TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアムやステラ主導で仮想通貨全面高、ビットコイン高騰の背景

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アルトコイン全面高の背景

6日の仮想通貨市場は、ステラ(XLM)やイーサリアム(ETH)が先導する形でビットコイン(BTC)も一時前日比8%と高騰、全面高となった。

ステラ(XLM)

今回の大幅反発において、最初に動意づいたの主要アルトとしてステラ(XLM)が確認されている。前日比一時16%以上の上げ幅を記録したステラには、財団に関する新たな公益活動が見られた。

Coinpostでも6日に報じたように、ステラ財団は新型コロナウイルスの感染拡大に対応する非営利団体に寄付するために新たなキャンペーンを行うと発表した。

対象となる団体には、ユニセフのフランス支部のほか、匿名ブラウザのTorプロジェクトやFreedom of the Press(ジャーナリズム保護団体)も含まれる。ステラ財団は自ら計10万XLMを各団体に寄付。この寄付活動は、XLMを利用したものであるため、XLMの認知度・知名度およびコミュニティの影響力が高まることが期待されている。

関連ステラ財団が新型コロナで寄付キャンペーンを実施 仏ユニセフなど6団体が対象

株式市場の地合い回復やETH高騰が後押し

仮想通貨市場の全面高の背景には、3月の暴落局面で連動を余儀なくされていた、米ダウ平均や日経平均株価の急反発など、地合い回復による投資家心理改善があることは明白だろう。依然として新型コロナウイルスによる先行き不透明感が払拭できないものの、株式市場の混乱は回復傾向にある。

関連:ビットコイン市場にも追い風か、新型コロナ「緊急事態宣言」報道も日経平均株価は反発

今回の反騰において、過去の相場でも度々先行指標として機能する時価総額2位のイーサリアムが、ビットコイン(BTC)の先駆け大幅上昇。150ドルの上値抵抗線を抜けると上げ幅を拡大し、前日比一時20%高の177ドル(19,000円台)を回復している。

ETH/USD価格

3月の下落幅顕著だったETHでは、大口投資家の大量売却も原因の1つと見られる。

大口投資家の中にはマイニング業者も含まれてたが、イーサリアム関連企業ConsenSysは分析ツールAlethioを利用し、大暴落後のETHエコシステムを分析。

その結果、以下の6ポイントが論点に挙がった。

  • ETHハッシュレートの安定推移、マイナーが退場せず
  • 高騰したガス代が通常の水準に回復
  • ETH基盤DEXの出来高が好調
  • ETH基盤のDeFiのトークンスワップ利便性向上
  • イーサリアム担保のDaiを管理するMaker財団が将来解散する意向:主導権をコミュニティに移管
  • 仮想通貨の全体市場と金融市場(ダウやSP500)の相関性、および仮想通貨市場の高いデータ透明性

マイニング関係でETHに対する需要が反映されるハッシュレートについては、先日、大手メーカーBitmainがETH対応のマイニング機器「AntiminerE3」を長く利用できるよう、新たなファームウェアをリリースした。本来、それが型落ちによって利用できなくなり、ETHのハッシュレートが突如低下すると懸念されていたが、新ファームウェアの導入でハッシュレートの安定が担保される。

さらに、上記以外で次期大型イーサリアムアップグレードに関する進捗情報も先日明らかになった。

数日前、創設者のヴィタリックは、『イーサリアム2.0』におけるフェーズ0のマチルクライアントのテストネットが4月に開始できる公算が高いと発言。具体的に決定されていないが、今後マチルクライアントテストネットで大きな問題が発生しなければ、メインネットのローンチに着手ことに移ることが可能になるとの朗報だった。

以前では今年1月にフェーズ0がローンチされる予定と想定されていたが、進捗や段取りの事情で延期となっていた。マルチクライアントのテストネットが開始すれば、今後のスケジュールの透明性が高まり、投資家も再び資金を入れることがしやすくなると見られる。

ETH2は、電力とコンピューターパワーを利用するPoWマイニングから、通貨保有量や年数を基準するプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を実装することでの「コンセンサスアルゴリズム」を変更する重要なアップデートであり、ステーキングサービスを見越した需要も集まっているものと思われる。

参考:consensys.net

CoinPostの注目記事

イーサリアム2.0、マルチクライアントのテストネットを「4月に」 ヴィタリックが予想
ヴィタリックは仮想通貨イーサリアム2.0のマチルクライアントテストネットが4月に開始できる公算が高いと見ている。マチルクライアントテストネットで問題がなければ、メインネットのローンチに着手ことができる。
7000ドル突破のビットコイン相場、半減期後が本番なワケ
仮想通貨市場は、大幅反発。ビットコインが米ドル建て7000ドルを突破して急伸したビットコイン市場。資金フローの観点から、半減期後に価格上昇に必要な資金流入額をPlanBが指摘した。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧