はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

大手監査法人EY、仮想通貨の税務申告アプリを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

EY社、米国で仮想通貨の税務申告アプリ公開

世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤング社(EY)が、米国で仮想通貨の税務申告を簡単に行えるアプリをリリースした。現在の課税年度の申告を行うと共に、前年度の修正申告も出来るという。

「CryptoPrep」と呼ばれるこのアプリは、クラウドサーバーにユーザーが接続するSaaSとして構築されており、ユーザーは仮想通貨取引の損益を集計、アメリカ合衆国内国歳入庁(IRS)の様式に従って、税務報告書を作成できる。

取引入力は、CSVファイル送信、またはアプリで取引履歴を手動で登録して行える。

公式サイトによると、集計にはユーザーが利用しているすべての取引所から取引履歴を抽出することが必要となるが、これは各仮想通貨取引所から「読み取り専用」のAPIキーをアプリに提供することで簡単に行えるという。APIキーは取引履歴を引き出した後にすぐに削除される。

アプリは1000以上の仮想通貨と、デフォルトで幾つかの著名取引所をサポートしており、その他の取引所データについては、ユーザーが追加で登録することも可能。

昨年に引き続き、サービスを展開

EY社は、100年以上の税務経験による高い信頼性をアピール、最新のIRSガイドラインに従って申告書を作成できるとしている。

昨年にも仮想通貨の会計・課税ツール「EY Crypto-Asset Accounting and Tax(CAAT)」を立ち上げている。仮想通貨取引の会計と税務計算を容易にするもので、機関顧客と個人投資家の両方を対象としていた。

EYの担当者は「CryptoPrep」について「新しいデジタル分野のビジネスにおける、我々の革新的なポートフォリオをさらに広げるもの」と語り、デジタル時代におけるユーザーの新たなニーズに対応していく姿勢を見せた。

仮想通貨関連分野でEY社は他にも、同社が提供するブロックチェーン分析ツールの一環としてイーサリアムのスマートコントラクトやトークンを審査(レビュー)できるサービスのテスト版を一般公開している。

求められる少額決済の免税

米国IRSは現在仮想通貨を資産として分類しており、ビットコインその他による珈琲一杯やポップコーン、映画チケットなど、ごく小規模の取引についても「資本資産の販売およびその他の処分」として当局に報告しなければならないとしている。

このため、ウォールストリート・ブロックチェーン同盟(WSBA)は、仮想通貨を利用する納税者と、支払いを受け取る業者のどちらにとっても、法的遵守や税務報告の上で大きな負担になるとして改善を呼びかけていた。

WSBAは様々な種類の仮想通貨を一括して「資産」として規定することで、それぞれの特徴や性質を意図的に見落としていると訴え、また少額決済の課税免除についても提案した。

さらに仮想通貨推進団体CoinCenterも、200ドル(約2万1000円)未満の利益は免税対象にする法案を、国会議員を介して議会に提出している。

参考:EY

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧