はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ETHが主要ベンチマーク Q3仮想通貨市場の相関性=バイナンス研究報告

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「楽天の目標は仮想通貨を利用した日常決済」
バイナンスが2019年第3四半期における仮想通貨間の相関率についてレポートを発表。イーサリアムが新たなベンチマーク通貨となった。
           

バイナンス研究報告 Q3仮想通貨相場の相関性

大手仮想通貨取引所のバイナンスが、仮想通貨間の相関関係を主題とするレポートを発表した。調査の対象期間は、2019年第3四半期(7〜9月)。

その結果、ビットコイン(BTC)と他の主なアルトコインの相関関係は以前とほぼ同じだったものの、アルトコイン間の相関関係は増大し、イーサリアム(ETH)がベンチマーク的な位置についたことが分かった

2019年第3四半期概観

第1四半期と第2四半期の連続した価格上昇から一転して、Q3では下落局面となった。

BTC価格は約30%下落、9月30日には約8,000ドル(約87万円)で取引を終えた。また、時価総額の大きなアルトコインはすべて、-38%から-60%の範囲で、マイナスの値動きを記録。

出典:TradingView

ビットコインの時価総額ドミナンス一時的に70%を超える最高値に達したが、その後低下し現在66%に留まる。

関連BTCドミナンスが68%、アルトコインは続伸するか=米ブルームバーグ誌

一方、バイナンス取引所において、ビットコイン出来高の比率は、2019年1月1日の約20%から始まり、2019年3月26日に10%を下回った。だがその後、比率は増加傾向に転じ、一時的に45〜50%に及んだ。

この現象に関して下記2点の可能性があるとしている。

  • アルトコインの出来高が絶対数で減少したか
  • 主にBTC取引に焦点を当てた新しいトレーダーなどの要因によるか

これらを判断するために、さらなる調査を実施する必要があるという。

主要アルトコインの相関性

上位の主要アルトコインは、第2四半期よりも高い正の相関性を示していた。その背景には幾つかの要因が考えられるという。

PoW銘柄

PoW(プルーフ・オブ・ワーク)の銘柄は、互いにより大きな相関関係を示す傾向があった。

プライバシー効果

ダッシュ(DASH、プライバシー機能はオプショナル)、ZCash(ZEC、プライバシー機能はオプショナル)、およびMonero(XMR)など高い匿名機能が可能である仮想通貨同士は、他の暗号資産よりも高い相関を示した。

プログラム可能

プログラマブルなブロックチェーン(NEO、イーサリアム、EOSなど)は平均して、その他の資産よりも相互に高い相関性を持つ。

バイナンス効果

バイナンスに上場している銘柄は、上場していない銘柄よりも大きな相関性を持つ。

イーサリアム 主要なベンチマークの一つに

イーサリアム(ETH)は、市場で最も相関性の高い暗号資産となり、主要なベンチマークの1つになっていたと考えられる。

調査されたほとんどの銘柄と、最も大きな相関性を示している。意外な点はイーサリアム・クラシック(ETC)との相関係数は0.69と、比較的低かったことだ。

尚、XRP(リップル)はXLM(ステラ)の高い相関係数(0.80)を維持している。ステラが当初リップル・プロトコルに基づいて構築されていたことに関係しているかもしれない。

出典:Binance Research

結論

2019年の第3四半期にわたって、ビットコインと他の主要なアルトコインの相関性は、前の四半期と同じままだった。

しかし主要なアルトコインの相互相関率は上昇し、BNB、ChainLink(LINK)、およびBitcoin SV(BSV)と他の資産との相関が大幅にプラスとなった。

ただ、これらの調査結果が次の第4四半期に繰り返されるかどうかは不明だとバイナンスのレポートは結んでいる。

参考:Binance

CoinPostの注目記事

バイナンス版XRPを預けて利子を得る 「XRP-BF2」のステーキングサービス提供へ
「Binance Chain」のトークンスワップサービスを提供するDefi企業「BEPSwap」は、XRP-BF2に対応したステーキングサービスを提供すると発表した。
最大手取引所バイナンス、中国人民元建てOTC取引サービス開始
最大手仮想通貨取引所バイナンスは、中国人民元(CNY)建てのOTC取引開始した。現時点での取り扱いのある通貨は、BTC・ETH・USDTの3銘柄で、中華マネーを呼び込むのではないかと期待される。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/17 木曜日
17:30
WebX 2025完全ガイド|日本最大Web3カンファレンスのチケット料金・見どころ・参加方法まとめ
国内最大手仮想通貨メディアCoinPostによる「WebX 2025」の特集ページ(公式ガイド)。SBIの北尾会長、平 将明デジタル大臣、小池都知事、ホリエモン、オードリー・タン、アーサー・ヘイズなど豪華な注目スピーカーをはじめ、お得な割引情報を含むチケット料金、会場アクセス、サイドイベント情報を詳しく解説。
14:15
億万長者投資家ピーター・ティール、ビットマイン株9.1%取得でETH財務戦略を支援
著名投資家ピーター・ティール氏が、米上場企業ビットマイン社の株式の9.1%を取得したことが、米証券取引委員会への提出書類から明らかになった。ティール氏の投資は、イーサリアム財務戦略に対する支持の表明と受け止められ、同社の株価は一時30%急騰した。
13:45
フランス、余剰原発電力活用のビットコイン採掘法案提出
フランス議会が7月11日、余剰原発電力を活用したビットコインのマイニング5年試験運用法案を提出。年間1億〜1.5億ドルの収益見込み。
12:55
コインベース、次世代アプリ「Base App」を発表 ソーシャル・決済・NFT機能統合へ
仮想通貨取引所コインベースがCoinbase Walletを多機能アプリ「Base App」にリブランドした。SNS投稿による収益獲得やUSDC報酬など様々な機能を搭載している。
12:24
アルトシーズンの兆候、イーサリアム大幅上昇でビットコインドミナンスに変化の兆し
イーサリアムが週間23.3%上昇でビットコインを上回るパフォーマンスに。ETH/BTC比率回復とアルトコイン市場への資金流入加速で、待望のアルトシーズン開始の可能性が高まる。米仮想通貨法案審議の混乱も市場に影響。
10:55
クジラ投資家や企業がイーサリアムを大量購入、ETH価格1週間で22%上昇の背景
大口投資家が仮想通貨イーサリアムを連日大量購入し、ETH価格が過去1週間で22.3%上昇。シャープリンクやピーター・ティール投資の上場企業も大量投資を継続。
09:50
「ビットコイン・ジーザス」ロジャー・バー、スペイン当局を提訴 脱税容疑めぐり
ビットコイン初期投資家のロジャー・バー氏が米国への身柄引き渡し阻止のためスペイン当局を提訴した。4,800万ドルの脱税容疑で懲役109年の刑に直面しており、恩赦を求める声もある。
09:35
ナスダック上場企業SRM、社名を「Tron Inc.」に変更完了
仮想通貨トロン保有のナスダック上場企業SRM Entertainmentは、企業名を正式にTron Inc.に変更。株のティッカーシンボルもTRONに変わる。
09:15
ビットコイン乱高下、米下院「仮想通貨週間」への造反議員出現で法案審議が二転三転|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは、7月14日より米下院で開始された「仮想通貨週間」において、関連法案の採決が二転三転している影響を受け、相場が乱高下する展開が続いている。
08:50
トランプ一族関連のWLFIトークン、取引解禁承認 99.94%の賛成票で
トランプ大統領と関連するWorld Liberty FinancialのWLFIトークンが公開市場で取引可能になる予定だ。7月9日の提案が99.94%の支持で承認され、投機取引と価格発見の道が開かれる。
08:30
コインベースとストラテジーの時価総額、史上最高値更新
コインベースが16日に株価405.88ドルで再び史上最高値を記録し、ストラテジーの時価総額も1,284億ドルに達した。今週のビットコイン12万ドル突破を背景に仮想通貨関連株が軒並み上昇している。
07:35
ステラ(XLM)価格、過去2週間で約2倍高騰の背景は?
仮想通貨ステラは、PayPalでステーブルコインを主導したホセ・フェルナンデス・ダ・ポンテ氏がステラ開発財団に加わったことを発表。ステラの価格は前年比300%超上昇している。
07:15
米下院の仮想通貨法案審議手続きが再び停滞、保守派議員がCBDC条項で反発
米下院で仮想通貨関連3法案の手続き投票が膠着状態に。保守派共和党議員が中央銀行デジタル通貨禁止条項の強化を求め、「クリプト・ウィーク(仮想通貨週間)」の成果が不透明となっている。
06:50
米国政府のビットコイン保有量は約2.9万BTCか、従来予想の15%程度に=報道
情報公開法に基づく調査で、米国政府の仮想通貨ビットコイン保有量は約2万8988 BTCと判明。従来予想の19万8000 BTCを大幅に下回る結果となった。
05:55
米下院、仮想通貨法案の審議手続きを可決
米下院が仮想通貨関連3法案の審議手続きを215対211で可決。トランプ大統領との会談後、保守派が賛成に転じ、GENIUS法とクラリティ法の統合案で合意。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧