- 仮想通貨市場は大きな反発
- 先週の各国規制ガイドラインの煽りを受け、不安定な市場が続いていましたが、本日大きく反発。ビットコインのドミナンスも続伸しました。
- 米国の雇用統計の結果を受け日米株式市場はリスクオン
- 先週末、9日に発表された米国雇用統計は非農業部門雇用者数が市場予想を超える強い数字でしたが、平均時給が市場予想を下回る結果となった事で、利上げペースの鈍化予想からポジティブに受け止められ、株式市場は日米ともにリスクオンの展開となりました。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は、数日間ボラティリティが高いものの、昨日の下落から大きく反発しました。
先週は、仮想通貨主要国である日本(業務改善命令等)、米国(SECの仮想通貨規制)、韓国(政府関係者の規制)など、新たな規制ガイドラインについて発表されたことで、市場にとって大きな打撃となりましたが、市場は回復傾向にあることが見て取れます。
ビットコインの取引量は、市場全体の43%近くを占めており、時価総額でのドミナンスは、1月中旬の32%から続伸、本日42%越えを記録しました。
またBitcoin億万長者で有名なウィンクルボス兄弟が運営するGemini取引所にBCH上場を検討していることをCboeの会議で発表、ビットコインキャッシュの価格上昇を後押ししています。
NY市場(3/9)
- NYダウ 25,335.74(+440.53)
- ナスダック 7,560.81(+132.86)
- S&P500 2,786.57(+47.60)
9日のNY市場はナスダックが1月末以来となる新高値更新するなど、主要三指数揃って上昇。
9日に発表された2月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が市場予想約20万人に対し、前月比31万3000人と大幅に増加した一方で、平均時給は前年同月比2.6%増と、市場予想を下回りました。
この結果を市場はポジティブに受け止め、市場は利上げペースの加速には繋がらないとのことから、買いが先行。
トランプ米国大統領と金正恩委員長が5月までに首脳階段を実施するとの意向を示し、地政学リスクが低下したことも好材料となりました。
NYダウの構成銘柄では、シェブロンやキャタピラーが3%を超える上昇。ナスダックではアップルやアルファベットなど主力銘柄が軒並み上昇しました。
東京市場(3/12)
- 日経平均 21,824.03(+354.83)
- TOPIX 1,741.30(+25.82)
- マザーズ 1,209.30(-0.38)
12日の東京市場は高安まちまち。NY市場のリスクオンの流れを引き継ぎ、日経平均は一時上げ幅500円を超える場面もありました。
やはり雇用統計の結果がポジティブに働き、材料を消化する形で上昇しましたが、一方で、国内で森本学園問題が話題に。
財務省が森友学園への国有地取引を巡り、決済文書の書き換えを認める方針が判明するなど、政治リスクが高まりましたが、麻生財務大臣が辞任を否定した事は安心材料となり、結局日経平均は354円高で引けました。
個別銘柄では、ファナック、東京エレクトロン、ファーストリテイリングがしっかり。一方で資生堂が1.53%下落したほか、ソニーが1.74%の下落となりました。
仮想通貨関連銘柄では、フィスコグループのシステム会社で、ブロックチェーンや人工知能などフィンテック系の技術研究を行うほか、テックビューロと業務資本提携をしているカイカ(2315)が6.06%の上昇となりました。
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