はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨市場で600億円相当のトークン配布、時価1億円超の受け取り約30人に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

600億円UNIトークンが「給付金」に

Uniswapが17日にローンチしたガバナンストークン「UNI(ユニ)」で、過去に流動性マイニングをしていたか、Uniswapで取引ユーザーに還元されたエアドロップの金額の規模が話題になっている。

暗号資産(仮想通貨)UNIトークンの発行上限は10億UNIで、今後4年間に渡ってリリースされるトークンアロケーションモデルの中で、既存ユーザーへの無料配布イベントが行われた。

具体的には、9月1日までにUniswapを利用していたユーザー、流動性プロバイダーおよびSOCKSトークンのホルダーに対し、合計で150,000,000UNIのエアドロップ(無料配布)が実施された。

150,000,000UNIは昨日の高値(4ドル帯)で、6億ドル(約630億円)に相当する規模で、予想外の給付金の配布として世界的に大きな話題となっている。

中では、流動性プロバイダーには流動性プールへの貢献の割合に応じて配当されるほか、Uniswapを利用したことのある全てのユーザーに一律、400UNIが付与された。400UNIは当時1600ドルに及ぶため、米政府が新型コロナの景気刺激策としてすべての国民に付与した1200ドルの給付金と比較するユーザーもSNSでは散見された。

DeFiブームで利用者が殺到していたUniswapで、新たなサプライズが発表された格好だ。

関連DeFi大手Uniswap、独自のガバナンストークン「UNI」を発表 バイナンスの新規上場も

こちらのユーザーは、過去の流動性プロバイダーとして活動を行なっっており、今回のエアドロップで128,801UNI(5000万円以上)が付与された。エアドロップ額の調査では、1億円を超える額を受け取ったユーザーは30人を超えており、最も高い額で8億円相当となっていた(当時の額)。

投資家への配当規模

総発行数の中、60.00%がコミュニティーメンバーへ、21.51%が関係者と今後の採用モデルへ、投資家には17.80%に相当する178,000,000UNIが4年間のロックアップが設けられへ配布される予定だ。こちらでは、合計金額は、7億ドル(約750億円)となる。

一例として、TheBlockのリサーチ責任者Larry Cermakによると、Uniswapの最大の投資家であるParadigm社がシードラウンドの唯一の投資家としてUniswapの17%の株を持っており、さらにシリーズAでも出資したため、178,000,000UNIの半分弱が4年後に付与される試算だという。4ドルの価格で計算しても約3.5億ドルに及ぶ金額となる。

Uniswap流動性マイニング

4年間かけて行われるトークンディストリビューション(トークン分配)には、流動性をUniswap v2に供給することでLPトークン(証明)をスマコンでロックアップする流動性マイニングが用いられる。

流動性マイニングに該当するUNIトークンは一つのプールにあたり、5,000,000UNIが充てられる。(4ドルの価格の計算では2000万ドルに相当)

マイニングは日本時間9月18日21時より開始。最初のマイニング期間は今年の11月17日21時までと設定されるが、開始後30日からは、ガバナンスシステムが開始され、UNIトークンの資金プールの管理や、マイニングプールの増設などに関する提案にUNIトークンを利用し投票することができるようになる。

UniswapはDeFiプロトコルのガバナンストークンマイニングの競争において、トークンをリリースすることにやや出遅れ、一時フォーク版DEXのSushiSwapにトータル・ロックバリューで超えられていたが、昨日のトークンリリースの発表を受け、多くの流動性プロバイダーがSushiSwapからUniswapに移し始めたため、Uniswapの順位は再びトップ3に復帰している。

出典:DeBank

ETH価格にも好材料

UNIトークンのリリースが発表されてから、イーサリアム(ETH)の価格はビットコインと逆相関性して、単独上げとなっていた。

出典:Tradingview

理由の一つに、Uniswapの流動性マイニングの対象となる4つのプールにあると見られる。これらのプールは、ETH/USDT、ETH/USDC、ETH/DAI、ETH/WBTCで、UNIトークンをマイニングするため、ETHをプールに提供する必要がある。ETHの買い需要に繋がった。

経済・仮想通貨有識者のAlex Krugerも昨日、Uniswapの流動性マイニングはETHの価格によい効果をもたらし得るとの見解を示している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/02 水曜日
07:55
NYSE上場DDCが760億円調達完了、ビットコイン準備金戦略を本格始動
アジア食品ブランド運営のDDC EnterpriseがNYSE上場企業として最大規模の仮想通貨専用資金調達を実施。Anson Fundsらから総額5億2800万ドルでビットコイン準備金構築へ。
07:25
XRP戦略推進へ、ナスダック上場のWebusが1億ドル調達合意
ナスダック上場のWebusがリップル・ストラテジー・ホールディングスと1億ドルの資金調達契約を締結。仮想通貨XRPを活用した事業戦略推進により株価が日中130%上昇も最終的には8%反落。
07:15
「ビットコインが25年に20万ドルへ到達するとの予測は維持」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseは、2025年の10の予測に対する中間評価を公開。ビットコインが20万ドルに到達するとの予測は維持することなどを記載した。
06:50
ストラテジーのビットコイン循環戦略、NAV超プレミアムを正当化か=TD Cowen分析
ストラテジーの株価は純資産価値(NAV)を大きく上回って推移。継続的な株式発行が1株あたりのBTC保有を押し上げる構造が、投資家の注目を集めている。アナリストはその持続性とリスクに着目している。
06:12
ビットコイン利確が加速 第3四半期は過去最弱の季節性=アナリスト分析
仮想通貨ビットコインの利確が進む一方、市場は方向感に欠ける展開。第3四半期は過去最弱の季節性もあり、アナリストは地政学リスクや米金融政策の不透明感に警戒を示している。
05:50
トランプ大統領の「大きく美しい法案」上院可決も、仮想通貨少額免税案は見送り
トランプ政権が推進する大型予算法案に、仮想通貨の少額免税や報酬課税見直しの修正案は含まれず。ルミス上院議員は今後の再提出を示唆し、業界団体もロビー活動を継続する構え。
05:37
米SEC、ビットコインやXRPに投資するグレースケールの仮想通貨ファンドETF化を承認
米証券取引委員会(SEC)は、グレースケールのバスケット型ファンドのETF転換を加速承認。構成資産の約8割をビットコインが占めており、今後の仮想通貨ETF全体に追い風となる可能性も。
07/01 火曜日
16:00
UXLINKが実現目指すWeb3の大衆化、CEOが語る成長戦略|WebXスポンサーインタビュー
5500万人のユーザーを擁するWeb3成長支援プラットフォーム「UXLINK」。WebX 2025への参加を控え、同社CEOが日本市場への期待を述べた。
14:49
日本初の仮想通貨建てクレジットカード「Slash Card」が登場 β版の事前登録開始へ
日本初の暗号資産建てクレジットカード「Slash Card」がβ版の事前登録を開始する。米ドル連動型ステーブルコインUSDC担保サービスで物理・バーチャル両対応。ソラナやイーサリアムなどマルチチェーン互換性とトークン還元リワードを特徴とし、Web3技術を現実世界の決済に橋渡しする。
13:30
ビットコイン需要減少で市場脆弱性指摘、イーサリアム大口投資家は巨額含み損で売却継続=アナリスト
Cryptoquant分析によると、ビットコインのオンチェーン需要指標がマイナス転換し短期調整リスクが高まる。一方でETH大口投資家は3週間で9万5313ETHを償還、4260万ドルの含み損を抱える状況。
13:05
トランプ家支援のAmerican Bitcoin、約320億円調達でビットコイン購入とマイニング機器導入へ
エリックとトランプ・ジュニア氏が支援するビットコインマイニング企業American Bitcoinが2億2000万ドルを調達。ビットコイン購入とマイニング機器導入に充当予定。
12:00
金融庁、ステーブルコイン健全発展のための報告書を公表 不正リスクや今後の課題を分析
金融庁が仮想通貨ステーブルコインの健全な発展に向けた報告書を公表した。不正利用の実態と今後の規制課題を分析調査する内容だ。
11:05
取引所BybitとKraken、ソラナ基盤トークン化株式「xStocks」を190カ国で提供開始
世界第2位の仮想通貨取引所BybitがBacked社のトークン化株式サービス「xStocks」を取り扱う。Apple、Amazon、Microsoft等60銘柄超をソラナブロックチェーン上で24時間365日取引可能に。
10:40
トランプ氏関連のミームコイン「TRUMP」、口座開設キャンペーンで配布へ
ドナルド・トランプ氏が公認とされるミームコイン「TRUMP」がもらえるキャンペーンがBITPOINTで7月末まで開催中。特典内容や条件を詳しく解説します。
10:20
国内Web3関連企業BACKSEAT、組み込み型Web3体験でブロックチェーン社会実装目指す
BACKSEAT株式会社が第三者割当増資により累計14億円の資金調達を完了。Spiral CapitalとHeadline Asiaが共同リード投資家として参画し、組み込み型Web3体験の実現に向けサービスローンチを本格化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧