- BRICSとEEUのための最初の多国籍仮想通貨(デジタル通貨)
- 多国籍仮想通貨(デジタル通貨)がBRICsとユーラシア経済連合(EEU)諸国(加盟国)によりサポートされた場合さらなる経済成長が見込まれるでしょう。
- 多国籍仮想通貨を共同で採用するメリットとは
- 銀行の実質的な支援を得てキャッシュレス社会を促進し、流動性の管理を改善するためのスマートコントラクト技術やブロックチェーンへの投資を増やすことができます。
12世紀の終わりにジンギスカンは中国から東ヨーロッパへの貿易ルート「シルクロード」を支配して世界最大の帝国を創設しました。
モンゴルの指導の下、パックス・モンゴル時代にシルクロードは政治的、経済的安定性を持ち中国と地中海諸国の自由貿易を促進させました。
イーサリアムの共同設立者でありブロックチェーンエキスパートであるVitalik Buterin(以下ヴィタリック氏)、米国、インド、イスラエル、アルメニア、トルコを含む15の国の専門家とブロックチェーン、仮想通貨について議論をした上で、ロシア政府は現在、パックス・モンゴリカ時代よりも規模の大きいサイバーイニシアチブを提案します。
このサイバーイニシアチブはアジア、東ヨーロッパ、アフリカ、南米にまたがる最も有望な新興市場経済間をブロックチェーンで結び、BRICsとユーラシア経済連合(EEU)諸国(加盟国)によってサポートされる新たな多国籍仮想通貨(デジタル通貨)を用いて貿易を可能にするという未来構想です。
さらなる経済成長を見込む可能性がある加盟国はこのサイバーイニシアチブの第一歩を迎えることができ、経済の繁栄や技術革新が予想されるでしょう。
ロシアの提案 – BRICSとEEUのための最初の多国籍仮想通貨(デジタル通貨)
ロシアのメディアRTによって報告されたように、ロシアの中央銀行は、BRICSとEEU諸国のための最初の共同多国籍仮想通貨(デジタル通貨)の作成を提案する可能性があると主張しました。
ロシア銀行第1副会長のオルガ・スコロボガトワ(以下スコロボガトワ氏)は、ロシアのEEUとBRICSのパートナーとの協議、そして多国籍仮想通貨(デジタル通貨)に関する詳しい具体的な内容は2018年より調査、議論が行われる、と主張しました。
スコロボガトワ氏は以下のように述べました。
「技術的にもマクロ的にもたくさんの良い側面があるので、2018年はこのような多国籍仮想通貨(デジタル通貨)の可能性を重視して取り組むつもりだ。」
加盟国は、新たな仮想通貨を共同で採用することで、銀行の実質的な支援を得てキャッシュレス社会を促進し、流動性の管理を改善するためのスマートコントラクト技術やブロックチェーンへの投資を増やすことができます。
たくさんの経済学者、金融機関、などで働く要人が仮想通貨、ビットコイン価格は暴落するだろうという見解を示していますが、もし多国籍仮想通貨が採用されれば、世界の人口の41%以上の人々が利用することができ、貿易決済に使用され、今まで利用していた通貨を置き換えることによって、加盟国間の貿易効率を潜在的に改善する可能性があります。
そして、それはブロックチェーンとスマートコントラクト技術を介して世界の貿易を変えることができるのです。
しかしながら、大きな問題点としてあげられるのが、各国の法律でしょう。
このイニシアチブが成功するためには、仮想通貨に対する国境を超えた法律を制定することが必要であり、現状は各国が仮想通貨に対する法律が定めてあるため難しいと言えるでしょう。
加盟国の国境を越えた法律が定められる必要があるため現時点ではこの多国籍仮想通貨(デジタル通貨)の採用は各国での仮想通貨に関する見解の一致が必要となって来るでしょう。
Pax Crypto: Russia Proposes First Multinational Cryptocurrency, Expert Blog
Selva Ozelli
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