はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場でDeFiの波再び、預け入れ総額は過去最高水準の1.4兆円に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

TVLも増加が続く

ビットコインが高騰し、過去最高値20,000ドルの更新も視野に入る中、一時沈静化していたDeFi(分散金融)銘柄が好調なパフォーマンスを見せている。

DeFiのパフォーマンスを示すインデックスの一つであるDeFi Pulseインデックスは、11月初頭にコインマーケットキャップで56.74ドルの安値をつけてから上昇に転じた。記事執筆時点で100ドル付近まで回復している。

DeFi銘柄から構成された同インデックスには、Yearn.financeのガバナンストークンであるYFIやLENC、DeFiレンディングを手がけるコンパウンド(Compound)COMPなどの仮想通貨(暗号資産)が含まれる。DeFi市場の急拡大は、基盤となる仮想通貨イーサリアムブロックチェーンネットワークにおけるユーザーアクティビティの増加をもたらした。

CoinMarketCap

また、TVL(DeFiに預け入れられた仮想通貨の総価値)が上昇を続けていることも注目される。DeFi Pulseによると、14日に140億ドル近くまで増加して過去最高を更新、現在は135億ドル(約1兆4200億円)ほどで高止まりしている。

DeFi Pulse

関連:DeFi相場高騰の火付け役、イールドファーミングでは何が起こったのか

Sushiに復活の兆し

個別銘柄に目を向けると、AAVEやYFI、UNI、SNXなどのDeFiの上位銘柄も底値からの回復が著しい。大きな話題を集めたSushi(SUSHI)も仮想通貨情報サイトのCoinGeckoによると14日間で197.4%の高騰を見せている。大手DEX(分散型取引所)のUniswapにおける「流動性マイニング」が17日に終了したことで、他プロジェクトに資金が流れた。

資産をプールに預け入れ流動性を提供することで収入を得るモデルは、Uniswapにおいては一区切りついたが、現在は第二弾実現に向けたコミュニティ投票が実施されている

一方、UniswapからフォークしたSushiは、開発者Chef Nomi氏の背信行為で将来性に影を落としていたが、仮想通貨デリバティブ取引所FTXのCEOであるSam Bankman-Fried(SBF)の呼びかけに応じ、秘密鍵を含むSushiSwapプロジェクト管理権限を譲渡することを発表。

その後復活の兆しも見えはじめた。SushiのTVLはUniswapの流動性マイニング終了と前後して急増、本家Uniswapにも迫るTVLとなっている。

DeFi Pulse

関連:「寿司(Sushi)」は小説より奇なり 華々しいデビューから一転、創設者が管理権をFTXのCEOに移譲

また、yearn.finance(YFI)では、Yeran 2.0 yVaultsがローンチされたとの材料がある。CoinGeckoによると、YFIは2週間で225.3%上昇している。

yVaultsでは、FX取引におけるフォロートレードのように、そのValutに複数のストラテジーが提供されており、パフォーマンスの高いストラテジーが必然的に生き残るよう設計されている。有識者であるDeFiGod によると、2.0 yVaultsでは2%の管理手数料と利益の20%が手数料となり、ストラテジーの考案者に明確なインセンティブが与えられるという。

その他、流動性プロトコルのAAVEは、バージョン2のパブリックテストネットが稼働したことを今月12日に報告した。CoinGeckoによると、AAVEトークンは2週間で147.9%上昇している。

DeFiの熱狂を経たそれぞれのDeFiプロトコルは、そこで得た知見をもとに、新たなステージへと足を踏み出そうとしている。

参考:DeFi Pulse

関連:DeFi相場高騰の火付け役、イールドファーミングでは何が起こったのか|特徴と熱狂の理由を解説
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/23 火曜日
18:30
CircleのStableFXとは?外国為替をステーブルコインで効率化する戦略を読み解く
1日1,400兆円超のFX市場に、Circle社がステーブルコインで挑む。StableFXの仕組み・強み・日本円ステーブルコインJPYC採択の背景まで、戦略を読み解きます。
18:16
ビットコイン、インフレ調整後の購買力ベースでは10万ドル突破せず=Galaxy分析
ギャラクシー・デジタルの研究者がインフレ調整後、ビットコインは「真の10万ドル」に未達と指摘。しかし日本の投資家は円安効果により米国投資家を大きく上回る実質リターンを獲得。円キャリートレードの典型例を分析。
18:00
edgeX(エッジエックス)とは?エアドロップ情報・使い方を解説
edgeX(エッジエックス)は累計取引高5,900億ドル超の永久先物DEX。独自トークンの発行やエアドロップも予定されています。本記事では特徴や使い方、流動性提供の方法、手数料・リスクまでわかりやすく解説します。
18:00
SBIホールディングス株式会社、次世代金融カンファレンスMoneyX 2026の企画・運営として参画決定
SBIホールディングスが、2026年2月27日にザ・プリンスパークタワー東京で開催される次世代金融カンファレンス「MoneyX 2026」に共催企業として参画。通貨のデジタル化と社会実装をテーマに開催される。
15:46
予測市場カルシ、BNBチェーンでの入出金サポートを開始
CFTC規制下の予測市場カルシがBNBチェーンの入出金に対応。BSCユーザーはブリッジ不要で直接アクセス可能に。予測市場業界は2025年に急成長、取引高は400億ドル規模へ。
14:34
ソラナ財団、手数料代行サービス「Kora」を発表 SOL不要で取引可能に
ソラナ財団が12月23日に発表した「Kora」により、ユーザーはSOLを保有せずにUSDCなど任意のトークンで取引手数料を支払えるようになる。手数料代行の仕組みと応用例を解説。
13:15
仮想通貨ウォレット狙う情報窃盗マルウェア「Stealka」検出=Kaspersky
Kasperskyが仮想通貨ウォレットなどを狙う高度マルウェア「Stealka」を報告した。海賊版ソフトなどに偽装し100種類以上のブラウザやウォレットを標的に。被害を防ぐ対策も解説。
12:39
ビットコイン採掘者の降伏、価格底打ちのシグナルか=VanEck分析
資産運用会社VanEckは、ビットコインのハッシュレートが4%低下したことについて、価格底打ちを示唆する強気シグナルと分析。過去のデータでは180日後に77%の確率で価格上昇。ただし一部専門家は慎重な見方も。
12:16
ビットポイント、P2P.orgを含む3社連携 法人向けETH活用支援を強化
SBIグループのビットポイントジャパンが世界最大級のステーキング企業P2P.orgと連携。東証上場のDef consultingが進めるイーサリアムトレジャリー戦略を、グローバル基準の技術で支援する体制を構築した。
10:50
メタプラネットの臨時株主総会、5議案を全て承認
仮想通貨ビットコイン財務企業メタプラネットは、同日開催した臨時株主総会で5つの議案が全て承認されたことを発表。優先株式の定款変更や発行に対する承認が特に注目を集めている。
10:31
米最大取引所コインベース、予測市場事業強化へ新興企業を買収
米仮想通貨取引所最大手コインベースが予測市場スタートアップThe Clearing Companyを買収。2026年1月完了予定。予測市場は2030年までに1兆ドル規模に成長する見込みで、コインベースは「Everything Exchange」構想の実現を加速させる。
09:42
バイナンス、2023年和解後も疑わしい口座の約212億円移動を防げず=FT報道
英紙FTは、バイナンスが2023年和解後も疑惑口座による1.4億ドルの取引を防げなかったと報道。13の口座が2021年以降17億ドルを移動。テロ資金調達との関連も指摘される中、バイナンスは「当時制裁対象ではなかった」と反論している。
09:40
ネットスターズ、羽田空港でUSDC決済の実証実験を近日開始へ
決済ゲートウェイのネットスターズが羽田空港第3ターミナルでUSDCによる店舗決済の実証実験を開始へ。QRコードを活用し、インバウンド旅行客がウォレットから直接支払い可能。加盟店は円建てで精算される仕組み。
09:30
XRP建て利回り商品「earnXRP」がフレアでローンチ、4〜10%の利回り目指す
アップシフト、クリアスター、フレアがXRP建て利回りボールト「earnXRP」を立ち上げた。XRP保有者が複雑な戦略を運用することなく利回りを得られる商品で目標利回りは4%から10%となる。
08:12
トランプメディア、451BTC追加購入で保有額10億ドル突破
トランプメディアが新たに451BTCを取得し総保有額が10億ドルを超えたと報じられた。第3四半期は5z480万ドルの純損失を計上したが仮想通貨戦略を継続している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧