新たな金融庁長官に氷見野良三氏
日本政府が7日、金融庁の遠藤俊英長官の後任人事で、氷見野良三氏が就任する方針を固めたことがわかった。複数のメディアが報じた。
政府は、新型コロナ感染拡大を受け、世界的に金融システムへの影響が懸念される中、国内外の金融行政に精通した氷見野氏が適任と判断したという。
氷見野氏は金融国際審議官を務めてきた人物で、15年から約3年間、国際業務を営む銀行を対象に各国で統一規制を協議するバーゼル銀行監督委員会事務局長を務めた経験がある。
ブロックチェーンや仮想通貨(暗号資産)については、2019年9月に開催された暗号資産に関する監督ラウンドテーブルで、リブラ台頭による金融への影響をトピックとして取り上げている。
リブラは、新しい形態の監督当局統合という問題を提起する可能性があると指摘。民間ベースのデジタル通貨が齎す問題点を、銀行、紙幣、規制当局の3つの観点で指摘を行なった。