金給付にスクエア社サービスを利用検討
ツイッター社のCEOを務めるJack Dorsey氏はトランプ政権に対し、同氏が代表を務めるSquare社を利用した米ドルの配布を提案している。
トランプ大統領は先週の金曜日、2兆ドル規模の景気刺激策法案に署名するなど、コロナウイルス拡大による市場の悪化を受け、米国民への大型支援策として大人一人に1200ドル(約13万円)の配布を行うことを検討している。
同様の経済支援策は、2008年のリセッションの際にも行われたが、その配布が完了するまでに数か月を要していた。そうした中で、Dorsey氏は、より効率的な分配方法としてSquare社のサービス「Cash App」の利用を提案した格好だ。
同氏は「国民は早急な支援を必要としている。そのための技術は既に存在しており、Squareおよび多くの競合他社が、それを行うことができる」とツイッター上で語り、米政府へ政策の援助を申し出ている。
People need help immediately. The technology exists to get money to most people today (even to those without bank accounts). Square and many of our peers can get it done. US government: let us help. https://t.co/mVrpOpbp0b
— jack (@jack) March 26, 2020
CNNの報道によれば、既にSquare社は米財務省と協議を行っており、効率的な決済手段として、同サービスの導入が検討されているとのことだ。また、その他には、競合他社であるVenmoの利用も検討されていると伝えている。
Squareを率いるDorsey氏は、以前よりビットコインの支持者として知られ、同社のCash Appではビットコインを購入・送金することが可能となっている。
米国民への米ドル配布の手段として同アプリが利用された場合、ビットコイン及びブロックチェーンの利便性が広く認識される可能性も予想される。