CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン、アフリカで需要急増 自国経済の悪化や通貨安で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アフリカでビットコイン取引の出来高が急増

アフリカでP2P形式のビットコイン(BTC)取引における出来高が、記録的に増加していることが分かった。

情報サイト「UsefulTulips」の創設者によると、アフリカの18の法定通貨における1週間の出来高が1300万ドル超(約14億円)を記録。P2P取引所のBTCの出来高で、アフリカがラテンアメリカを超えた週は初めてだという。創設者は、アフリカは全体的に強気な傾向にあると説明する。

UsefulTulipsは仮想通貨(暗号資産)のユースケースをグローバルに調査。公開するチャートには、P2P形式のビットコイン取引で世界でよく利用されているウェブサイトのデータを利用している。

データは、直接取引を示すP2P取引に限定したものになるが、取引所を含めた取引市場全体となるとより盛んに取引されている可能性は高い。

アフリカで出来高が増加している理由は数多くある。その中の1つは経済状況の悪化だ。アフリカでは先週、全54カ国で新型コロナウイルスの感染者が確認された。新型コロナの感染対策費や資源安などが大きな影響を与え、対外債務を抱える国は返済に苦しむ。

国際通貨基金(IMF)は4月末に「新型コロナの蔓延と石油価格の急落は経済活動に深刻な打撃を与えている」とし、アフリカ各国に緊急支援を承認したり、緊急融資を決めた。インフレによって法定通貨の価値が低下することも懸念される状況だ。

また、通貨安が進む新興国では資本規制を懸念した外貨取得手段としてビットコインに注目が集まっている。少額でも購入可能な点や、政府管理の機関を通さなくても資金移動ができる点もそれを後押しする。

新型コロナや景気悪化を要因とする出来高の増加はラテンアメリカでも確認されており、P2Pビットコイン取引所「LocalBitcoins」では、アルゼンチン・ベネズエラ・チリの南米3カ国で、4月に過去最高の週間出来高を記録している。

企業動向

仮想通貨関連企業もアフリカに注目したビジネス展開は以前から活発に行われている。

ツイッター社CEOのJack Dorsey氏は、アフリカがビットコインの未来を握っているとツイート。現地を歴訪した。

「仮想通貨ビットコインの未来はアフリカが握る」ツイッター社CEO
ツイッター社CEOが、アフリカがビットコイン(BTC)の未来を握っているとコメントした。来年は3-6カ月間アフリカで生活すると説明、BTC関連でアフリカ市場の開拓を目指すと指摘されている。

また大手取引所バイナンスは先月23日、アフリカ市場をターゲットにしたソーシャルペイメントアプリのローンチを発表。ユーザーは仮想通貨の売買と保有だけでなく、お金を送ったり、受け取ったりすることもできる。

「仮想通貨とお金」決済アプリで統合 バイナンス、アフリカで新展開
大手仮想通貨取引所バイナンスが、ソーシャルペイメントアプリ「Bundle」のローンチ。アフリカ市場をターゲットに、仮想通貨の売買と保有に加え、お金の送受信を可能にする。ビットコイン、イーサリアムにも対応。

経済活動を再開させる先進国に対し、新興国では新型コロナの感染拡大が続き、資金流出を招いている。以前から注目されていた下地に加え、現在の経済状況の悪化がアフリカの出来高を増加させている模様だ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/24 水曜日
17:00
「BTCは上昇トレンドに入る可能性」SCB銀
仮想通貨ビットコインは再び上昇トレンドに入る可能性があるとスタンダードチャータード銀行が分析。今回もビットコインとイーサリアムの価格予想をしている。
16:23
Block社(Square)、ビットコイン採掘産業の分散化に向けて高性能チップを開発完了
デジタル決済企業ブロック(旧Square)が、3ナノメートル技術を採用した最新のビットコインマイニングチップ開発を完了。このプロジェクトはオープンソース化され、ビットコインマイニング業界の分散化を推進することを目指している。
15:09
WebX2024、最大73%割引の「開幕セール」終了まで残り1週間
株式会社CoinPostが主催する日本最大のWeb3カンファレンス「WebX2024」にて、チケット販売を開始しております。2024年4月30日まで、最大73%割引のお得な開幕セールを実施中です。
14:35
米ブロックチェーン協会ら、仮想通貨業界の声をまとめSECを提訴
米ブロックチェーン協会とテキサス州暗号資産自由同盟は、米証券取引委員会が新たに制定したディーラー規則の阻止を求めて、SECを提訴した。
13:00
香港の現物ビットコインETF 4月30日にも発売かー報道
香港でボセラとハッシュキーキャピタルが提供するビットコインETFが取引を開始すると報じられた。2社の現物ビットコインETFは、価格安定性が高く、投資家に直接的な市場価格連動のメリットを提供する。
12:09
半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが66000ドル台まで反発し、50MA手前で一服した。イランとイスラエルを巡る中東リスク後退で米国株式市場でも買い戻しが先行しており、投資家心理が改善した。
12:00
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、70日連続流入を記録
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」が70日連続で資金流入を記録した。運用資産は約2.8兆円に達している。
11:00
リップル社、SECによる20億ドルの罰金提案を過大と反論
リップル社は、XRPをめぐるSECとの裁判で新たな書類を提出。リップル社に対して約3,100億円の罰金支払いを求めるSECの主張に反論した。
09:40
「BTC価格上昇は半減期から50〜100日後」QCP Capital
仮想通貨ビットコインの今後の価格が急上昇するのは半減期から50〜100日後であるとQCP Capitalが分析。また、Bitfinexも半減期後の相場レポートを公開した。
08:45
ソラナJupiter、DEXモバイルアプリ5月公開予定
既存のUltimateウォレットは5月22日から利用できなくなるため、その前に仮想通貨の一時的移転(PhantomやMagic Edenウォレット)を推奨した。
08:10
米国のイーサリアムETF上場申請、5月承認は見込み薄か
申請中の仮想通貨イーサリアム現物ETFの多くは5月に最終判断を迎える予定だが、多くのアナリストは承認の確率が低いと予測。背景には、イーサリアム財団への任意捜査で米SECがETHを有価証券に分類しようとしている点や、ビットコイン現物ETFが承認されてからまだそれほど時間が経っていない状況などがある。
07:10
ビットコインの機能を拡充する新提案が公開
仮想通貨ビットコインのブロックチェーン上でスマートコントラクトなどを実現する開発提案がBIP-420として公開。以前から関心を集めている提案の内容が改めて説明された。
06:35
バイナンスアプリの削除、フィリピン当局がアップルとグーグルに命令
フィリピンはバイナンスの顧客基盤における重要な構成国だが、同SECは2023年11月以降、バイナンスを投資に利用しないよう国民に積極的に警告していた。
05:50
エルサルバドルの国営ビットコインウォレット、ハッカーがコードを流出
今回の漏洩は、4月上旬に報告された510万人のサルバドル人の個人情報リークを含む、一連のChivoウォレット関連のハッキングに続くものだ。
04/23 火曜日
19:00
メゾンマルジェラ MetaTABI NFT発売
メゾンマルジェラがMetaTABI NFTを一般販売開始。デジタル専用設計のタビシューズはThe Fabricantとのコラボで、限定版タビブーツとレザーウォレットが付属。今後のWeb3ブランドイベントにも参加可能。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/24 11:30 ~ 13:30
その他 オンライン
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧