はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

「中国人民銀行のデジタル通貨は、人民元の国際的地位を高める」Circle社CEOが見解示す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「中国人民銀行のデジタル通貨は人民元の国際的地位を高める」Circle社CEOが見解を示す
仮想通貨金融サービス企業、Circle社のCEOが、中国政府が新たに発行するデジタル人民元について、人民元が国際的な地位を高める動きに繋がるとする見解を明らかにした。

中国政府のデジタル人民元は「非常に戦略的」

「中国人民銀行の発行するデジタル通貨は、国際的な人民元の地位向上を促進する可能性がある」

米ニュース放送局CNBCのインタビューに応じたCircle社のCEO Jeremy Allaire氏は、中国政府が発行する予定のデジタル通貨は「非常に戦略的」であるとした上で、国際的な人民元の地位にも影響を与えると語った。

デジタル人民元は幾つかの目標を達成するとしたAllaire氏は、中国政府当局が、マネーサプライを追跡することをより簡単にして、賄賂やマネーロンダリングなどの監視を厳密に行える可能性を指摘した。

また、より大きなポイントとしてデジタル人民元は、これまでの人民元がさらにグローバルに行きわたる機会と成り得ることであり、世界中の日常的な取引で人民元の利用を促進する可能性があることだという。「人民元の国際化の基礎付け」となるかもしれないのである。

また、中国が進めているデジタル人民元は「SWIFTなど、欧米の銀行システムを迂回」するインターネット上の取引を提供することができるかもしれないと同氏は示唆した。

米ドルと人民元の競争

現在のところ、世界の基軸通貨として挙げられるのは何よりも米ドルである。世界の外貨準備高の約58%、負債の約40%がドル建てだ。

この背景には、米ドルの利用を促し、他の通貨で置き換えようとすることを防ぐ働きをするSWIFTなど西洋の銀行システムがあるとAllaire氏は指摘する。

また、海外仮想通貨メディアの論説など、中国が輸出経済から、消費者経済に移行すれば、こうした金融インフラを巡る米ドルと人民元の対立が、今後10年間で地政学的な競合の重要なポイントになるとする見方もある。

中国人民銀行(PBOC)決済部門の副局長であるMu Changchun氏によると、新しいデジタル人民元は、Facebookの提案するリブラと類似性がある。

それは中央銀行が発行する紙幣と同等に安全性を持ち、WeChatなどのプラットフォームで、インターネットに接続していない時でも利用できるという特徴を持つという。

CoinPostの関連記事

中国人民銀行のデジタル通貨、発行準備を加速|仮想通貨リブラを意識か
中国の「中国人民銀行」がデジタル通貨発行に向けた準備を加速させている理由に、米フェイスブック主導の仮想通貨リブラが背景にある。CoinDeskが報じた。
「中国政府の独自仮想通貨発行は世界戦略の一環」政府の態度軟化をCircle社CEOが指摘
米Circle社CEOが、米中貿易摩擦が激化する中で、仮想通貨に態度を軟化させる中国政府の動向を解説。独自通貨発行も世界戦略の一環と見ている。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧