- 麻生大臣がFIN/SUM 2019にて暗号資産への規制について言及した。
- 麻生財務大臣は、金融庁主催のFIN/SUM 2019において基調講演を行い、パブリックブロックチェーン対する新規制や、現状の規制ではカバー出来ない将来的な問題点に言及した。
現行規制で対処できない問題を危惧
麻生太郎財務大臣は5日、金融庁主催のFIN/SUM 2019において、暗号資産(仮想通貨)に対する規制に関して言及した。
暗号資産を専門とするエンジニアや研究者と規制に関して共通の価値観が得られにくい状況があることを引き合いに出し、パブリックブロックチェーン対して新しい規制が必要ではないかと発言。パブリックブロックチェーンを使用する暗号資産は中心となる管理者がおらず、その匿名性の高さから今までに類を見ない問題が将来的に起こるのではないかと見解を示した。
途中、Facebook主導で計画中の「仮想通貨リブラ」が世間の注目を集めている点にも言及した。
新しいデジタル通貨は既存の規制を遵守しているかどうかチェックする必要があり、既存の規制が想定していない新たな問題に対しても検討する必要がある、と発言。今後の暗号資産に対して慎重な姿勢をとっていくことを示した。