CoinPostで今最も読まれています

独大手保険会社、ブロックチェーンを活用する決済用「デジタルトークン」を開発中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

独大手保険会社、デジタルトークン発行か
独保険会社大手「Allianz」は、ブロックチェーンを活用し、デジタルトークンの開発を進めている。このトークンを支払いで利用されることで、200の国と地域に広がる顧客の送金処理の効率化を狙う。

独大手保険会社、デジタルトークン発行か

独保険会社大手のAllianzは、ブロックチェーンを活用し、デジタルトークンの開発を進めている。このトークンは顧客が支払いに利用でき、その特徴は、JPモルガンの「JPMコイン」に類似している。

TheBlockが8月9日、Allianzの担当者に話を聞いたところ、このトークンは、保険料の支払いで発生する国際送金の簡素化とスピード向上を目的としているという。Allianzの顧客は200の国と地域に存在している。しかしAllianzは、以前Forbesの報道で、これは「仮想通貨ではない」ことを強調した。

Allianzの担当者は、「トークンに基づいた電子決済システムを構築する本プロジェクトは、完成に近づいてきている」と語った。様々な種類の支払いにおいて、スムーズで透明性が高く、即座にお金の移動ができるようになることを目指すと説明している。

Allianzによれば、このトークンは米ドルと1:1でペッグされる。この点がJPMコインとの共通点で、企業間の送金を即座に処理できるように設計されていることも同じだ。トークンのコアとなるインフラは既に完成しており、企業向け保険サービスを提供するAllianz Global Corporate& Specialty(AGCS)と実証実験をしている段階にあり、次は実際に送金を試すという。

同社は、支払い速度向上を目的にブロックチェーン導入を試みる大企業の仲間入りを果たす。例えば、米商業銀行のSignature Bankは、ブロックチェーンを活用した『Signet』というブロックチェーンベースの決済プラットフォームを開発した。Signetは100を超える顧客が活用し、1日に何百万ドルもの送金が実行されているという。

なお米大手銀行ゴールドマンサックスも、JPMコインに似たサービスを検討中だ。TheBlockは以前、ゴールドマンサックスがデジタル資産やブロックチェーンに関する人材を募集し、計画を進めていることを報じた。

関連GSが独自仮想通貨の発行を計画か

また今月初めには、米小売大手ウォルマートが、米ドルにペッグしたステーブルコインの開発・発行(可能性)に向けて特許を申請した。コストを理由に銀行口座を開設しない低取得者向けに決済の選択肢を与えることがその目的。なお、フェイスブックが主導する仮想通貨リブラも同様の狙いを持っている。しかしながら、フェイスブックのプライバシー保護問題に対する懸念から、リブラは世界中の中央銀行や政府の不信感に直面している。

関連ウォルマートの仮想通貨とリブラを比較

CoinPost App DL
記事提供:THE BLOCK
THE BLOCKとは

Cryptoにおける”最初で最後の言葉”であること。
The BlockはCryptoにおける最高クオリティで最重要のシグナルをお届けします。日々、Website、Newsletter、Podcast、イベントを通じて、業界で最も影響力のある人々にリーチしています。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧