SBI Ripple Asiaの計画
リップル社とSBIホールディングスのジョイントベンチャー=SBI Ripple Asiaは年内アジアで仮想通貨XRPを利用するODL(オンデマンド流動性)のサービスを開始する予定だ。
SBI Ripple Asiaの代表者を務めるAdam TraidmanがThinking Cryptoの取材に答えた。現在サービスのテストを行なっており、数ヶ月以内のローンチを見込んでいるという。日本でも送金速度と為替変動リスクをヘッジする国際送金システムの提供を行う。
SBI Ripple Asiaは現在、ODL(旧xRapid)における限定されたトライアルとパイロットプロジェクトを、複数の企業とともに進めている。進捗は順調だ。
年内から来年はじめにかけて広範囲の商用化になる見通しで、今後プレファンドの条件に制限されていた送金企業にはより融通の効いたサービスが利用できるようになる。
ODL:アジアの利用状況
ODLのアジアでの利用状況については、「このプラットフォームはアジアでも市場けん引力を得つつあり、送金分野で多大なポテンシャルを示している」と話し、SBI Ripple Asiaの一部のクライアントがすでにODLを活用しているとして、日本円を利用例に挙げた。
ODLを利用すれば、日本で日本円をXRPにリアルタイムで変換し、ベトナムにいる家族は直ちにそのXRPをベトナムドンに両替することができる。この方法で、日本円とベトナムドンの値動きにほぼ影響されずに済むわけだ。
ーAdam Traidman
現在ODLを利用している金融機関として公表される企業数は、20社を超える。また、リップル社の代表は先日、計画している新規事業のローンサービスに、ODLを統合する予定と明かしている。