CoinPostで今最も読まれています

【Vol.2】Binance:金融庁の正式な登録を弁護士と相談、実現したら円建ての取引が可能に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Q.Binance取引所の上場コイン選抜プロセスを詳細に教えてください
A.プロジェクト創業者から上場申請書が提出され、Binanceのレビューチームによって、プロジェクトのコンセプト、チーム、商品、ソースコード、コミュニティなどの多くの要素を採点します。上場のタイミングはプロジェクト開発者を含め誰にも公開しません。
Q.今後の日本市場、またアジア市場の展望についてはどのようにお考えでしょうか?
A.日本市場は今後5~10年後、世界的な仮想通貨大国になると考えています。Binanceが正式に金融庁に登録されれば、多くのICOプロジェクトが日本から発信することになるでしょう。

Binanceは、2017年7月に設立されて以来急成長を遂げ、わずか5ヶ月ほどで24時間取引量世界一を記録した香港の取引所です。

インタビュー記事の第1編では、世界一の取引所としてのBinance、という視点からのインタビュー内容をお届けしました。

【Vol.1】Binanceはいかにして世界一の取引所となったのか
Binanceは、2017年7月に設立されて以来急成長を遂げ、わずか5ヶ月ほどで24時間取引量世界一を記録した仮想通貨取引所です。Binanceがいかにして世界一の取引所となったのか、そして今後についてのインタビューをお届けします。

本記事の第2編では、「Binanceのサービスと今後」と題しまして、Binanceが取引所運営に並行して進めているプロジェクトや、日本を含めたアジア圏のサービス展開についてのインタビューをお届けします。

LaunchPad, Labsなど取引所以外の質問

―Binance Labs を使ってICOをする利点とは?

ほぼ完全に保証されたICOプラットフォームです。

Labsのプロジェクトは高い確率でICOできます。

Binanceチームに選抜されれば、ほぼ確実にICOをすることが可能な上、我々は各プロジェクトに合ったICOストラクチャーをアドバイスします。

そしてLabsを使いICOをすれば、Binanceの取引所に上場されます。

現状、Binanceに上場を申し込むICOプロジェクトの上場採用率は2%にしか過ぎません。

BinanceでICOをし、取引所に上場した場合、BNBコインはそのプロジェクトに活用されるのでしょうか?

まずBinanceのプラットフォームを利用しICOを試みるプロジェクトに、資金調達をビットコインやイーサリアムの他にBNBコイン(50%)でするように促しています。

過去のGifto及びBreadはICOの際にBNBコインも活用し、それからBNB値は5000倍にもなったので両者ともに満足気でした。

さらに全ICOプロジェクトのエコシステムにできるだけBNBコインを取り込むように要求します。

これはあくまでマストではなく推薦なので、開発者らがBNBを採用することは任意です。

そのリターンとして、Binanceはそのプロジェクトをプロモーションをします。

Binance取引所の上場コイン選抜プロセスを詳細に教えてください

初めにプロジェクト創業者、企業CEOは上場申請書を提出します。

申請書提出後、Binanceのレビューチームによって、プロジェクトのコンセプト、チーム、商品、ソースコード、コミュニティなどの多くの要素を採点します。

合格すれば、我々から通知があり、次のステップとして上場手数料、BNBコイン取組などのコマーシャル関連の話をします。

上場のタイミングはプロジェクト開発者を含め誰にも公開しません。

仮に開発者らが上場の情報をメディアなどに公開した場合、残念ながら上場を取りやめることになります。

過去にそのような事例がありました。

Binance取引所でICOを試みる開発者にアドバイスをお願いします

プロジェクトの早い段階で我々に連絡することを勧めます、なぜならBinanceが求めるICOストラクチャがあるからです。

さらにBinanceICO前に、プロトタイプを導入しているプロジェクトは大きなアドバンテージがあります。

個人的に、コンセプト売りのプロジェクトがICOをした後に開発をする企画はあまり好みません。

私の理想は個人資金である程度プロトタイプを開発し、コンセプトを作り上げた後にICOをするプロジェクトです。

先ほども言ったように今後もICOプロジェクトは増えていくでしょう。

逆に私は、今後資金調達方法としてベンチャーキャピタルを選択する方を理解できません。

ICOに比べてVCはとても複雑なステップを踏む必要があるため、今後資金調達としてVCはなくなるでしょう。

ICOによって資金調達市場は覆されたでしょう。

上場廃止やコンプライアンス類の質問

過去に上場廃止した事例はありましたか?

幸い我々の判断で上場廃止した事例はありませんでした。

昨年9月中国の規制により5つのコインを上場廃止せざるを得ない事例はありましたが、その内四つは上場再開できています。

今年は多くのコインを上場させる予定のため、政府規制・詐欺・成績不振などの理由で今後いくつか上場廃止事例はでてくるでしょう。

仮に今後、政府の方針により上場廃止しなければいけない状況になった際はどのような対応をとるのでしょうか?

正直なところそのような状況になった場合どうなるか全く想像できません。

おそらく、弁護士に相談し、次に規制機関に会談を求めることになり、廃止理由、許される範囲などを明確にします。

我々はもちろん各国の法令に遵守し、どの法令を破るつもりはありません。

仮に日本政府がイーサリアムの取引を禁止した場合、日本国だけでイーサリアムの取引を廃止させます。

とても扱いにくいトピックで、規制状況は明白ではないですが、我々の世界のユーザーに自由な権力を与えつつ、各国の法令に遵守したいと考えます。

日本社設立の進展・アジア市場の展望

前回のインタビューでは、金融庁の正式な登録をし、日本社の設立をするとおっしゃいましたが、それから進展はありましたか?

あれから大きな進展はありませんでしたが、我々はこの分野のプロである弁護士らに相談しています。

取引所が通常通り登録を再開すれば、本格的に日本社登録に努めます。

日本社が設立されれば円建ての仮想通貨投資が可能になります。

今後の日本市場、またアジア市場の展望についてはどのようにお考えでしょうか?

日本政府は仮想通貨などを受け入れるスタンスなので、日本市場は今後5~10年後世界の金融パワーハウスになると考えます。

それにより世界中の投資家が日本に流れ込みます。

それに加え、バイナンスが正式に東京支社を登録すれば、多くのICOプロジェクトが日本から発信します。

よって、私は日本市場がとても有望だと考えます。

五年後今を振り返ると、今日の判断が後の金融パワーハウスを決めると思います。

仮想通貨をより受け入れる国が、その面で成功を修めるでしょう。

昨日ジェイミーダイモン氏も仮想通貨を詐欺だという言及にたいして謝罪しましたよね。

すべてのフォークをサポートとすると公言しましたが、これは今後も続くのでしょうか?

二つのタイプのサポートが存在します。

まずフォークが実行されたときユーザーにフォークコインを配布します。

二つ目は取引所でトレードが可能になるかです。

今までも同じでしたが、我々はフォークコインを配布しましたが、ほとんど取引を行うことはありません。

取引を扱うとしたら、2%くらいの確率でしょう。

ハードフォーク後のコイン配布に関しては私たちのサポートはある時点で廃止すると考えています。

また、私個人の考えとしまして、ハードフォークは好きではありません。

その理由として、本来フォークをするならビットコインを改善するための目的であるべきですが、実際にビットコインを改善するプロジェクトはこぐ僅かとなるからです。

また、配布されたと同時に売りが先行し、価格が大幅に下落するからです。

これまでのフォークはただ利用者を勝ち取るためだけのフォークだった気がします。

今後みなさんがハードフォークにて配布があるからという理由でコインを手にしようという傾向がすぐにでもなくなることを願っています。

それは、私たちは本物のプロジェクトや、チェーン、革新的なアイデアを特に応援したいと考えているからです。

バイナンスエンジェルにはどのようになるのですか?

Telegramなどのバイナンスコミュニティ内で、活発に的確な情報を提供する方が他のBinance Angel二名に推薦されたらエンジェルになれます。

今までエンジェルは無償でしたが、今では少し利点があります。

BinanceプラットフォームでICOをする際、少数の割合をエンジェル用に残します。

もしそのコインに投資をしたいエンジェルがいれば、エンジェル枠を使い志願することができるのです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/23 火曜日
18:00
ライフカードVプリカ 仮想通貨で購入可能に
ライフカードが暗号資産(仮想通貨)決済サービス事業者Slash Fintechと提携。2024年5月15日から「Slash Vプリカ SHOP」でステーブルコイン等を使ったVプリカギフトの販売を開始する。インターネットショッピングやオンラインゲーム等、デジタルサービスでのプリペイド決済が拡大する見込み。
14:00
ベネズエラ、石油取引で仮想通貨使用を加速か
ベネズエラの国営石油会社PDVSAは原油と燃料の輸出において、暗号資産(仮想通貨)の利用を増やす計画だ。背景には米国による制裁再発動がある。
13:00
SEC弁護士2名が辞任、「重大な権力乱用」と非難受け 
米仮想通貨企業Debt Boxに対する訴訟において、連邦地裁が「重大な権力乱用」を理由に米国証券取引委員会に制裁を課したことを受け、同委員会の担当弁護士2名が辞任したことがわかった。
12:00
「スイス中銀はビットコインを準備資産に持つべき」2B4CHが提唱
スイスの仮想通貨擁護団体「2B4CH」は、スイス国立銀行がビットコインを準備金として持つことを提唱している。国民投票を目指す計画だ。
11:00
米大統領候補ケネディJr氏、ブロックチェーンによる国家予算監督を提唱
米大統領選候補のロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は21日、米国の国家予算をブロックチェーンに記録して透明性を高めるという考えを披露した。
10:12
NY証券取引所、取引時間の延伸を検討か
仮想通貨と同様に株式等を24時間取引できるようにすることのメリットなどを、ニューヨーク証券取引所が市場参加者に調査していることがわかった。調査の概要が明らかになっている。
09:25
Xverseウォレット、ビットコインRunes機能対応
XverseはOKXのOrdinalsマーケットプレイスや、Magic EdenのビットコインNFT電子市場で利用可能だ。ライバルの仮想通貨ビットコイン専用ウォレット「UniSat」もRunesに対応済み。
08:00
FTX、ロックされたソラナを個人投資家参加のオークションに
FTXは4月上旬ロックされたSOLを清算するために、高割引として、2,500万~3,000万の仮想通貨SOLを約19億ドル相当で売却。これは、1トークン=64ドルの安値だったが、当時の価格は約175ドルだった。
07:15
スクエニ「シンビオジェネシス」、世界展開をアニモカJPが支援
スクエニのNFTコレクティブルアートプロジェクト「シンビオジェネシス」の世界展開を支援するとアニモカブランズジャパンが発表。400社超のWeb3企業に投資するアニモカブランズのネットワークも活用する。
06:45
Magic Eden、ビットコインのミームコイン規格Runesに対応
Runesはビットコインの4度目の半減期が発動した4月20日にローンチされたビットコインメインネット上で代替可能な新規ミームコインを発行するプロトコルで、既存のBRC20トークン規格の改善版に当たる。
05:55
コインベース、AI・ゲーミング仮想通貨銘柄新規上場
KARRATプロトコルは、仮想通貨KARRATによってサポートされた分散型ゲームインフラストラクチャレイヤーで、ゲーム、エンターテインメント、AI主導の体験進化を加速させることを目的としている。
04/22 月曜日
14:47
ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰
半減期直後の仮想通貨ビットコインにおいて、新規格「Runes(ルーン)」の影響が大きな反響を呼んだ。Ordinals(オーディナル)」開発者であるCasey Rodarmor氏が生み出したものであり、そのメリットに焦点が当たっている。
14:16
米ブロック社支援のマイニング企業Gridless、ケニアで再生エネルギーの利用促進
仮想通貨マイニング企業Gridlessは、アフリカ各国で太陽光や地熱を利用してBTCマイニングを行っている。地域の電力網にも貢献する仕組みだ。
12:20
マウントゴックス弁済巡る思惑強まる、公式サイトで日本円などの支払いオプション提示か
破綻した仮想通貨取引所マウントゴックスは、債権者への仮想通貨弁済について詳細を記した表を更新した.。返還金の売り圧も懸念されているところだ。
12:08
ビットコイン半減期後に相場反発、マイナー収益や取引手数料高騰の背景は?
米株指数が下落する中、半減期後のビットコイン相場は自律反発後の方向感に欠ける展開に。一方で、Runes(ルーン)台頭の影響で取引手数料およびマイナー収益は記録的な数値を観測した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧