Bitmainの納品延期
大手仮想通貨マイニングメーカーBitmainが一部の注文納期の予定日程を延期することにした。ビットコインのASIC機器Antminerを担当するセールスチームが6日に発表した。
発表内容によると延期は「外部干渉」が理由で、6〜7月に納品する予定のマシンは3ヶ月延期されることになる(9〜10月)。延期の影響を受けた顧客は、延期後の日程から60日以内にマシンが届いていないと全額返済が可能となる権利や、10日以上の遅延が発生した場合、11日目からの従量課金(pay per share)と同じ価値のクーポンを受ける選択肢が与えられるとしている。
一部の顧客は、先月から納期遅延に関する通知は受けているとしているが、未だに出荷目処が立っていないとして不満を募らせているようだ。
Bitmainの経営者トップ二人Micree ZhanとJihan Wuの内部紛争に詳しいDovey Wanは、「内部の争いは通常業務を妨げるように影響をもたらしている」として、規模が大幅に拡大した企業の権利を争う内部紛争の影響がBitmainのシステム管理問題にも影響しつつあると分析した。
マーケットの注目ポイントは、納品延期の影響が、新型マシンS19やT19の運用開始時期の遅延に繋がる点で、市場との相関性も高いビットコインのハッシュレートに影響をする可能性も指摘されている。
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