バフェット氏の立場
トロン財団創設者のジャスティン・サンと食事会で受け取った仮想通貨(暗号資産)を機に、予期せぬ形でビットコイン(BTC)の保有者となった米伝説投資家ウォーレン・バフェット。依然、ビットコインの価値については、否定的な立場を変えていないようだ。
ジャスティン・サンと食事会を行なったのは今年1月、ディナーの場で語った会話の内容が明らかになった。
何かを植えて収穫することを例えれば、ビットコインではブロックチェーンの価値を反映できない。
価値があるからといって、必ずしも良い投資手段とは限らないのだ。
とビットコインの価値について語ったウォーレン・バフェット。ビットコインよりも土地を買った方が有利だと主張し、米ドルと株市場のほうが投資家を保護できていると続けたという。
また、今後若い世代の間でビットコインが普及していかない可能性が高いとの見解を示し、「私の孫は、おそらくビットコインでなく、米ドルを遺産として引き継ぎたいものだろう」と論じた。
ビットコインは取引(トレード)としての価値はあるが、実用的価値はない。米ドルはSoV(価値の保存)であるが、ビットコインはそれができない。つまり、貝殻(古代の通貨)とほぼ変わらない
ウォーレン・バフェットはビットコインの批判論者として有名な人物。19年の強気相場に際し、「ビットコインはギャンブルのような仕掛けだ… 多くの詐欺行為と結びついている」と指摘し、その価値を否定している。
ブロックチェーンには肯定的
「バフェットさんが初めてビットコインを所有するようになった」=ジャスティン・サン
ウォーレン・バフェットは食事会で、ジャスティンからビットコインやトロン(TRX)、そして仮想通貨(暗号資産)のウォレットなどをプレゼントとして受け取った。
ビットコインに対する見解は、食事会を通して変化がなかったというが、ブロックチェーンに対してはその価値を肯定しているという。
ブロックチェーンは価値がある。決済領域には素晴らしい企業がたくさんあり、需要も高くなっている。そのため、ブロックチェーンには決済の未来を変革する可能性がある