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G20議長国インド、「グローバルサウス」に配慮した仮想通貨規制の枠組みを提言

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グローバルサウスの懸念を考慮

インドのナレンドラ・モディ首相は、現地メディア「Business Today」の独占インタビューに応じ、9月に同国で開催される主要20カ国(G20)首脳会議は、「グローバルサウスの声を反映したものとなる」と語った。

世界的な暗号資産(仮想通貨)規制の枠組みについて尋ねられると、モディ首相はまず、テクノロジーの急速な進展を現実として受け入れることが肝要であると指摘。仮想通貨を含む全ての新興技術には、一国や一つのグループではなく、グローバルな枠組みと規制が必要であり、特にグローバルサウスの懸念を考慮した、世界的なコンセンサスに基づくモデルが必要であると強調した。

そして、そのモデルは、世界共通の規則と規制が確立された航空分野の規制から学ぶことができると説明した。

モディ首相によると、今年G20の議長国となったインドは、仮想通貨の課題について「膨大な努力とエネルギー」を注いできたという。

セミナーや討議を開催することで、仮想通貨に対する見識を深めることはもとより、「仮想通貨関連の話題を金融の安定性だけではなく、特に新興市場や発展途上経済に対する、より広範なマクロ経済への影響にまで拡大した」と総括。仮想通貨に関する問題について、G20がコンセンサスに達し、規制基準の設定機関に対し適切なガイダンスを提供してきたと述べた。

同氏は、議長国として「詳細で行動指向のロードマップ」を示したことで、今後、仮想通貨規制が進むべき方向性と速度について具体的な詳細を打ち出したとしている。

グローバルサウスとは

かつて「第三世界」と呼ばれていた、アフリカやアジア、中央アメリカや南アメリカなどの南半球を中心とした新興国や途上国のことを指す。

▶️仮想通貨用語集

関連:G20議長国インド、9月のサミットに向け仮想通貨政策の議論をリード

議長声明

インドは8月1日、仮想通貨のグローバルな枠組みに関するロードマップへの意見として、議長声明を発表した。

この声明は、金融安定理事会(FSB:G20の国際金融監督機関)が7月に発表した推奨事項をはじめ、金融活動作業部会(FATF)と国際通貨基金(IMF)が作成したガイドラインに沿うものだが、発展途上国への対応については、追加のガイドライン実施を求めている。

関連:G20金融安定理事会、仮想通貨規制で9つの推奨事項

FSBとIMFは今月末、マクロ金融、金融安定性、財務健全性のリスクなど、金融システム全体のリスクの包括的な概要をまとめた共同文書を発表する予定だ。この共同文書は、G20が採用を検討するための、広範なロードマップを提供することになる。

議長声明は、この共同文書に対して重要なインプットを提供するもので、さまざまなギャップを特定し、組織間の重複を避けるなど、調整の役割を果たすものでもあるという。

包括的でまとまりがあり、協調的なグローバル政策・規制の枠組みを実現するために不可欠な作業分野の優先順位を決めるための一助となれば幸いである。

インドの規制状況

グローバルな仮想通貨規制の重要性を訴えるインドだが、自国の規制環境は必ずしも整っているとは言えない。

インドでは長らく、仮想通貨をめぐる方針が不透明な状況が続いていたが、仮想通貨の全面禁止ではなく規制する方向に転換。一方、法制化は遅れている現状だ。一説には、インドは世界的な規制の枠組み作成に足並みを揃えようとしているとも言われている。

税制の面では、昨年4月から仮想通貨取引から発生する所得について、一律30%で課税されるようになった。また、全ての仮想通貨取引において、年間1万ルピー(約17,700円)を超える収益や贈与が発生した場合、1%が源泉所得税として適用を受ける。

この税制についてはインドの業界関係者から、業界全体の成長を妨げ、海外への資本流出の増加につながる恐れがあるとして、否定的な意見が多く上がっているようだ。

関連:インド下院、仮想通貨所得に30%課税する法案を可決

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