はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨マイニングに危険信号か 中国四川省が冬季電力制限を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

電力制限の影響

この冬、ビットコインマイニングに再びピンチに陥る可能性がある。

仮想通貨マイニング企業が集中する中国四川省の「甘孜藏族自治州政府」は、冬季電力制限を宣告し、特に仮想通貨マイニング産業に対応する方針を発表した。

水力発電がメインとなる同地域では、夏の雨季の時期に電力余りの状況となり、電力代が大幅に安値となるが、乾季にあたる冬では電力不足と電力代高騰の状況に陥る。

今年の冬は特にその傾向が強まるとみており、以前よりも30%以上の電気負荷がかかると政府は試算した。電気供給を確保するために、この地域の電力に頼る大手マイナー(BTC.com)などに対して、電力供給の優先順位の下位に置くことにするという。

ハッシュレート世界トップ3の大手マイナーBTC.comの創設者はブログで、当該政府の方針に対して批判的な声明を発表。「夏には我々を歓迎するが、冬になると、後回しする」とコメントした。

指摘の通り、四川省における雨季の電力代の安価さは、世界の電力代比較で群を抜いており、利益率に電力代が密接に関わるマイナーが集中する理由になっている。特に、電力が余る状況とマイナーの電力需要がマッチしたことでのビジネス的な発展も確認されていた。

BTC.comも含め、政策の対応方針を受け、どのような影響を受けるか。全世界のマイナーの約半数が拠点を構えるとされる中国四川省のニュースだけに、今後の動向が注視される。

仮にマイナーの収益大幅悪化となれば、ハッシュレートへの悪影響や経営悪化に伴う市場売却も、過去の事例から懸念され得るだろう。

すでに中国の対応方針を懸念した一部の大手・中規模マイナーは、電力供給の安定した内モンゴルや新疆地域に移転していることも報告されているが、依然マイナーが多く存在する地域に変わりはない。

なお、先日の報道であるように、中国のビットコインハッシュレートの世界シェアは66%に達し、政府もマイニングに対する緩和姿勢を継続している。マイニング分野は、中国政府にも認められている産業として、今もマイニング大国の地位を確立している。

参考:Blocktempo

CoinPostの注目記事

中国の地方警察、約7000台の仮想通貨マイニング機器を押収 電力盗難の取締り強化で
中国の唐山市の警察当局が、違法に電力を消費したとして、マイニング機器6890台と変圧器52台を押収。電力の盗難が増えており、4月から大規模な捜査を継続している。
BTC採掘シェア、中国が66%に 仮想通貨取引禁じる中国、なぜ有利に?
中国に拠点を置く仮想通貨マイニング業者のハッシュレート世界シェア率が66%に達していることがわかった。中国の強さとその理由を探る。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧