はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

音喜多議員が麻生大臣に質疑「日本の仮想通貨税制は投資家の海外流出を招く」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

音喜多議員が質疑

日本維新の会の音喜多駿議員は6日、参議院の決算委員会で仮想通貨(暗号資産)行政について質疑を行なった。

日本の税制については、他の国と比較して税率が高く、「投資家が海外に流出している」と指摘されている現状を説明。仮想通貨が分離課税の対象にされていないため、正直な申告を妨げている可能性もあると述べた。即座に税率を下げるのは難しいことは承知しているとした上で、麻生太郎財務大臣に対し、まずは調査を実施して、投資家の海外流出が起きていないか把握することが必要だと訴えた。

これに対し麻生大臣は、税負担の公平性や政策的な意義から、6年ぐらい調査を行っていると回答。しかし国内の登録業者を介さない取引の追跡は困難であると説明し、「ブロックチェーンのアドレスだけでは個人の特定が難しい。移転も容易に行われ、売買の証明も困難だ。こういった点が原因で、調査が進んでいない」と述べた。

音喜多議員は、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)らが取引規模の試算も公表しているので、民間のデータも参考にして、調査の遂行を前向きに検討するよう求めた。

また音喜多議員は、現在金融庁が登録業者を介さない取引は捕捉できていないことを問題視している。取引の実質規模を把握できていない状況で、政策の策定が進んでいる状況を危惧していると述べ、調査の実態について質問を行った。

この指摘に対し、金融庁の総合政策局長は、「基本的には資金決済法に基づく登録の対象ではないため、金融行政の観点からは調査は行なっていない」と回答。音喜多議員は、「金融庁は登録業者の監督はしっかり行なっているが、無登録な場での取引に関しては仮想通貨に限らず穴がある」と指摘し、この点については、また別途議論したいと語った。

日本維新の会は、「仮想通貨税制を変える会」を発足させた藤巻健史元議員も所属していた政党だ。昨年の参院選では、「AI、ブロックチェーン、暗号資産に注力」を公約に掲げる。

音喜多駿議員は積極的に仮想通貨行政に取り組んでおり、昨年12月にはPoliPoliを通じて仮想通貨税制改革プロジェクトを発足したことを発表している。

関連音喜多駿議員、PoliPoliでプロジェクト発足

本質疑について、日本ブロックチェーン協会(JBA)の代表理事で、株式会社bitFlyer BlockchainのCEOである加納裕三氏は、仮想通貨は行政が税額を判断する「賦課課税方式」ではないと指摘。納税者が売買かどうかを申告する「申告納税制度」のため、行政が判断する必要はないのではないかとの見解を示した。

CoinPostの注目記事

音喜多議員、麻生大臣に「円建てステーブルコイン」の重要性について質疑
7日に開催された参院財政予算委員会にて、日本維新の会の音喜多駿議員の質疑に答える形で、金融庁と麻生大臣が仮想通貨(暗号資産)及びステーブルコインへの見解を示した。
国税庁、確定申告を期限設けず受付可能に 新型コロナ感染拡大を受け
コロナウイルスの感染拡大防止のため4月16日まで延長されていた確定申告の期限で、国税庁は6日、感染症への対策を徹底するため期限を設けずに対応することを発表した。理由の申告のみで17日以降の提出が認められる。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:20
バリュークリエーション、2度目の1億円分のビットコイン購入を実施
東証グロース上場のバリュークリエーション株式会社が3月31日、1億円で7.8BTCの追加購入を発表。3月17日の初回購入から2週間で2回目の投資を実施した。
08:15
ビットコイン一時50万円上昇、米経済指標とトランプ関税政策が影響|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時50万円の上昇となった。現在、市場の最大の注目材料はトランプ大統領による関税政策であり、ビットコインはリスク資産である米国株価指数との相関性が非常に高くなっている。
07:50
『ビットボンド』提案、トランプ政権のビットコイン準備金戦略、年間10兆円の財政削減効果も
ビットコイン政策研究所が「ビットボンド」提案を発表。米国債の金利負担軽減と仮想通貨ビットコイン保有増加を同時実現する戦略で、2兆ドル規模で導入した場合、年間700億ドルの節約効果と推算。
07:20
ビットコイン購入準備のゲームストップ、2200億円調達済み
米ゲーム小売大手ゲームストップが15億ドルの無利子転換社債発行を完了し、ビットコイン購入計画を進行。マイクロストラテジーの戦略に類似する企業の仮想通貨投資の新たな展開に。
06:55
三井住友FG、アバランチらとステーブルコインを共同開発
三井住友FGは、ステーブルコインの開発を行うことがわかった。仮想通貨アバランチを開発するAva Labsら3社と協業し、26年度を目処にした発行を検討している。
06:35
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、二社統合モデルでIPO計画
トランプ家支援のAmerican Data CentersとビットコインマイナーHut 8が設立した合弁会社American Bitcoinが上場計画を発表。エネルギー・インフラとマイニング事業を二社統合モデルで展開していく。
06:12
ブラックロック、英で仮想通貨事業者認可を取得、ビットコインETF提供へ
世界最大の資産運用会社ブラックロックが英国金融行動監視機構から仮想通貨事業者として認可を取得。資産12兆ドルの投資巨人が欧州向けのビットコインETFを英国拠点から運営へ。
05:50
AI関連株と仮想通貨が反発、OpenAI過去最大の6兆円調達受け
OpenAIが史上最大の400億ドル資金調達を実施し企業価値3,000億ドルを達成。週間ユーザー数は5億人に拡大し、年間売上高は127億ドルを見込む。これを受けてCoreWeaveが38%上昇、AI関連仮想通貨も5%以上上昇した。
04/01 火曜日
17:40
メタプラネット、ビットコインを696 BTC追加購入
メタプラネットが696BTCを追加取得した。キャッシュ担保付きプットオプションで第1四半期に7.7億円の収益を計上し、長期的なビットコイン蓄積と安定収益を同時に狙う戦略を公開した。
15:02
オリコン調査 ビットコイン取引所満足度ランキングbitbankが首位【現物取引】
オリコン顧客満足度調査2025で暗号資産取引所を徹底比較。現物取引ではbitbankが2年連続の総合1位を獲得し、手数料・システム安定性で3年連続首位となった。GMOコインはステーキング・レンディングで高評価。6,260人の利用者の声から見る信頼性の高い取引所選びに。
14:15
エックスモバイルがWeb3参入 暗号資産モバイルサービスを今年度中に開始
マジモバ・ホリエモバに続く展開 格安携帯電話サービスを提供するMVNO「エックスモバイル」は1日、暗号資産(仮想通貨)を含むWeb3事業への本格参入を発表した。今年度中に、ブロ…
13:45
テザー、1Qに8888BTC追加購入
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第1四半期に約1,100億円相当のビットコインを追加購入。総保有量は92,647BTCとなり世界第6位のホルダーに。
13:10
イーサリアムL1の手数料収益が大幅減少 目標達成も課題浮上
仮想通貨イーサリアムのDencunアップグレード後、L1の手数料収益が大幅に低下。ガス代削減という目標は達成したものの、ETHのインフレ課題が浮上していることを解説する。
12:11
トランプ関税発表控え緊迫するビットコイン市場、ETF資金流入とマイニング課題の狭間で
4月2日のトランプ関税発表を控え、ビットコイン市場は複雑な状況に直面している。一方ではETFへの資金流入が9営業日連続で続き回復の兆しを見せる一方、マイニングコストは87,000ドルまで上昇。さらにハッシュレートは史上最高の8億5,000万TH/sを記録するという矛盾した状況だ。市場のリスク回避姿勢が強まる中、投資家とマイナーの動向から見える業界の今後を分析する。
11:25
ヘデラ関連企業ハッシュグラフ、企業向けネットワーク「HashSphere」発表
仮想通貨ヘデラ関連企業ハッシュグラフは、プライベートな許可型ネットワークHashSphereを発表。開発目的や想定するユースケース、今後の開発計画が明らかになった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧