- テザー社がブロックチェーン移行
- 米ドルステーブルコイン「USDT」の新規発行が確認。テザー社はチェーンスワップの過程で生じた3億USDTであり、総供給量に変更はないと発表したが、元のチェーンのトークンが破棄されていないとの指摘もあり矛盾が生じている。
テザー社がUSDTを発行
米ドルステーブルコイン「USDT」などを発行するテザー社が、3億USTD分のテザー発行が大口の動きをトラッキングするBOT「Whale Alert」で明らかになった。
💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 💵 300,000,000 #USDT (301,043,937 USD) minted at Tether Treasury
— Whale Alert (@whale_alert) September 12, 2019
Tx: https://t.co/iukuyFfiPa
本ツイートの報告から、今回の発行はビットコインベースのOMNIネットワークからイーサリアムブロックチェーンへのスワップ(移行)の一環だということが判明しているが、移行後にOMNIネットワーク上のトークンがBURN(消滅)されていない可能性が指摘されている。
一部のUSDTをイーサリアムブロックチェーン上に移行する旨は、テザー社からも公表された事実で、本プロセスにおけるUSDTの供給量の変更ないと説明。
一方、「Whale Alert」など資金の動向を調査するシステムは、移行されたことで消滅するはずのオムニブロックチェーン上のUSDTがそのまま残っている可能性を指摘。主張に矛盾が生じている。
In few hours Tether will coordinate with a 3rd party to perform a chain swap (conversion from Omni to ERC20 protocol) for 300M USDt. Tether total supply will not change during this process.
— Tether (@Tether_to) September 12, 2019
イーサリアム上で新規発行されたUSDTは、テザートレジュリーからBinanceに送金された形跡も確認されている。