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バイナンスなど主要取引所が開拓を加速、DeFiデリバティブの上場競争

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFi領域の覇権戦争

今やDeFi(分散型金融)の最新情報に関して耳にしない日がないほど、最先端の仮想通貨投資分野として樹立されつつある。資金が潤沢な「ファーマー」には様々なイールドファーミング戦略が組まれているが、個人投資家が最もDeFi領域にアクセスできるのは、中央集権的取引所(CeFi)と見られる。

DeFiとは

DeFi(分散型金融)とは、ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

イールドファーミングとは、需給バランスによって常に変化する利率に応じて流動性の提供先を変え、最も大きなリターンを得る取り組みのこと。

流動性マイニングはイールドファーミングを行う人達を惹き付けるために、流動性提供の対価として利息の他にガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)が付与されることを指す。

DeFi独自のエコシステムが日々拡大しつつあることに伴い、既存のCeFi領域ではそれらのガバナンストークンの新規上場が急がれている模様だ。トークンの新規上場や関連開発を著しく加速させているのは、バイナンス、Huobi、OKEx、FTXの4取引所と見られる。

FTXとバイナンスの競争

FTXは、新生DEX「SushiSwap(UniSwapのフォーク版)」のガバナンストークン「SUSHI(お寿司)」の無期限先物と現物取引を開始。バイナンスはその後、DeFiプラットフォームBalancerLabsのBALトークンとCurveFinanceのCRVトークンの無期限先物の提供を発表した。

FTXはDeFiセクターにおいて、初めて複数の主要DeFi関連銘柄を一定の比重でインデックス化して先物として組成。取扱いを始めた取引所だ(6月18日)。8月25日には、「UNISWAP」という独自のインデックス先物を考案し、ローンチした。

FTXの出資企業でもあるバイナンスは以前より一部のDeFi関連銘柄を取り扱っているが、DeFiデリバティブ領域では一時的にFTXに遅れを取っていた。独自のインデックス商品を取り扱うべく、バイナンスが8月28日にインデックス先物「DEFI Composite Index」の取引を開始した。

一方、バイナンスではすでにSNXやLEND、CRVなど、主要レンディング市場のネイティブトークンの先物を取り扱っているが、FTXはこれらの銘柄を取り扱っていない。

さらに、両社の戦略はお互いを模倣するのでなく、独自サービスを提供している。

FTXは現在イーサリアムネットワークに集中するDeFiトラフィックなどの課題を解決するために、8月30日に独自の分散型取引所「Serum」をローンチした。

スケーラビリティの高いブロックチェーン「Solana」を基盤技術として利用、イーサリアムのブロックチェーンよりも処理速歩が速く、手数料も安くなっているという。Serumのデータによると、イーサリアムは1秒間に約15取引を処理するが、Solanaは5万取引を処理できる。なお、Serumは独自のエコシステムだけで稼働するのでなく、イーサリアムブロックチェーンとの互換性(クロスチェーン)を持つことも特徴とする。

一方、バイナンスは既存の独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」とは別に、スマートコントラクト(dApps)および仮想通貨BNBのステーキングを実装した仕様となる新たなブロックチェーン「バイナンススマートチェーン」のメインネット実稼働をQ3(〜9月)に控える。

これまで互換性を持たない「バイナンスチェーン」と異なり、バイナンススマートチェーンはCosmos、バイナンスチェーン、さらにイーサリアムのバーチャルマシンと互換性を持ち、独自トークン標準「BEP2」の銘柄間の相互送金が容易にできるとしている。

このように、CeFi自体もサービ対象に合わせ、DeFi領域への本格的進出を進めている。

関連:BitMEXアーサー・ヘイズ「分散型金融(DeFi)は原始的な銀行のよう」

Huobi、OKEx、Uniswap

バイナンスやFTXのほか、HuobiとOKExもほぼ毎週、DeFi関連銘柄の新規上場を行なっている。例えば、OKExが29日にWNXM(ラップされるNXM)トークンとYFIIトークン、31日にUMAトークンを新たに上場し、Huobiは28日に、MLNトークンとBNTトークン、31日にMTAトークンを上場するなど、DeFiの関連銘柄の上場ラッシュで競っている。

これに伴い、人気DEXのUniswapの出来高は過去最高値を記録。大手取引所コインベースのプロトレーダー向けプラットフォーム「Coinbase Pro」をも追い越す規模となっている。

Uniswapの24時間出来高は4.4億ドル(約464億円)を超え、3.7億ドルのコインベースよりも約20%上回った。また、7月時点でもUniswapは取引規模の拡大が確認されており、24時間出来高が4500万ドル(約48億円)の規模に到達。7月時点で国内大手取引所bitFlyerや、米国版バイナンスUSなど著名取引所と肩を並べるものになっていたが、わずか1カ月ほどで、10倍近く成長したことになる。

関連:「Uniswapの出来高、米コインベース超えに驚きの声」DeFi需要と価格高騰が後押し

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