はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「日常的に仮想通貨を利用する国」インドが首位、チェイナリシス23年ランキング 日本はトップ20

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

チェイナリシスが仮想通貨採用指標を発表

ブロックチェーン分析会社Chainalysis(チェイナリシス)は12日、2023年版「グローバル暗号資産(仮想通貨)採用指標」を発表した。独自の分析方法を用いて、日常的にビットコイン(BTC)など仮想通貨の使用が進んでいる国ランキングを作成している。

トップ10にランクインした国々は、1位インド、2位ナイジェリア、3位ベトナム、4位米国、5位ウクライナ、6位フィリピン、7位インドネシア、8位パキスタン、9位ブラジル、10位タイという結果になった。

なお20位以内をみると、日本は18位、中国は11位だった。

2022年に引き続き、中央・南アジア地域が指数の上位に多く入っており、上位10か国のうち6か国がこの地域に位置していた格好だ。昨年もベトナム(1位)、フィリピン(2位)、インド(4位)、パキスタン(6位)、タイ(8位)、中国(10位)がトップテン入りしていた。

チェイナリシスはこのランキングで、一般の人々の取引や貯蓄に関連する草の根の仮想通貨使用に焦点を当てている。

ランキングを算出する上では、中央集権型取引所で受信されたオンチェーンの仮想通貨額、P2P(ピアツーピア )取引所における取引量、DeFi(分散型金融)プロトコルから送信された仮想通貨額などを分析し、購買力平価で調整している。

購買力平価説(Purchasing Power Parity)とは

為替レートを決定するための仮説の一つ。購買力が等しくなるように為替レートが決定されるとするもので、例えば同一の商品を1ドルまたは100円で買える場合、1ドル=100円で購買力平価が実現しているとみなす。応用例としては、各国のマクドナルドで売られているハンバーガーの価格を比べる「ビックマック指数(BMI)」がある。

▶️仮想通貨用語集

下位中間所得層の国々が牽引

チェイナリシスは、世界における仮想通貨の日常的な使用は、FTXが破綻した2022年後半からは回復基調にあるものの、依然として2021年のピークを大きく下回っていると指摘した。

その上で、草の根の仮想通貨普及率が、他の地域と比べて力強い回復を見せている国は、下位中間所得国(LMI)だと分析している。

関連G20議長国インド、「グローバルサウス」に配慮した仮想通貨規制の枠組みを提言

世界銀行は一人当たりの国民総所得に基づいて、富のレベルで国を4つに分類しており、下位中間所得国はそのうちの1つだ。例えば、米国、英国などが高所得国、アルゼンチン、中国、ロシアなどが上位中間所得国、インド、ナイジェリアなどが下位中間所得国、エチオピア、スーダンなどが低所得国とされる。

チェイナリシスは、LMIは、草の根の導入額が2020年第3四半期(7~9月)の水準を上回っている唯一の国々であると指摘した。さらに、こうした状況は仮想通貨の将来にとっては希望となる可能性があるとして、次のように続けている。

下位中間所得国(LMI)は、多くの場合、産業や人口がダイナミックに成長を続けている国々だ。その多くは過去数十年で大幅な経済発展を遂げ、低所得国のカテゴリーから抜け出した。

おそらく最も重要なことは、世界人口の40%がLMI諸国に住んでいることだ。この割合は、他のどの所得カテゴリーの国々よりも多い。

こうした国が草の根での採用拡大で重要だと示唆した格好だ。また、企業など機関投資家の参入は、高所得国で続いており、このことも仮想通貨にとっては前向きに評価できるとしている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/05 金曜日
06:25
ロシアが仮想通貨マイニング収益の公式統計反映を検討、隠れた輸出として年間数千億円規模か
ロシア大統領府のオレシュキン副長官が仮想通貨マイニング収益を貿易収支に計上すべきだと提案した。マイニング収益は1日約10億ルーブルに達し、隠れた輸出として外国為替市場に影響を与えているという。
06:02
ソフトバンクなど出資のビットコイン企業「21キャピタル」、12月9日から「XXI」で取引開始
ビットコイン特化企業の21キャピタルとカンター・エクイティ・パートナーズの事業統合が株主承認を得た。ティッカーシンボル「XXI」として株式の取引を開始。
05:35
CFTCが仮想通貨現物取引を連邦規制市場で初承認、米国で取引開始へ
米CFTCが仮想通貨現物商品取引の許可を発表した。CFTC登録先物取引所で初めて取引が可能となり、厳格な監督と投資家保護の下で安全に取引できる環境が整った。
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:30
仮想通貨スイ(SUI)の特徴|国内取引所・手数料を徹底比較
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
12:26
スイの注目プロジェクト「Walrus(WAL)」、将来性・購入方法を解説
Walrus(WAL)は分散型ストレージであり、暗号資産(仮想通貨)です。Sui Networkを活用した高度な技術、将来性、買い方、投資リスクまで徹底解説。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧