CoinPostで今最も読まれています

アリババ子会社が物流管理システムにブロックチェーン技術を応用

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

物流管理システムとブロックチェーン技術
アリババの子会社が、同社の物流システムにブロックチェーン技術を応用し、輸入積荷に関する情報をブロックチェーン上で追跡するシステムを開発しました。
アリババの積極的な姿勢
アリババのCEOは、過去に仮想通貨ビジネスへの参入には全く興味がないと発言しましたが、ブロックチェーン技術への関心は強く同社でも開発に多くのリソースを注いでいます。アリババ子会社のTaobaoでは、商品の経路追跡をブロックチェーンにより処理する技術の開発が進んでいます。

中国のeコマース最大手アリババの子会社であるLynx Internationalが、同社の国境間での物流ビジネスにブロックチェーン技術を統合することに成功したと報告しました。

同社によると、ブロックチェーン技術をベースにしたこのシステムは、輸入積荷に関する情報を追跡するのに使われるとのことです。

これらの情報には、製品の詳細情報や、輸送手段、関税、中間業者による検査結果などが含まれます。

同社の技術リーダーであるTang Renは中国の報道機関に対し以下のように語っています。

ブロックチェーン技術のコンセプトはまだ始まったばかりではあるものの、その応用例は多岐に渡ることでしょう。

我々は、この技術が仮想通貨のような投機手段としてではなく、インターネットをベースにした技術であると確信しています。

典型的なブロックチェーンベースのシステムでは、データがひとたび記録されることで情報を検索し閲覧することはできますが、どんな状況下にあってもそのデータを変えることはできません

ブロックチェーンのもつ「immutability(普遍性)」が、仮想通貨にブロックチェーンが広く使用される大きな理由の一つです。

また、この技術を採用したシステムはセキュリティを担保し、トラストレスな性質をもっています

しかし、アリババのブロックチェーン技術への介入は必ずしも同社が仮想通貨へ好意的な姿勢を示していることには繋がりません。

2017年12月、同社の創業者であるJack Maは、個人的にもビジネス面でも仮想通貨への興味は全くないと発言しましたが、彼の会社はブロックチェーンを活用する会社として大きな前進を遂げました

アリババの積極的な取り組み

Lynxの報道は、アリババの当分野への初期参入の一例であると言えるでしょう。

アリババがTaobaoAliExpressという、それぞれ中国と国外で圧倒的な規模を誇るオンラインショッピングのサイトの2社を傘下に入れていることを考慮すると、その親会社であるアリババが流通プロセスを合理化する試みには納得がいくでしょう。

輸入ビジネスの他に、アリババは健康事業や食品の品質管理業にブロックチェーン技術を応用したプログラムをローンチしています。

アリババ子会社Taobaoでは、同社のモバイルアプリのアップデートにより、製品が「流通経路に関する様々な情報」と紐づけられるよう開発が進められています。

このアップデートにより、画面をクリックすることで製品に関する様々な情報が表示され、正しい流通源からその商品が流通されているのかをユーザー自身が確かめることができるようになります。

今までに、上海、深セン、広州、杭州、天津などで流通された30000を超える品物の詳細が同社のブロックチェーンシステム上で処理されました

さらに、Tang氏は品物が中国国内に到達する以前から情報追跡が行われることを強調しました。

彼は、「海外から中国へ品物が輸入される際には、流通データがすでにブロックチェーン上で管理されているでしょう」と述べました。

Alibaba Subsidiary Reports Successful Use of Blockchain Technology for Logistics Data

MARCH 05, 2018 06:19

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/27 土曜日
08:00
半減期後のBTCのリターン、Nansen主席アナリストが分析
半減期後の仮想通貨ビットコインのリターンを、ブロックチェーン分析企業Nansenの主席リサーチアナリストが分析。半減期後250日までが最もリターンが高いという。
07:30
円安158円台に、米ハイテク株高 来週FOMC金利発表|金融短観
本日の米国株指数は反発。エヌビディアやアルファベットなど大手IT株がけん引役となった。前日発表の米1-3月期GDPは予想を下回って悪材料となっていたが、昨夜発表の米3月PCEデフレーターはほぼ予想通りだった。
05:55
パンテラ、FTXの仮想通貨ソラナを追加取得
FTX破産財団はこれまですでにロックアップされた仮想通貨SOLの約3分の2を手放した。その多くは4年後に完全にアンロックされる見込みだ。
04/26 金曜日
14:22
「ミームコインは危険なカジノのよう」米アンドリーセン・ホロウィッツCTOが警鐘鳴らす
米大手VCアンドリーセン・ホロウィッツの エディ・ラザリン最高技術責任者は、ミームコインを「危険なカジノ」に例え、仮想通貨エコシステムから「本物の起業家」を遠ざける可能性があると主張した。
14:00
米FBI、マネロン防止ルール非遵守の仮想通貨サービスに注意喚起
米連邦捜査局は、マネーロンダリング防止基準を遵守していない仮想通貨送金サービスを利用しないよう、アメリカ国民に対して呼びかけた。
12:55
BTC半減期後に最初に採掘されたSatoshi、3億円超で落札
仮想通貨ビットコインの半減期後に最初に採掘されたSatoshiがオークションで3億円超で落札。Ordinalsの誕生によって、今はレア度の高いSatoshiに需要が生まれている。
12:32
ビットコインの反騰失速、ブラックロックのETF(IBIT)への資金流入が初めて途絶える
暗号資産(仮想通貨)市場では、自律反発のビットコインが日足50SMAを抜けられず再反落。ブラックロックのビットコインETF「IBIT」への資金流入は、ローンチ後71日間で初めて途絶えた。
10:15
著名な「Buy Bitcoin」のサイン、1.6億円で落札
「Buy Bitcoin」と書かれた著名な法律用箋が、オークションで1.6億円で落札された。仮想通貨ビットコインで入札され、正確な落札価格は16BTCである。
09:40
フランクリン・テンプルトンの600億円規模「BENJI」トークン、P2P送信可能に
米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンは、米国政府マネーのトークン化ファンドFOBXXで資産のピアツーピア送信を可能にしたと発表した。
08:30
強気相場継続の兆しか? パンテラが新たな仮想通貨ファンドで1500億円以上調達計画
2024年の仮想通貨相場感が2023年から好転しておりVCの調達案件も着実に増えている状況だ。昨日、野村グループのLaser Digitalが主導するラウンドで、zkSync Era基盤のWeb3ゲーム開発会社Tevaeraは500万ドルを調達した。
07:35
ETHの証券性巡りConsensysがSECを提訴
仮想通貨イーサリアムは証券ではないとの判断などを裁判所に要請するため、 Consensysが米SECを提訴。同社は事前にウェルズ通知を受け取っていた。
07:15
米SEC、イーサリアム現物ETF申請を非承認する可能性高まる
イーサリアム現物ETFの米国での承認は不透明。SECとの一方的な会合や訴訟の影響で、2024年後半までの承認延期が予想されETH今後の価格に下落圧力がかかっている状況だ。
06:50
米Stripe、ソラナやイーサリアムでUSDC決済を導入予定
Stripeは2014年に初めて仮想通貨ビットコインの決済を導入した経緯がある。しかしその4年後の2018年にビットコインのバブル崩壊を受け同社はその取り組みを中止した。
05:50
モルガン・スタンレー、ブローカーによるビットコインETF勧誘を検討
最近の仮想通貨ビットコインETF資金流入状況に関しては昨日、ブラックロックのIBITが1月11日ローンチ以来初めて資金流入がゼロとなり、71日連続の流入記録が終了したことが確認された。
04/25 木曜日
17:42
ワールドコイン、仮想通貨WLDのトークンセールを計画
Worldcoinが個人認証に基づくベーシックインカムプロジェクトの拡大へ、機関投資家限定で暗号資産(仮想通貨)WLDのプライベートセールを計画。市場価格に近い価格で提供し、転売禁止やロックアップ措置を導入する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
2024/04/27 10:30 ~ 20:00
東京 東京都渋谷区
重要指標
一覧
新着指標
一覧