はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ステーブルコインの普及狙い、ペイパルがPYUSDで年率3.7%の利回りサービス開始予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米国ユーザーに利回り付与へ

決済大手PayPal(ペイパル)は23日、独自のステーブルコインPayPal USD(PYUSD)の新たなロイヤルティプログラム「PYUSD1」を発表した。

米国のユーザーは、ペイパルまたはVenmoのウォレットでPYUSDを保有することで、年率3.7%の報酬を獲得できるようになる。2025年夏に提供開始予定だ。

なお、この利率はプログラム開始時の予想レートであり、ペイパルはPYUSDの報酬レートをいつでも変更する権利を持つ。

ペイパルのアレックス・クリス社長兼CEOは次のようにコメントしている。

当社は、ステーブルコインが次世代の決済基盤として商取引の未来を構築する力を持っていることを信じている。

この革新的な技術とペイパルの広範なグローバルネットワークを組み合わせることで、すべてのユーザーが世界経済の中で成功し、繁栄できるよう支援することができる。

PYUSDは2023年8月に、イーサリアム(ETH)ネットワーク上でローンチされた。その後、ソラナ(SOL)やInjectiveでも展開されている。

当局から認可を受けたPaxos Trust Companyが発行を担当しており、米ドルと1対1で交換できる。準備金は、米ドル預金、米国債、および同様の現金同等物によって完全に裏付けられているものだ。

昨年10月、ペイパルは世界四大会計事務所の1つであるアーンスト・アンド・ヤング(EY)に対して、このPYUSDで支払いを行っている。

関連:ペイパル、世界四大会計事務所EYにステーブルコイン「PYUSD」で支払い実行 コインベース活用

今回の利回りサービスの特徴としては、まず商取引対応が挙げられている。すべてのPYUSDは、ペイパルやVenmoのエコシステム内で簡単に決済に利用することが可能だ。

ユーザーは、国内外でPYUSDを他のユーザーへの送金、国際送金、法定通貨への交換、PayPal Checkout対応の加盟店でのショッピングなどにすぐに使用することができる。

また、利回りは毎月PYUSDで付与される。ユーザーはいつでもプログラムへの参加または解除が可能だ。

PYUSDは現在、消費者と企業により商取引、暗号資産(仮想通貨)取引、ピアツーピア送金、B2B決済などで利用されている。ペイパルは、将来的には請求書支払いなどの新たな決済ユースケースも拡大していきたいと述べた。

CoinMarketCapによると、現在、ステーブルコイン市場でPYUSDの時価総額は約8.7億ドル(約1,250億円)で第七位だ。首位はテザー社のUSDTで1,450億ドル(約21兆円)と、他を大きく引き離している。

なお、米国では現在ステーブルコイン法案が上院下院の両方で進められているところだ。法案では、「決済用ステーブルコイン」の定義として、利回りを提供するものは除外されることになっており、今後の動向が注目される。

関連:米下院、決済用ステーブルコイン法案の最新版を提出 利子付きは除外など変更点

関連:ステーブルコイン「USDC」の買い方、DeFi運用・使い方を徹底解説

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
16:46
Aptos Labs CBOが語る日本戦略|独占インタビュー
Aptos Labs CBO Solomon Tesfaye氏独占インタビュー。日本の大手金融機関との協議、ステーブルコインUSD1の展開、グローバル戦略を語る。
16:32
ビットコインのみ投資へ 欧州初のルクセンブルク国家ファンドがETF経由で1%配分
ルクセンブルク財務相が、国家ファンドFSILが他の仮想通貨ではなくビットコインのみに1%配分したことを明言。欧州初の国家レベルでのビットコイン投資となる。
15:06
ヴィタリック、分散化の原則を強化する「トラストレス宣言」を発表 中央集権化に警鐘
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏らが「トラストレス宣言」を発表。検証可能性や検閲耐性など6つの核心要件を定義し、利便性優先による中央集権化リスクに警鐘を鳴らした。トラストレスこそがイーサリアムの本質であり、信頼できる中立性を達成する唯一の方法だと強調している。
15:06
JPYC、米サークル社オンチェーンFX網のパートナー通貨に採択
JPYCが米CircleのオンチェーンFX網「StableFX」で日本円パートナーに採択。USDCとの即時交換に対応し、国際送金・決済インフラで円建てステーブルコインの役割が拡大する見通し。
13:35
日本円ステーブルコインJPYC、発行額2億円突破
JPYC株式会社は、日本円建ステーブルコイン「JPYC」の累計発行額が2億円を突破したと発表。正式発行から約18日間での達成。保有者数は約3.1万人に達し、JPYC EXの口座開設数も6,000件に到達した。
11:57
「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘
Wintermuteの最新レポートによると、ビットコインはナスダック指数と0.8の高相関を維持するも、株高局面で反応が鈍く下落時のみ敏感に連動。この負のスキューは2022年以来最高水準で、通常は市場底値圏で見られるパターン。資金の株式市場シフトと流動性低下が背景に。
11:49
大手銀BNYメロン、ステーブルコイン準備金のためのMMFを立ち上げ
大手銀BNYメロンがステーブルコイン発行者向けのマネー・マーケット・ファンド「BSRXX」立ち上げを発表。ジーニアス法対応の準備金ファンドとなる。
11:04
21シェアーズ、仮想通貨指数ETF2本を米国上場 投資会社法適用は米国初
21シェアーズが投資会社法(1940年法)準拠の仮想通貨インデックスETF2本を米国で上場。TTOPとTXBCは、ビットコイン、イーサリアム、ソラナなど主要デジタル資産への分散投資を提供。機関投資家向け「ゴールドスタンダード」のETF構造を採用。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧