可能性が考えられる。
特に現在ではBOTによる取引が多いことから、USDTの下落に反応した取引BOTは多く存在したのではないかと思われる。
実際に、BTC価格もその時刻から1万3000円幅の下落を記録、昨日の下落相場から続落を記録している。
4日7時からの急騰とbitfinexのメンテナンス
下落相場にあったビットコインは、日本時間3日21時すぎにbitfinexから2時間のメンテナンスが告知されたことで、メンテナンスへの仕掛けが警戒され、一つのファンダメンタルズ要因として注目された可能性がある。
Bitfinex will be undergoing infrastructure maintenance tomorrow, October 4th, between 06.00 UTC and 18.00 UTC. The exact time will be disclosed 30 minutes prior to the start of the upgrade.
— Bitfinex (@bitfinex) October 3, 2018
Please keep this in mind for all open positions you may have. https://t.co/yjevA3UQVr
ビットコイン出来高が多い仮想通貨取引所に関する不定期のメンテナンス告知と実施は、強制ロスカット狙いなど、大口による仕掛けに利用されやすく、注目を集めた格好だ。
8月22日の「BitMEXのメンテナンス時の暴騰」が記憶に新しく、当時はメンテ開始からわずか1分足らずで3万円幅以上急騰を記録していた。
このように、急騰によるロスカットが警戒される状況となり、メンテナンス告知からbitfinexのショートポジションが徐々に減少する傾向が見られている。
4日早朝の急騰も、かなり高い比率となっていたショートポジションを決済したことによって、起きた可能性も高いだろう。
その後メンテナンス30分前にもショートポジションの解消による価格の上昇が見られている。
結果的に、FX勢を中心に注目されたメンテナンス時間後には、出来高が急増、価格も乱高下するも、メンテ開始10分あたりで仕掛けがないことが確認されると、相場は落ち着きを取り戻した。
ビットコインの出来高に不安視
CCNの報道ないで、オンラインネーム「Rampage」のトレーダーが、ボリューム減少と上値を切り下げているヨコヨコに推移する相場が、今後のビットコイン価格を下落方向に導いていると分析している内容が掲載 された。
Rampageしは、ボリュームが減少、反発が弱くなり、さらに上値が低くなっている現在の状況を危惧。
需要は激減しており、今年のサポートされてきた底値を割るまでは時間の問題であり、このチャートについて強気なことは何もない、と言及した。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連株
仮想通貨取引所Zaifへの大型金融支援を検討している「フィスコ(3807)」が、さらに3.75%続伸。基本合意に向けた検討の発表を行ってから、約1.5倍に。
なお、フィスコが独自に発行する仮想通貨(トークン)も、先日の発表後に一時2倍の高騰を記録するなど材料視されおり、正式合意が決定した場合の値動きも注目されている。
また本日、SBIホールディングス(8473)と米Ripple社のジョイントベンチャー「SBI Ripple Asia」が、xCurrent技術を搭載したスマートフォン支払いアプリ『マネータップ』の一般サービスを10/4に開始。iOSとAndroid版でインストール可能になっている。
有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。