はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ビットコイン急回復で大きく変わる採掘事情、S9など旧採掘マシンが損益分岐点を上回る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

8000ドル以上のBTC、採掘も短期利益か

ビットコインが過去一週間で7000ドル台から一時的に9500ドル手前まで続伸したことで、一部の旧型マイニングマシン(採掘機器)は再び採算が取れライン(損益分岐点)を超えてきた。

大手マイニングプールPoolinとF2Poolの提供データによると、過去に普及したBitmainの旧型マシンS9やCanaanのA851などは、平均電気代0.05kWhとした場合10%〜20%の売上総利益(コストレートからの逆算)を再び捻出できる水準となった。

マイニングの採算に影響するのは、主に採掘報酬で得られるBTC価格と電気代だ。

仮想通貨取引所Gate.ioが今年3月に公開した「マイニングマシン採算リスト」によれば、S9シリーズのシャットダウン価格(損益分岐点)が9831ドル〜10325ドルの範囲だった。

しかし、この試算は当時のハッシュレート(採掘速度)に準拠したものであり、リストが公開されたのちにコロナショックの影響が全金融市場を直撃。採算の取れなくなった採掘業者がマシンをシャットダウンしていた影響もあり、難易度調整幅は過去最大規模の-15.95%と大幅易化している。

F2PoolとPoolinの幹部は、全市場地合い悪化の影響でBTC=6800ドルと低迷していた今年4月、この水準でビットコイン半減期を迎えた場合、「多くのマイナーがシャットダウンせざるを得ない」と指摘していた。

電気代の影響

価格上昇のほか、電気代の多寡も採算を大きく左右する。最新型マシンである AntMiner S17とS19、WhatsMiner M20とM30などは一台あたり0.05kWhの電気代がかかるとしても、60%以上の収益(電気代40%との割合)を出すことはできるとみられる。(F2Pool参照)

このような競争関係に置かれ、旧型マシンを運用する業者には、より安い電気代が必要となってくる。4月に、中国四川省の地元政府は来たる豊水期「5月〜9月」の過剰な電力を消費するために、マイニング業者を含む可能性の高い様々なブロックチェーン企業に協力を要請していた。

ビットコイン半減期を目前に控え、報酬減額後のコスト抑制のためにも、割安の電力で業務を続けられることが、中華系の採掘業者にとってアドバンテージとなるのは自明だ。

F2Poolのデータによると、半減後のハッシュレートに対する一日平均のマイニング売り上げは0.07ドルを想定する。(1TH/s≒0.00000817 BTC)

出典:F2Pool

半減期経過後、ビットコインの価格推移や電気代の変化要因が、旧型マシンを利用する業者の存続にどのような影響をもたらすかが最大の注目点となる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧