はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

保険大手メットライフ、生命保険サービスにイーサリアムブロックチェーンを活用開始へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

メットライフがブロックチェーン利用へ
保険大手のメットライフが、生命保険サービスにイーサリアム・ブロックチェーンを利用する。故人の保険加入の有無など、残された遺族に生じる問題の解消を目的としている。

メットライフがブロックチェーン利用へ

総資産で世界3位の規模を誇る保険会社 MetLife(メットライフ)は20日、イーサリアムブロックチェーンを生命保険サービスに利用することがわかった。Forbesなどが報じた。

イーサリアムブロックチェーン上で構築されたスマートコントラクト・プラットフォーム「Lifechain(ライフチェーン)」を公開、シンガポールに拠点を置くメットライフのインキュベーター「LumenLab」や同国のメディアグループ「シンガポール・プレス・ホールディングス」、 保険企業「NTUC Income」が共同で開発を行なったという。ライフチェーンは、プログラムに基づき、自動的に規約や支払い請求が実行されているか否かを判断するとのことだ。

同報道によれば生命保険は民間企業が提供しているため、残された遺族は、故人がそもそも保険に加入しているかどうかを認知していないケースがあるとし、このシステムが導入されることにより、そうした生命保険における処理作業の過程で発生する摩擦を解消することが期待されるという。

具体的には、政府のデータベースが死亡診断書を発行した際に、ライフチェーンが故人の「National Registration Identity Card」の情報を暗号化してイーサリム上で取得。NTUC Incomeのデータベースで、生命保険の対象者を探索するといった仕組みだ。

National Registration Identity Cardとは
National Registration Identity Card(NRIC)はシンガポール国内で発行されるIDカードで、15歳以上のすべての国民と永住者に配布される。NRIC番号は出生時に割り当てられ、現在、NRICは行政手続、銀行口座の開設、不動産の売買といった個人の経済取引など、様々な場面で使用されている。

参考:シンガポール国民や外国人居住者への登録番号制度について

メットライフ・アジアのCIO Zia Zamanと、CEOのLumenLabは、ブロックチェーン技術を利用した生命保険サービスの将来像を語っている。

将来、生命保険における分散型台帳技術は、公的機関と何らかの形で関わることになるだろう。

より革新的な政府や管轄により、市民や保険加入者は、摩擦が少ない状態で、支払いも十分に受けることが可能となり、よりよいサービスを享受することになると考えている。

以前にも、メットライフはブロックチェーンを利用した試みを開始しており、その際はイーサリアムを利用した支払いシステムを構築。利用実験も行われている。その結果として、機能の革新性としては優れていたものの、さらなる取引の処理速度向上の必要性が浮き彫りになった。そうした課題を抱いた中での再挑戦となるメットライフ。その障壁を乗り越え、さらなる前進が見られるのだろうか。

CoinPostの関連記事

200兆円規模の仏生命保険業界、仮想通貨への投資が可能に
フランス政府が新法案を可決したことで、生命保険会社は仮想通貨の関連投資商品の提供が可能になる。巨額な機関マネーの流入に期待。
保険大手アクサXL、セキュリティトークンやクラウドファンディング保険の提供を開始
保険グローバル大手のアクサXL社は、米保険テック会社のAssurely社と共同で、STO及び株式投資型クラウドファンディング向けの保険商品を新たに提供開始する。当商品は、トークン発行者と投資家の両方の保護が可能である。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧