仮想通貨に期待寄せる元世界チェスチャンピオン
ロシアの元世界チェスチャンピオンGarry Kasparov氏は、仮想通貨やブロックチェーン技術が金融市場でのプライバシー保護問題のソリューションになり得るとの考えを米Forbesの取材で示した。
Kasparov氏は天才チェスプレーヤーとして有名で、15年間世界チャンピオンのタイトルを保持し続けるなど、チャンピオン最長記録も持つ人物。チェス選手の引退後は政治家として活動し、ロシアの民主化を進める運動に尽力している。
Kasparov氏によれば現在、個人の資産を国や企業といった第三者の管理に委ねざるをえない機会が非常に多くなっており、それら第三者に依らず個人の資産を自身で管理するためには、ビットコインの利用が最適解になると考えている。
その理由の一つに2100万枚という発行上限を挙げた。同氏は、このビットコインの特徴は、中央銀行が突然何兆ドルもの紙幣を発行し、個人資産に大きなダメージを与える可能性がある法定通貨と対峙するものになり得ると説明した。
こうしたビットコインのような革新的なデジタル技術が個人情報や人権を守る砦として選択されることは、自然な成り行きではないかと訴えかけている。
かつてチェスボード上で熱戦を繰り広げた天才は今、政治の世界で民主主義の獲得に向け挑戦を繰り広げる中で、その希望を仮想通貨技術に見出しているようだ。
参考:Forbes