ユーザー資産の流出で進展
仮想通貨IOTA(アイオタ)を発行するIOTA財団は17日、ユーザーの資産が盗難に遭ったことを受け、デスクトップ版のウォレット「Trinity Desktop」をアップデートしたことを発表した。
Update: The attack remediation plan and the next steps are on https://t.co/3blzUVYkLc. Trinity users need to download and install a new version over your old version: https://t.co/LoPbls0Ddr
— IOTA (@iotatoken) February 17, 2020
事の発端は14日、財団が公式ウォレットTrinityでユーザーの資産が盗まれたと声明を発表した。その時点で被害者は約10名、被害額は30万ドル(約3300万円)から120万ドル(約1.3億円)相当と発表。その後は問題が再発しないように対策をしながら、調査と対策を継続している。現在でも中央集権的システム「Coordinator」のノードは停止中だ。
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安全性を強化した新しいウォレット(バージョン1.4.1)では、残高や取引を確認することができる。15日には原因がIOTAのネットワークではなく、Trinityの脆弱性だったことが明確になっているが、その問題を解決したアップデート版だ。残高を確認して問題があれば、報告するように伝えている。
モバイル版ウォレット「Trinity Mobile」については、今回被害が確認されていないという。ただしこちらも新しいバージョンがリリースされるまでは、開かないよう注意を促している。
原因の調査については、16日に大きく進展したことが明らかにされた。脆弱性を克服する対策を施したことや、資産をリアルタイムで追跡できるツールを開発していることを発表。17日には今後は調査の計画を公表するなど、財団は細かく現状を報告し、ユーザーらの不安を払拭しようと努めている。
今後は問題解決のツールと手順が準備できたら、改めて発表すると説明。今は最新バージョンをダウンロードし、パスワードを変更して、残高を確認するように促している。