WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

2018年の仮想通貨コンプライアンスや規制の予想と今後の展望

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ヨーロッパでの個人情報保護の取り組み
ヨーロッパでは、3月に、個人情報の取得及び、保持に関する国際データ保護規則(Global Data Protection Regulation 以下、GDPR)という規則が施行されます。この新しい規則では、EU連合の市民の個人情報を不正に取得、または、保持することを規制します。
アメリカでの取り組み
アメリカの下院法案:HR1585は、施行された場合、専門投資家という新しい投資家タイプが定義される予定です。また検討中の:S1241では、トークン発行者や仮想通貨投資家に報告義務が与えられます。
仮想通貨分野の未来
この業界は、将来の見込みがないのではなく、注意深く良い方向に向かって進んでいるだけなのです。政府機関は、仮想通貨を金融商品として認め、(管轄の許す範囲で)規制を行い、投資家保護及び、安全で、公正で、効率的な市場の維持を目指しています。

2018年に向けて、良し悪しに関わらず、ICOや仮想通貨、投資家の役割などに対して新しい法令が検討や施行されています。

これらの法は、例え直接的に仮想通貨やICOを対象としていなくても、業界に多大で世界的な影響を及ぼすことに変わりはありません

2017年はブロックチェーンやICO、分散型台帳技術(DLT)に多くの進歩があった年でしたが、2018年はその進歩の上にそれぞれ大きな波が立っています。

さらにKodakのような老舗株式会社も、その1ヶ月前にビットコイン価格が半減したにも関わらずICOを発表しており、この分野での動向や変化が非常に早く激しくなってきていることが伺えます。

しかし、2018年は非中央集権的経済が国際的金融市場に根付いてきていることからも、大きなチャンスとともに、リスクや脅威にも晒されることになるでしょう

先日、大きなトレンドであるブロックチェーンやICO、仮想通貨の2017年の軌跡をコンプライアンス的な側面から見つめ直してみました。

そして、その評価は後付けではありながら満点となっており、この記事は金銭面でのアドバイスは法的意見を述べるものではなく、研究に基づいた大きな変化やコンプライアンス、規制の機会の予測やトレンドに関する内容だと捉えていただければ幸いです。

ヨーロッパ:国際データ保護規則

3月に、個人情報の取得保持に関する規則が施行されます。

この国際データ保護規則(Global Data Protection Regulation 以下、GDPR)という新しい規則では、EU連合の市民の個人情報を不正に取得、または、保持していた場合、最低でも$2000万(約21.5億円)の罰金が課されます。

仮想通貨業界では、このGDPRが取引所、ウォレット提供者、ICO主催者、ICO顧問に最も大きな影響を与えるのではないかと予想されています

その影響を受けるであろう顕著な例がSweetbridgeのICOです。

そのICOで発行者は投資家達に対し、パスポートや政府発行のIDをDocuSignのフォームで提出することを求めていました。

さらに、身分証明をブロックチェーン上に保管するサービスを提供するブロックチェーンスタートアップも暗号化されているかいないかに関わらず、個人情報を公開されているデータセットに保管していると見なされ、現時点の環境で法的責任を追うことになる良い例です。

iComplyICOに訪れる多くのICO主催者は、複数の国での確実にプライバシーに関する法律に違反するような、投資家情報をEメールによって送る方法を提案してきます。

しかし、私達はこのような提案を却下する厳格な政策を持ち、代わりにオープンソースのフレームワークであるOPALに倣い身分証明にゼロ知識証明を推奨しています。

これにより、ICO主催者や顧問は、投資家達の個人情報を所有権を保持しないことで本人確認(KYC)やアンチマネーロンダリング対策(AML)、その他の規制を遵守するメリットを考慮し、全ての投資家達から資金調達を行うのか否かの決断をすることができるのです。

投資家達にとってもセキュリティの新たな層を追加することで、新しく使用する取引所や投資するICOにおいて、個人情報に関する懸念を払拭することができるのです。

アメリカ:HR1585専門投資家という地位

現在再審が行われている下院法案:HR1585は、施行された場合、金融市場の民主化を一気に推し進めることが期待されています

現時点で、北アメリカでは適格投資家とそうでない投資家の2種類の投資家タイプが存在しています。

しかし、このHR1585は、いかなるプロジェクトでもそのプロジェクトに関連する専門知識を有している場合、自身の裁量で投資することを認める、専門(専業)投資家という新しい投資家タイプを定義しようとしています。

この専門投資家を、適格投資家達のみを対象に行われたFilecoinのICOの例を用いて説明してみます。

もしある個人がファイル配布プロトコルや、分散型台帳技術、ビットコードの専門知識を有していた場合、適格投資家の基準を満たす満たさないに関わらず、専門投資家として投資資格を与えられる可能性があるのです。

どのように専門知識の定義を行うか、文章化するかは未だ定かではありませんが、これはブロックチェーン分野だけでなく一般的な金融分野においても優れた新しいアプリケーションとなり得るかも知れません

アメリカ:S1241マネーロンダリングや貨幣サービス業務、デジタル通貨

HR1585は、現代の起業家のための第一歩に捉えることができますが、S1241は、多くの人にとって大きな後退だと捉えられています。

この法案は、アメリカのほとんどのトークン発行者に関係するもので、違反すると5年間の実刑または罰金が課され、そのプロジェクトの資金調達額が$100万(約1億円)を超える(実際ほとんどのICO成功例を含む)場合、その罰金は2倍になります。

このS1241の適用範囲は広く、トークン発行者や仮想通貨投資家も含まれています。

トークン発行者達は、金融機関への報告義務の規制対象となり、仮想通貨投資家達も国境をまたぐ際や税金の確定申告の際に仮想通貨の所持を申告しなかった場合、押収される可能性もあり、この新しい規制のいかなる側面において違反した者は盗聴や監視や強制措置の対象になるかも知れません

S1241は、最終的な承認が得られていないものの順調に進められているので、もしあなたがこの法案の変更や棄却を求めるのであればその地で選出された代表者にすぐに掛け合ってみるべきかも知れません。

アメリカと世界:ベルトコンベアー式施行

アメリカ証券取引委員会(以下、SEC)は、同国にて2017年に行われた数多くのICOから教訓を得て、生産ライン方式ベルトコンベアー式施行とも呼ばれる複数の強制措置を施行する予定です。

この施行方法は、一般的に多くの人々が法令や条例を幅広い意味で軽視するというような極端な場合に施行されます。

「生産ライン方式の司法は、最終的に申し立てられた犯罪行為の、最適で的確な説明をまとめる捜査及び、検察の専門家の能力に依存しています。全ての事実及び、逮捕、起訴された容疑者が並べられた時、州はそのケースの被告人の主張を証明することに絶対的な自信を持っていますが、実際は理想的な状況下での有罪判決は機械的でルーティーンのようになり易いのです。」

”Encyclopedia of Crime and Punishment”, 第1刊, 78ページ

SECは分散型台帳技術やICOに関する違反に対して、直接的な権限を持つサイバーユニットを結成することを既に発表しました。

ICO主催者とその顧問、コンサルタントの両者はこの施行に対して責任を負わなくてはならなくなるのです。

多くの発行者は、既に受け取った軽はずみや見当違いな法的意見が強制措置や集団訴訟、罰金、10年以下の実刑に繋がる可能性があることを認識しています。

アメリカ商品先物取引委員会(以下、CFTC)は、ビットコイン先物を承認したにも関わらず、最近の仮想通貨に関する上院聴聞会にて委員長は既に制裁を加えた事を強調し、今後も制裁を加えていく方針であると言及していました。

この上院聴聞会は大切な布石であり、CFTCとSECは、プロジェクトや企業が資金調達を行う際は投資家の保護や何らかの開示が必要であると強調しています。

一部のケースでは、摩擦が生じるかも知れませんが、投資家保護やその個人に対して何らかの責任を持たせることができます。

どんなものにも際どいケースや悪用者は付き物ですが、この2つの組織はこれに対して規制アクションを起こそうとしているのです。

この業界は、将来の見込みがないのではなく注意深く良い方向に向かって進んでいるだけなのです。

政府機関は、仮想通貨を金融商品として認め(管轄の許す範囲で)、規制を行い、投資家保護や安全でかつ、公正で効率的な市場の維持を目指しています

A LOOK AHEAD AT CRYPTO-COMPLIANCE & REGULATION IN 2018

Feb 21, 2018 by Matthew Unger

参考記事はこちらから
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/12 水曜日
17:29
WIZE、SBI VCトレード保管のソラナを自社運用 規模2倍に拡大
株式会社WIZEは、SBI VCトレードに保管する仮想通貨ソラナ(SOL)を自社バリデータ「WIZEバリデータ」で運用する体制を構築した。運用規模は約9.2万SOLから約21.0万SOLへ拡大し、バリデータ事業の収益性向上が見込まれる。
16:59
イーサリアム創成期ウォレット、11年ぶり始動 含み益6000倍超
2015年のイーサリアム創成期に配布された2,680ETHのウォレットが約11年ぶりに動いた。小口のテスト送金後、残高の約7割・3割を2つのアドレスへ相次いで転送し、残高はほぼゼロに。現在価値換算で約505万ドル相当が動いた計算だ。
16:12
レイヤー1のHarmony、ONE供給26%不正発行か 価格急落で凍結要請
Harmonyのネットワークで最大40億ONE(供給の26%相当)が不正発行されたとの分析が浮上した。同社は取引所に資金凍結を要請し、パッチとロールバックの検討を進めている。ONE価格は24時間で36%超下落した。
14:27
ビットコインは先物主導、現物需要はマイナス圏=アナリスト
クリプトクアント創業者キ・ヨンジュ氏は8月12日、ビットコインは先物主導の相場でオンチェーン現物需要はなおマイナス圏にあると分析。4月にも同様の指摘をしており、持続的な上昇には現物・先物双方の需要回復が必要との見方を示した。
14:08
BCCC、税制部会を新設 ステーブルコイン・DeFi税制提言へ
一般社団法人ブロックチェーン推進協会(BCCC)が、暗号資産・ステーブルコインやDeFi活用に伴う税務課題を検討する「税制部会」を新設。9月15日には都内でキックオフイベントを開き、部会長に税理士の八木橋泰仁氏が就く。
13:43
ロシア中銀、一般投資家の仮想通貨購入に年間30万ルーブルの上限案
ロシア中央銀行は、非適格投資家(一般投資家)による仮想通貨購入額を仲介業者1社あたり年間30万ルーブルに制限する規則案を公表した。対象はBTC・ETH・USDTの3銘柄。4日にプーチン大統領が署名したデジタル通貨法に基づく措置で、意見募集は8月24日まで実施される。
13:25
米SEC、仮想通貨規制の策定検討で会合へ クラリティー法案の停滞を背景に
米証券取引委員会は、仮想通貨の投資契約に関する新たな募集規制を検討する公開会合を開催する。クラリティー法案の停滞を背景に、独自ルール整備を進める動きだ。
11:59
銀行アクセスが「仮想通貨成長の最大障壁の一つ」に 英議員が説明要求
仮想通貨に特化した英議員連盟の共同代表は、英大手の銀行や銀行サービス企業のCEO宛に書簡を送付。背景には、仮想通貨業界の企業が銀行の口座開設に苦労するなどのデバンキング問題があるという。
11:03
ビットコイン・イーサリアムETFの資金流入戻るも、経済指標に左右されやすい状況=ウィンターミュート
ウィンターミュートは週間レポートで米国のビットコイン・イーサリアム現物ETFに資金流入が回復していると指摘。一方で、強気転換には夏の終わりまでの見極めが必要と分析した。
10:45
ストラテジーCEO、年内にビットコイン買い増し再開へ
ストラテジーのフォン・レCEOが米Fox Businessの取材で、BTC保有を年内に再拡大させる方針を示した。優先株STRCの株価回復と資金確保を優先し、直近は売却を進めていたと説明した。
10:01
グレースケール、AI普及でブロックチェーン需要増と分析
グレースケール調査部門が公表した分析を紹介。AIエージェントの普及は決済・記録の検証・分散型AI基盤という3分野でブロックチェーン需要を生む可能性があるとの見解を、ザック・パンドル氏の指摘を交えてまとめた。
08:02
航空データ企業フライトアウェア、予測市場カルシを提訴
航空データ企業のフライトアウェアが予測市場のカルシを提訴。賭け市場においてカルシがデータや商標の不正利用を行ったなどと主張し、差し止めや損害賠償を求めている。
08/11 火曜日
12:45
ビットマイン、イーサリアム保有量580万ETH突破 87%ステーキングで年利回り2.57億ドル
トム・リー氏率いるビットマインのイーサリアム保有量が580万枚を突破し、イーサリアム総供給量の4.8%に達した。同社は87%をステーキングし年間2.57億ドルの収益を見込んでいる。
12:20
イーサリアムのロードマップ大幅刷新、ヴィタリック氏「量子耐性を最優先に」
仮想通貨イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、2023年ロードマップと最新のものを比較し、量子耐性署名など新たに加わった6要素を解説した。
11:04
ヘイズ氏、日米ドル円操作でビットコインに追い風と予測
ヘイズ氏、ベッセント財務長官が求めるFIMA拡充で円高誘導・ドル流動性拡大、ビットコインに追い風と予測。日本政府とGPIFの米国債保有1兆3,730億ドルを試算し、ETHとENAへの強気シナリオも解説する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧