はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

アーク・インベストのポートフォリオ再編、GBTC株を完全売却してビットコイン先物ETFにシフト

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ARKWの再編

キャシー・ウッドが率いるアーク・インベストは、積極的なポートフォリオの組み換えで、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の保有株全てを売却したと報じられている。アクティブ運用を行う上場投資信託(ETF)である「ARK Next Generation Internet ETF(ARKW)」は、11月末時点でGBTCに1億3000万ドルを投資しており、同ポートフォリオ内で第3位の配分だった。

ブルームバーグのアナリスト、エリック・バルチュナス氏によると、アーク・インベストは、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の売却益の半分に相当する1億ドルを、ビットコイン先物ETF「BITO」への投資に充てた。これにより、アーク・インベストはBITOの第二位の大口投資家になった。

バルチュナス氏は、アークがBITOを「一時的な駐車場」として利用しており、中長期的な投資先としてではなく、短期的な投資戦略の一環として使用していると指摘している。同氏によれば、アーク・インベストをはじめとする機関投資家は、資産の再配置を行う際に流動性の高いETFを好んで利用しており、これらはより大きな戦略的な移行のための一時的な受け皿としての役割を果たすことが多い。

バルチュナス氏はこの戦略を賢明であると評価し、自社のETFの運用資産(AUM)増幅に役立つとともに、投資家の年間経費比率の増大リスクを抑えることができると述べている。これにより、アーク・インベストは自社ETFの魅力を高めつつ、投資家のコスト負担を軽減することができる。

GBTCは年間手数料が2%と比較的高いことから、アーク・インベストはこの売却を決定し、その資金の一部をBITOへの再投資に回しているようだ。これにより、アーク・インベストはビットコイン市場への露出を維持しつつ、より効率的かつ柔軟な投資戦略を追求していると考えられる。

また、同社はARK Next Generation Internet ETF(ARKW)を通じて148,885株(2,750万ドル相当)のコインベース株も売却した。

キャシー・ウッドCEOは最近、CNBCの番組で、アーク・インベストが21Sharesと共同提出した「ARK 21Shares Bitcoin ETF」が、来年1月10日までにSECに承認される可能性が高いと語った。市場アナリストたちは、SECが「キングメーカー(独占的な勝者を生み出すこと)」となることを避けるため、複数のビットコインETFを承認する可能性があると見ている。

データ元:Bloomberg

関連:グレースケールの投資信託「GBTC」とは ビットコイン現物との価格乖離が注目される理由

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
11:45
パクソス、ステーブルコインUSDGを欧州全域でローンチ サークルとの競争激化
パクソスが米ドル建てステーブルコインUSDGをEU全域で発行開始した。MiCA規制に準拠している。合計30か国に展開しており、ステーブルコイン時価総額ランキングでは15位だ。
11:10
ナスダック上場DeFi Development Corp、1億ドル転換社債発行 ソラナ蓄積戦略を拡大
米初のソラナ準備金戦略企業DeFi Development Corpが1億ドル転換社債の私募発行を発表。調達資金でSOL購入継続、バリデータ運営による複利成長を目指す。
10:50
上場企業のビットコイン購入がETF上回る、2025年上半期24万超BTC取得で4倍以上増
2025年上半期に世界の上場企業が仮想通貨ビットコインを24万5510BTC購入しETF保有数の2倍超。前年同期比約5倍増でマイクロストラテジー戦略が拡散、企業準備金としての位置づけが確立された。
10:30
米SEC、仮想通貨ETFの上場基準を策定か 審査迅速化に期待
米証券取引委員会が、ビットコインなど仮想通貨ETF向けの汎用上場基準策定を検討していると伝えられる。19b-4様式省略により審査迅速化が期待される。
10:20
ETH1万ドル到達は『義務』と表明、イーサリアムに新組織誕生
仮想通貨イーサリアムに、イーサリアムコミュニティ財団という新たな組織が誕生。公式サイトで、イーサリアムの価格に特化した組織であると説明している。
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧