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全面敗訴のクレイグ・ライト氏、50万BTC支払い期限について猶予を求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

クレイグ・ライト氏、50万BTC支払いの猶予を求める
自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏が保有しているとされる大量のビットコイン(BTC)の1/2を前ビジネスパートナーの遺族に引き渡すべきとの判決に対し、同氏は、大型ハリケーンを理由に異議申し立てを提出した。

クレイグ・ライト氏、50万BTC支払いの猶予を求める

1年余りにわたって争われた、日本円にして約1兆円を超えるビットコイン所有権をめぐる訴訟は、8月27日にクレイグ・ライト氏の全面敗訴という結果になった。

しかし、所有するビットコインの保有量の半分を、前パートナー、故デイビッド・クレイマン氏の遺族へ引き渡すべきだという裁判所命令に対し、ライト氏は上訴するための期限を延長するための文書を裁判所に提出した。

その理由として、米フロリダ州に接近した「超大型ハリケーン=ドリアン」に対する警戒対策のため、ライト氏の弁護人が時間を割かざるを得ないことを理由とした。

8月30日にフロリダ南部連邦裁判所に提出された文書によると、上訴申請の期限を、現在の9月10日ではなく、9月24日までに延長することを希望してるようだ。さらに、命令を決定した裁判官の権限に対しても疑問を呈している。

この訴訟は、ライト氏とクレイマン氏が、2009年から2011年の間、共同で行ったビットコインのマイニング報酬である110万BTCの所有権をめぐるもので、2013年に死亡したクレイマン氏の遺族が2018年におこしたものだ。先月末の裁判所命令では、クレイマン氏側に、マイニング報酬の50%を受け取る権利とビットコインに関するソフトウェアの知的財産権を認めた形となった。

 

この裁判所の決定に対して、ライト氏はクレイマン氏の遺族が、相続税支払いのために大量のビットコインを売却する可能性を指摘、仮想通貨市場への影響に対する懸念を表明している。

関連:「20万BTCの売り圧に」裁判が結審したクレイグ氏が警告

ビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトを自称するクレイグ・ライト氏だが、仮想通貨業界において、その評判は芳しいとは言い難い。業界の多くの主要人物が、同氏の主張に疑問を呈している。

今回の訴訟で、ライト氏を決定的に不利な立場に追いやったのは、裁判所が、同氏が審議中に虚偽の申し立てや文書偽造などの詐欺行為を行ったと判断したためだ。「故意かつ不誠実に裁判所の命令に従わないという明確で説得力のある証拠」をライト氏が示したと、裁判所は見たのだ。

その一例に、2013年12月以前のビットコイン保有量を証明するように裁判所から求められたものの、ライト氏は証拠を提出できなかった件がある。また、問題となっているビットコインは信託会社が保管しており、秘密鍵を覚えていないなどと主張していた。さらにクレイマン氏に、一部の秘密鍵を保管業者に渡すよう託したとも証言したり、2020年に宅配便業者から秘密鍵が届くまで、ファイルにアクセスできないとも述べていた。

このような雲をつかむようなライト氏の一連の証言や行動に対して、裁判所が下した判断が、同氏の証言は信用できないため、クレイマン氏側の主張を認めるということだった。

すでに、裁判所の心証を害しているライト氏の異議申立てによる主張が、アメリカの司法にどこまで通用するものだろうか。

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