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ビットコイン(BTC)暴騰後に全戻し、乱高下に3つの背景|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン(BTC)市況

仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比1.12%高の78.7万円に。

4日までに続落していたBTCは、7100ドル(77万円台)で短期のダブルボトムを形成してジワジワと値を戻すと、22時過ぎに買い仕掛けとロスカット連鎖で約6万円幅急騰した。

しかしその後、10月に揉み合ったサポート(→レジスタンス)ライン7700〜7800ドルで大きな上髭を残し、トレンドライン(青)を抜けられずに急落。全戻しとなった。 700ドル幅の往復で、最大1400ドル(約15万円)幅乱高下した計算になる。

世界最大手の仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXでは、直近最大付近の$680.58M付近まで積まれていた未決済建玉(OI)が急騰時に激減しており、ファンダメンタルズ要因では、現時点で特にめぼしい材料が見当たらないことから、直近の値動きから売り目線の多いなかで、ショートポジションを燃料とした規模の大きなショートカバー説が有力と見られる。

昨日の急騰時には、BitMEXで約800BTC(6.4億円規模)のロスカットが発生。 BitMEXの最新ファンディングレート(12/5 21:00)は、その後の急落を経てショート払い(0.041%)になっており、需給面に変化も見られる。

bullbearanalyzer.com

大口の資金移動

また、Whale Alertによれば、大量のUSDT(テザー)が、今回の急騰前に中国の3大仮想通貨取引所「OKEx」に移動していることが確認されており、買いが触発された可能性も指摘される。

現時点で関連性は定かではないが、急騰30分前の日本時間12月4日21時26分から、70,009,991USDT、14,000,000USDTと計84,009,991USDT(91億円相当)の送金が大口を追跡するBOT「Whale Alert」より報告されている。

OKExは、デリバティブ取引の取組高でも、BitMEXに並ぶほど市場シェアを拡大しており、送金情報に対するコメントでは、価格上昇との関連性を指摘するユーザーの指摘も相次いだ。

CME窓開けの影響

そのほか、仮想通貨FX専門ブログを運営するMEX仙人氏らも指摘するように、米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)におけるBTC先物「Bitcoin CME Futures」の窓埋めの影響も間接要因としては考えられる。

CMEのBTC先物には休場期間があり、その間に相場で大きな値動きがあった時は窓開け(ギャップ)が生じる。過去にも窓開けの影響を指摘する声はあり、海外のアナリストWilly Woo(@woonomic)氏は、BTCの特性として、ボリュームプロファイル(価格帯別出来高)のギャップ、特にCMEのギャップを埋める傾向にあると指摘した。

株式市場でも大幅ギャップアップ・ギャップダウンした場合の「窓埋め」はチャートパターンとして意識されやすく、含み益ポジションの解消が示唆される。Willy Woo氏によれば、現在の市場は調整・蓄積フェーズにあり、低ボラティリティの中・長期的に安定した上昇フェーズを経て、最終段階のバブルフェーズが訪れる可能性がある。

仮想NISHI氏も今年6月、『CMEの窓埋め』について言及。前後の傾向について考察している。

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