ビットコイン絵文字機能に猛反発
著名ビットコインSV(BSV)支持者が、2日にTwitterで実装され反響を呼んだビットコイン「絵文字機能」について、法的措置を示唆したことが分かった。
今年2月に入ってから、大手SNSのツイッターで、ハッシュタグ「#BTC」をつけると、ビットコインのロゴの絵文字が表示される仕様に変更されている(下記参照)。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) February 2, 2020
Twitterのジャック・ドーシーCEOは、広く採用されている文字符号化方式Unicodeの協会に向けて、その提供する絵文字の中に、ビットコインのロゴを含めることを検討するような呼びかけも行っている。
仮想通貨コミュニティの多くは、新しい絵文字を歓迎している。
ブロックチェーン企業Lightning LabsのCEO兼共同設立者のエリザベス・スターク氏は、ジャック・ドーシー氏が、Unicodeへビットコイン絵文字申請を提出しようとする提案を奨励。
仮想通貨トロンの創設者であるジャスティン・サン氏も、Twitter上で、この新しいビットコインアイコンを試しに表示させたほか、大手仮想通貨取引所のバイナンスも、「(ビットコイン絵文字の使用)をトレンドにしよう!」とツイートで呼びかけている。
BSV支持者は猛反発
しかし、億万長者でビットコインSVの支持者、カルビン・エアー氏は、ビットコインの絵文字がTwitterに追加されたことについて難色を示し、法的措置を示唆した。
上のように「BTCはビットコインではない。この件に関して今年、訴訟が起こされることを私は知っている。」「Twitter社のためにはならない」などと強い口調で非難している。
どのような法的措置や訴訟が起こるかについては言及していないが、ビットコインの絵文字はビットコインSV支持者であるカルビン・エアー氏には不都合と感じられた可能性もある。
ビットコインSVの支持者は、以前、#Bitcoinと#BSVのハッシュタグの組み合わせを使用して、BSVの宣伝を行っていた。
今回の絵文字追加により、そうしたメッセージには、目立つビットコインのロゴが表示されるようになり、BSVの宣伝効果が薄れると考えられる。
また、新しい絵文字がビットコインSVのマーケティングに潜在的に損害を与える可能性について言及する批評家もいる。
一方、著名なブロックチェーン企業投資家のロジャー・バーは、法的措置を示唆するビットコインSV支持者の態度を非難し、「特許をめぐって誰でも訴訟しようとする態度は、仲間内だけで利益を独占しようとする縁故資本主義の見本だ」という趣旨の発言を行った。