ビットコイン下落で一時100万円割れ
24日の仮想通貨市場で、ビットコイン(BTC)が下落。日本時間16時から売りに傾くと、bitFlyerの日本円建てで100万円を一時割り込んだ。
ビットコインは、米決済大手PayPalの仮想通貨取引に関わる報道を受け、11日ぶりに104万円台で取引されたばかりだった。
分析企業CryptoQuanのデータによると、マイニングプールから9098BTC(90億円相当)の大口送金履歴が日本時間24日、確認された。
大口送金の一部は、マイニングプールHaoBTCから2185BTC、大手Poolinから3968BTCから送金されている。
Poolin
HaoBTC
今回の下落との関係性を指摘するものではないが、5月20日や6月3日の下落前にも同様の減少が確認されていた。
CryptoQuantは当時、暴落前にマイナーの大口資金移動が観測されており、市場が暴落する過去のケースと類似点があると指摘している。
ダウも急落
24日の米株式相場は急反落。米国の複数州で起きている新型コロナウイルスの感染再拡大が景気回復を妨げるとの懸念が広がった。
米国の新型コロナウイルスの一日の感染者数が4月下旬以降で最多を記録し、過去2番目の水準となった。ニューヨーク、コネチカット、ニュージャージーの3州で、ウイルス感染率が高い州から訪れる人に対し、14日間の自主隔離を義務付ける方針も示された。経済活動再開への期待感が後退し、旅行関連株などを中心に売りが拡大した。
国際通貨基金(IMF)も、世界経済の見通しを一段と引き下げた。より深刻なリセッション(景気後退)と景気回復の遅れを予想している。