ビットコイン1万ドル到達後に反落
仮想通貨市場は24日、ビットコインが一時1万ドルを上回るも反落。日本時間11時半に300ドル幅の下落を記録した(Coinbase)。
ビットコインが1万ドルを上回って取引されたのは、3日ぶり。2月に入り、1万ドルを境に乱高下する市場が続いており、ハイレバレッジの(証拠金)取引が焼かれやすい状況は予断を許さない。
今年に入り中期的な資金流入も確認されている中で、仮想通貨バブルを期待する声も高まったが、半減期だからと必ずしも大きく上昇し続けるとは限らず、安易なエントリーには注意が必要な状況だ。
今回、ビットコインの値動きで意識されたのは、CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)で生じていた新たな「窓(ギャップ)」。先週末の高騰で生じた窓を埋める動きが確認された。
CMEは、米拠点の金融機関など大口がビットコイン(BTC)価格変動へのエクスポージャーを得るために使用するが、他に取り扱いのある金融商品同様、毎週金曜16:00(CST)から日曜17:00(CST)までが休場となるため、24時間365日動くビットコイン(BTC)市場がその間に急騰・急落した場合、CMEのチャート上にギャップが生じることになる。
直近の統計データでも、当日中に63%、全体で95%の確率で窓を埋めが発生しており、特に土日に価格が乱高下した直近3回も窓埋めのアノマリーを意識した市場の値動きが確認された。
なお、株式市場でも大幅ギャップアップした場合の「窓埋め」はチャートパターンとして意識されやすい。
CMEのビットコイン先物は米ドル建ての差金決済取引では、1時間内の主要ビットコイン取引所Bitstamp、Coinbase、itBit、Krakenなどの取引データを集計、GMT午後4時に算出したBRR基準で運用されている。よって、現物市場とは異なる独自の値動きをする事はなく、閉まる時間(大引け)→CMEが開く時間(寄付き)の価格差による影響となる。
より詳細なCMEの取引時間は、米国中央時間の日曜日から金曜日午後6時から翌午後5時(日本時間午前8:00~翌午前7:00)。CT午後5:00(日本時間で午前7:00)から60分間は取引休止時間となる。