仮想通貨プロジェクトの95%はリサイクル品か
AVA labsのCEOを務めるEmin Gün Sirerは、Equilibrium EOSDTが主催するAMAに参加し、存在する仮想通貨のうち95%は「リサイクル品」と語った。
SirerはCEOを務める傍ら、米名門大学のカーネル大学でコンピュータサイエンスを専門に教授を務め、世界で初めてPoWコンセンサスを利用し独自に通貨発行を行う分散型システム「カルマ(Karma)」を構築したことでも知られる。
現在、仮想通貨市場では5000にも及ぶ銘柄が存在し、その市場規模は全体で約27兆円にものぼるなど膨らんでいる。
しかしSirer氏によれば、フェイスブックが主導するリブラなど、米ドルやユーロといった法定通貨との代替を目指す仮想通貨プロジェクトが多く見受けられ、そうしたプロジェクトの大半が何ら新しい技術を開発しておらず、誰かが考案したアイデアを使いまわしているだけだと指摘。
また、こうした新たな決済方法の模索は10年以上も前からビットコインが挑戦していたもので、ビットコインと競争するのは「非常に困難だ」とも話した。
95%のプロジェクトは世界を変えるテクノロジを開発する代わりに、サトシが世に出したものと同様のモデルを追従している。
何か特別なものがあるように主張しているが、実際は他の誰かが開発した技術をリサイクルしているだけだ。
昨年11月、リップル社のCEOガーリングハウスは有用性のない仮想通貨は淘汰していくとコメントし、「その99%は無価値になるかもしれない。残りの1%こそがソリューションとなる」と話した。
参考:AMAHeat Sessions – Emin Gun Sirer (AVA Labs)