機関投資家の貸出利用を促進か
米金融最大手フィデリティが出資する仮想通貨(暗号資産)セキュリティ企業Fireblocksが、レンディングプラットフォームCompoundのサービスを統合したことが分かった。
これによってFireblocksの顧客が、Compoundの貸出のプラットフォームを利用して金利を得られるようになる。
Compoundのユーザーは現在、仮想通貨の保有にイーサリアム(ETH)ウォレットのMetaMaskやハードウェアウォレットを利用しているが、この方法ではセキュリティが不十分であると複数の専門家が指摘。この理由も機関投資家がCompoundの利用を避ける要因だったため、今回の統合でセキュリティが向上し、機関投資家の参入につながる可能性があるとした。
一方、Fireblocksの顧客からは厳しい見解も聞かれた。このように双方にメリットをもたらす統合ではあるが、顧客の一社 仮想通貨企業Amber Groupは、現時点でCompoundを利用しないだろうと説明。確かにセキュリティは向上するが、Compoundの貸出の利率が低いと述べた。例えば、CompoundでETHを30日間貸出した時の利率は0.01%だ。
Amber Groupの共同創業者は、現時点では、スマートコントラクトのリスクに見合った対価が得られない状況にあると説明している。
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